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日本語語彙論 意味とは

2013-10-14 | 語と語彙
意とするところ、音があり心がある。
それを意味とし、また意義として使う。

字通の解釈に意字は、
  
>意(音)+心。〔説文〕十下に「言を察して意を知るなり」とし、字を言に従うものと解するが、字は意に従う。意は、言(祝詞)に対して、「神の音なひ」を示す自鳴の音が加わることを示す字。もと「神の音なひ」、すなわち「おとづれ」。意は、その神意を憶度(おくたく)することをいう。  

と見える。

意味を意ではなくて語に用いるのは、論語を読むこと、意味の深長を思うからであろう。

意義は義によるか。
義字につき、字通は   

>羊+我。我は鋸(のこぎり)の象形。羊に鋸を加えて截り、犠牲とする。その牲体に何らの欠陥もなく、神意にかなうことを「義(ただ)し」という。  

と見える。
義のあるところ、その正しさを表す。


字通より。

おしはかる。
ひろくものごとを推量して考えること、おもう。
考えてその意志を定めること、こころ。
噫と通用する。ああ。

〔名義抄〕意 オモフ・オモヒ・オモムク・ココロ・カナシフ・トモ・モト/意者 オモミレハ

意義、意味について、次を引く。
【意義】いぎ  事がらのわけ。意味。趣意。〔神仙伝、班孟〕又能く墨を含み、紙を舒(の)べ、~之れを噴くに、皆文字を成す。滿紙各々意義有り。
【意味】いみ  おもむき。宋・朱熹〔論語序説〕程子曰く、頤(い)、十七八より論語を讀む。~之れを讀むこと愈愈(いよいよ)久しくして、意味の深長なるを覺ゆ。



日本国語大辞典
い‐ぎ 【意義】
名〕
(1)言葉などの表現によってあらわされる意味、内容。
*日本詩史〔1771〕一「雖造語不合、意義自全」
*改訂増補哲学字彙〔1884〕「Meaning 義理、旨趣、旨意、意義」
*神仙伝‐一〇・斑孟「能含墨、舒紙著前、嚼墨噴之、皆成文字、満紙各有意義」
(2)言葉、事柄、行為などが現実にもつ価値。ねうち。多く、重要なものをいうのに用いる。
*哲学字彙〔1881〕「Import 意義、旨趣」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉七「首府が郊外と連接する処の趣味と共に無限の意義がある」
*青春〔1905~06〕〈小栗風葉〉夏・三「然ういふ人生の意義だの、宇宙の秘密だのと云ふ事を、言って見るのが楽みだったので」

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