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敬語の謙譲

2014-01-10 | 現代日本語百科
敬語の謙譲を考える。へりくだり、ゆずる、そのことはなければならないことだが、それを何に対してそうするのかと言うところが、時代による理解がある。そしてその謙譲を時代にあったように考えるものかどうか、現代敬語の使い方ではどうだろうかと思う。謙譲を美徳とすることがある。謙遜する、控えめにふるまうようなことであり、それはよいことなのであるから、その行為と現代敬語が結びつく。敬語の敬いにとらえられるとまさにふさわしい。

その考え方を時代に合わせていつのころからか、日本人にはその風が強い、と思いはじめて、敬語のままにその謙譲の説明が正しいのかどうか、考えなければならないところである。現代風に捉えて謙譲をわたしたちの身にそなえるべき徳として理解するか、敬意の説明に見られるようなこととしてその説明の変化はあるものの、依然として、多くの敬語解説には身分、上下、年齢、地位、性別などを言う。社会的な言葉遣いのマナーとして説明しよいからだろう。

サッカー選手の本田佳祐がヨーロッパの伝統強豪チームに移籍してそのニュースがあって、インタビューで聴かれたのが、サムライスピリットだった。会ったことがないからとしながら、そのユーモアを交えてあきらめないというスピリッツがあるようなことを答えていた。ビッグマウスと言われる本田選手だが、この受け答えにはマナーとそれに対する自信がある。日本人を揶揄した表現で、リトルホンダのビッグマウスは、これは謙譲と言うべきではないか。


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