さんこく 三省堂の国語辞典の呼び名だそうだ。第7版についての毎日新聞の記事である。ことばの鏡 脱・男目線 と、ニュース配信があって、おやと思った。世にもまれな美人 と言う用例が7版では消えて、世にも不思議な物語 となたそうだ。そして、>ほかにも「黒目がちの美人」「すごい美人だ」「すこぶる付きの美人」--など計7人が外れた ということだ。編集者か、出版部の人はこの用例を古めかしく感じ、男目線であった、として、代えたという。そこまではいいとして、愛について述べているところで、小説の指摘であったそうだが、異性の愛の用例を、同性の愛をも解釈できるような語釈に置き換えたかのごとくいながら、>7版では「恋を感じた相手を、たいせつに思う気持ち」 としているようであるから、おやと思ってしまった。いずれ、辞書でたしかにしなければわからないが、小説の議論もこの語釈も中途半端なことだ。
チェック:三省堂国語辞典、改訂 ことばの鏡、脱・男目線 用例の「7美人」消え
毎日新聞 2014年01月07日 東京夕刊
>俗語や言葉の新解釈を積極的に採用し、辞書を手放せない出版関係者らに「三国(さんこく)」の呼び名で親しまれる三省堂国語辞典が6年ぶりに改訂された。今回の第7版は「てか」(「っていうか」の意)など約4000語を追加。従来項目に磨きをかける「手入れ」作業も行われた。東日本大震災を経て、新たに映しだされる日本語とは? 【若狭毅、平山泉】
三省堂国語辞典7版で追加された語の例
「朝ドラ」朝に放送される帯番組のドラマ
「ガチ」本気・本格的である様子
「旬菜」旬の食材
「-倒(だお)れ」(やろうとしたことが)実際には行われないこと
「だだ漏れ」とどまることなくたくさん漏れること
「鉄ちゃん」鉄道マニア(女性は「鉄子」とも)
「どんつき」(関西方言)行きどまり
「フラグ」先の読める伏線(用例:主人公に死亡-が立つ)
「ほうれい線」鼻から口の端にかけてのびる八の字形のしわ
「魔都」欲望と犯罪の渦巻く恐ろしい都市
「もっかい」もう一回
「よさこい」高知市で行う祭り。それをもとにした各地の祭り
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