Q:古文は、古文の文章のまま話せたのか。 ――そのまま話せた!その証明に、子分のままの話言葉の記録を探すことになるが、録音のための機器があったわけではないし、話しことばに焦点を当てた筆録がのこされているわけでもないので、現代語の文字記録と、現実の口頭話の記録とを対照して類推することになる。さて、その場合の、古文の文章のままに、とする、古文の文章とは何を指すことになるか。学校で学習する古文には、仮名文字文体として伝えられた平安朝の物語に代表される文章であることになる。女流の日記文学、和歌の文学にも物語を添えたものなどが学習材料に上がる。そのまま読み上げれば、それがすなわち話し言葉であるかとなれば、その文字記録を誰が書き表し、誰に対して聞かせたかとなるが、宮廷文学の多くが女房たちによって読み、聞いたであろうと考えることができる。ところが、歌が口承の文芸であったとすると、それをそのままに話しことばとしたわけではなかったのだが、その歌によることばのやり取りがあり、そのままのリズムで文章が形成されて、仮名文字文体のことばとなっていることは、その言葉に親しむことで理解できる。
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