現代日本語百科ならぬ「現代日本『誤』百科」はコラムの連載が始まって744回まで数えて、1000回を目指す勢いであるが、となると、そのぶん、語ならぬ誤があったことになるが、つまりはとどまるところがない、ということだろう。いま、こうして書く日本語にも多くの間違いはあるだろうから、それは正用と誤用という課題になる。
名古屋大学教授・町田健著 日本誤百科 イラスト・なかむら治彦 1500円 (本体価格1429円) ISBN 978-4-8062-621-7 四六判2色刷 220ページ
値段は390円、なぜか、古書を購入してしまって、値段が安かったからか、その心理は微妙である。出版年が2010年12月。タイトルが、コラムと違って、現代 というのではない。
読んでいると、新聞連載のころの感想を思い出す。時を経て、選ぶ誤用には、材料にパターンが出てきたと、いまにして思う。おもしろいのだけれど、つまらないという、それこそ矛盾なのだが、これも不整合とすればよいそうだが、その実感は言語現象にある。言えそうだとなってしまうと、言葉は一人歩きをするから、止まるまで、立ち止まらせるようなことはできても、動きをやめない。
ちょっと気づいて、これはなんだろうと思わせたのが、本には関係ないが、大学のページに記載され続けていることだ。どんなふうにかとみると、
国立大学法人名古屋大学の公式ホームページです。 ... 掲載日 タイトル 掲載紙 2011/03/31 現代日本誤百科(410):「わずかも理解できない」 町田 健文学研究科教授 中日(朝刊)
などとでてきて、そこへ行くと
新聞記事掲載状況(2011年3月) | 名古屋大学 www.nagoya-u.ac.jp/global-info/newspaper/201103.html
と、あった。
これもそうにはちがいないんだが、大学の自己評価も大変だなと思う。
現代日本・誤・百科の「誤」/
4月18日: 北村想のネオ ... 6659893.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-495e.html
ついでに見ていると、この現代日本語百科に、誤は誤だ、とするブログがあった。どのように思う人かと、たずねてみた。そこで書かれていたのは、ふとんをひく、についてであった。
>ただし、平面的なものを広げる場合、平らにする場合は「引く」が用いられる。この学者のいうように・・・敷くときに引っ張るので「布団をひく」というひとも多い・・・というのは、単なるこの学者のドクサ(思い込み)にしか過ぎない。その方言を問わず、日本人は「引く」も「敷く」も同様(同意のものとして)に用いてきている。
日本誤百科の誤を誤とすると、さらに誤の解釈がが生じるというような、循環を思った。
ブログの主張は意見としてのことであるけれど、誤を招くというのではないか、という点において、この本がその問題を抱えていることは明らかなようだ。
新聞社の校正デスクはかなりしっかりしたところだと知るが、校正ではない修正についてはともすれば訂正することもあるのだろう。
名古屋大学教授・町田健著 日本誤百科 イラスト・なかむら治彦 1500円 (本体価格1429円) ISBN 978-4-8062-621-7 四六判2色刷 220ページ
値段は390円、なぜか、古書を購入してしまって、値段が安かったからか、その心理は微妙である。出版年が2010年12月。タイトルが、コラムと違って、現代 というのではない。
読んでいると、新聞連載のころの感想を思い出す。時を経て、選ぶ誤用には、材料にパターンが出てきたと、いまにして思う。おもしろいのだけれど、つまらないという、それこそ矛盾なのだが、これも不整合とすればよいそうだが、その実感は言語現象にある。言えそうだとなってしまうと、言葉は一人歩きをするから、止まるまで、立ち止まらせるようなことはできても、動きをやめない。
ちょっと気づいて、これはなんだろうと思わせたのが、本には関係ないが、大学のページに記載され続けていることだ。どんなふうにかとみると、
国立大学法人名古屋大学の公式ホームページです。 ... 掲載日 タイトル 掲載紙 2011/03/31 現代日本誤百科(410):「わずかも理解できない」 町田 健文学研究科教授 中日(朝刊)
などとでてきて、そこへ行くと
新聞記事掲載状況(2011年3月) | 名古屋大学 www.nagoya-u.ac.jp/global-info/newspaper/201103.html
と、あった。
これもそうにはちがいないんだが、大学の自己評価も大変だなと思う。
現代日本・誤・百科の「誤」/
4月18日: 北村想のネオ ... 6659893.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-495e.html
ついでに見ていると、この現代日本語百科に、誤は誤だ、とするブログがあった。どのように思う人かと、たずねてみた。そこで書かれていたのは、ふとんをひく、についてであった。
>ただし、平面的なものを広げる場合、平らにする場合は「引く」が用いられる。この学者のいうように・・・敷くときに引っ張るので「布団をひく」というひとも多い・・・というのは、単なるこの学者のドクサ(思い込み)にしか過ぎない。その方言を問わず、日本人は「引く」も「敷く」も同様(同意のものとして)に用いてきている。
日本誤百科の誤を誤とすると、さらに誤の解釈がが生じるというような、循環を思った。
ブログの主張は意見としてのことであるけれど、誤を招くというのではないか、という点において、この本がその問題を抱えていることは明らかなようだ。
新聞社の校正デスクはかなりしっかりしたところだと知るが、校正ではない修正についてはともすれば訂正することもあるのだろう。