最高賞のパルムドール、1939年から1954年までは最高賞をグランプリ Grand Prix du Festival International du Film が、1955年に、パルム・ドール、黄金のシュロ、デザインはジャン・コクトー、を正式名称としているそうである。そのパルムドール賞に輝いた、万引き家族というのを鑑賞した。
このタイトルが連想するところ、泥棒、詐欺、窃盗の家族であったり、コメディーなのかと、どう想像してもそれ以上でもない。見てからの感想は、くすねあう金でつながった家族は、みんな、元のさやに納まっていくのだろうかと不安になった。
BS放送で是枝監督のこれまでの作品をリマスターしたり、自身の解説がついたりで、いくつか見てみるが、ドキュメンタリーの手法だとか、どうも、映画を映画芸術とは見ていないような印象である。
作るプロセスに芸術の創作活動があるなら、それは結果の作品にはならない、携わる、作るプロセスにある、そこに参加する人たちのものだけで、撮影中に歯が抜けた子役の笑い顔だけという、それが何だったのか、ストーリーではよくわからない、そういう絵柄である。
https://www.cinra.net/news/20180105-koreedahirokazu
是枝裕和の新作は犯罪家族の物語 リリー×安藤サクラ×松岡茉優×樹木希林
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是枝裕和監督の新作の製作が発表された。
新作は、これまでに様々な家族の形を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る作品。「犯罪」で生計を立てながら東京の下町に暮らす貧しい家族の隠された秘密が、ある事件をきっかけに明らかになるというあらすじだ。
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是枝監督、最高賞 「万引き家族」 日本21年ぶり
毎日新聞2018年5月21日 東京朝刊
>是枝監督の作品は、これまでカンヌ映画祭に計6回出品され、2004年の「誰も知らない」で主演の柳楽優弥さんが男優賞、13年の「そして父になる」は審査員賞を受賞した。今回、7回目の出品で初の栄冠を手にした。
審査員長のケイト・ブランシェットさんは「『万引き家族』は演技、監督、撮影など総合的に素晴らしかった」と授賞理由を語った。
「万引き家族」は、祖母の年金を頼りにし、足りない生活費は家族ぐるみで食品や日用品を万引きしてまかなう一家を描き、親子の絆や血のつながりとは何かを問いかける作品。
リリー・フランキーさん、安藤サクラさんが夫婦役で、樹木希林さんが祖母役で出演している。日本では6月8日から公開される。