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いじめ 苛める 虐める

2017-11-06 | 木瓜日記



いじめる、いぢめる 苛める 虐める いじめの行為として取り上げると、社会問題あるいは人間集団に、弱いものいじめがある。よってたかって痛めつけるので、その様子は明らかに人間の行為として容認されない。つらく当たること、さいなむことは、この時代では、腕力暴力が目に見えない形で、精神的な追いつめとしてあらわれている。肉体的ないじめは暴力による。それを精神的ないじめになると、ことばなどによる、からかう、嘲笑する、嘲る、悪口を言う、悪口を言いふらす、冷やかす、馬鹿にする、小馬鹿にするなどの面と向かってのことと、それに相当する陰口があったのである。しかし、ネットでのやり取りに新たな現象を見る、メディアに電子媒体としてであるが、SNSのことになる。解説によれば、英語圏では、ネットいじめに対して、従来のいじめをTraditional bullying(伝統的ないじめ)ともいう、とある。





http://www.sankei.com/life/news/130825/lif1308250006-n3.html
2013.8.25 11:05
【今、学校で~深刻化するネットいじめ】
(上)急増LINE 仲間内でエスカレート 自殺後も「お通夜NOW」
> 「どうやったらLINEのやり取りをうまくやめられますか」。同協議会には最近、こういう相談が増えているという。LINEではメッセージを読むと、相手に「既読」の文字が表示される。大震災などの際に安否確認ができるための機能だが、これがいじめを発生させる原因となる。

 メッセージを読んですぐに返信しないと「既読無視」といわれ、仲間外れにされる。方法はグループから強制的に退会させる「ライン外し」や、グループに1人だけ残して別のグループを立ち上げる方法などがある。外される不安感からメッセージ交換が長時間に及ぶこともあり、「LINE疲れ」で寝不足に陥る中高生も少なくないという。

 喜怒哀楽などを示す「スタンプ」と呼ばれるイラストが充実しているのもLINEの特徴だが、これもいじめに発展する。安川氏は「誰かが『スタンプ、空気読めてないよね』と言っただけで外されることもある。とにかく些細(ささい)なことで外される」と話す。



いじめるの英語
主な英訳
bait with

研究社 新和英中辞典での「いじめる」の英訳

いじめる 苛める
ill‐treat
treat somebody harshly
be hard on somebody
be cruel to 《a dog》
tease
annoy
bully (弱い者を)
彼は泣きじゃくりながら, 学校で友達にいじめられてばかりいるんだと言った. He sobbed out that he was always being bullied by his classmates at school.


いじ・める〔いぢめる〕【▽苛める/▽虐める】例文一覧 5件

・・・「妻は小学校しか卒業していない女だから、子供を虐める事は出来ない。自分が子供を叱る時には妻は一切口を出さぬ事にしている。」とか云って、博士はそれを継母の罪でないように云っている。しかし、子供の教育は必ずしも母親自身の学問の程度に関るものでは・・・<小川未明「愛に就ての問題」青空文庫>

・・・軍律を厳守することでも、新兵を苛めることでも、田舎に帰って威張ることでも、すべてにおいて、原田重吉は模範的軍人だった。それ故にまた重吉は、他の同輩の何人よりも、無智的な本能の敵愾心で、チャンチャン坊主を憎悪していた。軍が平壌を包囲した時、彼・・・<萩原朔太郎「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」青空文庫>

・・・でも餓鬼大将の悪戯小僧は、必ず僕を見付け出して、皆と一緒に苛めるのだった。僕は早くから犯罪人の心理を知っていた。人目を忍び、露見を恐れ、絶えずびくびくとして逃げ回っている犯罪者の心理は、早く既に、子供の時の僕が経験して居た。その上僕は神経質・・・<萩原朔太郎「僕の孤独癖について」青空文庫>

・・・と、吉里は笑ッて、「もう虐めるのはたくさん」 店梯子を駈け上る四五人の足音がけたたましく聞えた。「お客さまア」と、声々に呼びかわす。廊下を走る草履が忙しくなる。「小万さんの花魁、小万さんの花魁」と、呼ぶ声が走ッて来る。「いやだねえ、・・・<広津柳浪「今戸心中」青空文庫>

・・・ あの気の毒な政子さんを苛める! 若しそんな人が在ったら、芳子さんは真先に、其の人を咎めるでしょう。 芳子さんは、はっきりと、「決して致しません」と云いました。「そうでしょう。なさらないでしょう。けれどもよくお気をおつけ・・・<宮本百合子「いとこ同志」青空文庫>





その後 
2006年11月06日23:52 

雲が出て一気に暗くなって天気が急変した
予報どおりの雨かと思ったけれど天気は持った
上空で寒気が入り込んでいるのだろう
あったかいというこの秋、それでも日はつるべ落としに

20年も無策だったんだよといじめ問題に評論家が叫ぶ
作家でもあるこの人はご意見番として世相に鋭い
その計算をして世の中の時間を戻してみると
思い当たることがある

いまの子たちが10歳で10年前からの生活となると1995年からあとのこと
そして20年前に深刻になったいじめは、そのときに同じく10歳だった子たちは1975年ころからの生を受けて生活をしてきた、となる
都合して30年前のこととなるとそのころの親の世代がわたしたちとなる
そして思い出すのはわが子たちが受けたいじめがあった

上履きの運動靴を隠される、体操服が泥まみれになる、ノートに落書きをする、教科書を破る、それは繰り返された
子は耐えに耐えた、親はなぜかと原因がわからなかった
小学校から中学、そして高校へとすくすくと成長をしてはいたが、とうとう高校に上がって体育の教師に髪の毛を染めている、口紅をつけているとやられて、保健室登校の毎日だったようだ
上の子はそれでも部活とクラスの人気者で難を避けていたが、下の子は悔しがって色白と髪の毛の赤いのを悔やんでわざと脱色をすると髪を染めて出かけた

団塊世代の親が社会に登場して競争の激しさが、ある意味で受験を勝ち抜いた世代がつくるなわばりに、子どもたちがあえいだ
そのころの集団を動かした原理は何だったのか、ちょっと変わった子がやられるのはいつも同じだった
うちの子がどこが変わっっていたのか、それは小学生になる前の幼稚園のときの事件が象徴した
こころない幼稚園教諭の仕業としておこる、虫に同情をした、カタツムリの命を思ってわが子は登園を拒否したことがあった
住宅から見えるアパートの目の下の幼稚園に通わせてそうなってしまった、園に行かない日々はつらかった

いやなものは頑として受け付けない
とても優しい素直な心が曲がったことには反発をして聞かない
園では昼食をたべきれないで残すので食べきるまでそのままにされてよく迎えに行くまでひとり机に載った食事を前に椅子に座らされていたという
あれから、順調に育てたつもりが、そうではなくて大学にいっても、ひとりはじけて自由気ままだったし、その後も250CCのバイクを乗ると決めてこっそりと免許を取って乗り回していた

よく育ってくれたと思う
いまは障害児教育に気を砕いて小学校教諭をしている
毎日、子たちを追いかけまわしている
強くなったのは小学校教師の免状を取ると通信教育でがんばってからだ

何が起こっていたのだろう
評論家の言ではそれから20年間のときが流れて
文部科学省はいじめによる自殺はゼロだという
きっと、いまのこの時期の社会的背景を見る必要がある

ニートが生まれるべくして平成バルブ後の不況が続いた
格差は生じてどうにもならない、職を失う、職が得られない時代があった
まだ続いているが、その構造はいつの時代にもあることなのだろう、平成の景気だけではない、Ⅱ戦後社会の経済状況か、となると、共同体としての構成に問題を抱えつつ日本が歩んできたことになる
いじめは日本がひとつの国家になるその構造に解決をしない矛盾のままに進んできたのだろう

民衆はその解決の努力をしない
自己の、自助、自浄、自制をしない
自省の念がどこにもないのは社会の構造なのだろう
経済のしっぺ返しがいずれまたやってくる



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