自律神経の働きを調節、意識、神経活動の中枢となる間脳は、脳幹の中で第三脳室を囲む脳部位である。自律神経の調節、中継部位と説明がある。まずは松果体から出るメラトニンの分泌を捉える。これを体内の動きで見ると、25時間周期の体内時計とのずれを、日光を浴びて調節する。
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間脳
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視床 全身の感覚、視覚、聴覚などの感覚入力知覚刺激情報を認識し、大脳皮質、
大脳基底核に伝達。
視床下部 自律神経系の中枢で調節・中継の部位と本能を司る。
体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、
子宮筋収縮、乳腺(にゅうせん)分泌などの本能行動、及び怒りや不安などの
情動行動(大脳新皮質と辺縁系皮質)の調節。
また、内分泌(ホルモン)系の中枢も担っています。
松果体 概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌。
脳下垂体 内分泌器官で数多くのホルモンを分泌。効率よく血流に乗って全身に運ばれる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
間脳
かんのう
diencephalon
脳幹の中で第三脳室を囲む部分をいう。視床と視床下部との総称。左右の大脳半球の間を腹方より連ね,背方の視床と腹方の視床下部から成り,内部に第三脳室がある。視床は間脳の上部を占める卵円形の灰白質で,嗅覚を除くすべての感覚伝導路が集り,ここでニューロンを替えて大脳皮質に多くの線維で連結している。視床下部は第三脳室の下にあり,自律神経の中枢として重要である。
世界大百科事典 第2版の解説
かんのう【間脳 interbrain】
脊椎動物の脳の一部。視床脳ともいう。ヒトを含めて脊椎動物の間脳は,その形成の過程や基本的な構造は同じである。動物が水中から陸上の生活に移るのと並行して,複雑な情報の処理が必要となり,視床が他の部分より大きく発達する。視床は種々の情報を受けて,それらを互いに関係づけ,終脳,視床下部などに伝えることが実験的に証明されている。鳥類と爬虫類の円形核は光,楕円核あるいは結合核は音の情報伝達に関与する。魚類の糸球体核は光その他の興奮を促進的または抑制的に受けて,さらに視床下部へ送り出す中継地となる。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
間脳
かんのう
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視床下部は内臓の働きや内分泌の働きを支配し、生命現象をつかさどる自律神経系の中枢として知られるが、感情や情動の活動と密接な関係があり、大脳皮質全域(新皮質と辺縁系皮質)の調節系の中枢ともなっている。
視床下部には、抗利尿ホルモンや、子宮筋収縮および乳腺(にゅうせん)分泌を促す筋上皮細胞収縮のホルモンなどを分泌する神経細胞が存在し、また、下垂体前葉ホルモンと関係した放出因子を産生すると考えられる。視床後部は、外側膝(しつ)状体(視覚中継中枢)と内側膝状体(聴覚中継中枢)で構成されている。