0202
後藤さん殺害映像 「イスラム国」が声明 「日本人 今後も標的」 中日新聞トップ記事、見出しより。20150202
リードには、
過激派組織「イスラム国」を名乗るグループは一日早朝、拘束していたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)を殺害したとする映像の声明をインターネット上に公開した、
とある。
記事中見出しに、首相「罪を償わせる」 対テロ 国際社会と連携 とある。
> 安倍晋三首相は一日、官邸で開いた関係閣僚会議で、「イスラム国」を名乗るグループが後藤健二さんを殺害したとする映像を公開したことに対し「テロリストたちを絶対に許さない。罪を償わせるため、国際社会と連携していく。日本がテロに屈することは決してない」と強調。「テロと戦う国際社会で、日本の責任を毅然(きぜん)と果たしていく」と述べた。
nikkei 見出しより。
1面
邦人テロ、脅威なお 「後藤さん殺害」映像公開
政府、安全確保徹底へ
ネット上に投稿された後藤健二さんとみられる映像
【アンマン=佐野彰洋】中東の過激派「イスラム国」(総合面きょうのことば)を名乗る組織は1月31日午後10時(日本時間1日午前5時)ごろ、日本人人質の後藤健二さん(47)を殺害したとする映像をインターネット上で公開した。日本政府は「本人の可能性が高い」とし、安倍晋三首相は国内外の日本人の安全確保の徹底を指示した。敵意が明確に日本に向けられた今回の人質事件は最悪の展開となり、日本がテロの脅威に引き続き直面せざるを得ない現実を浮き彫りにした。
…続き
首相「絶対に許さない」
リスク増大、感度を高く
米、車関税10年超で撤廃 TPP日米協議、来月合意へ大詰め
日立、1割増益 4~12月営業 インフラ関連伸びる
春秋
ジャーナリストの後藤健二さんは、ちょうど1年ほど前にもシリアで身柄を拘束されたことがある。世界遺産を撮影していたところを反政府軍に捕まり
中日春秋
2015年2月2日
「母」という字は、舟に似ている。そんな詩をつくったのは吉野弘さんだ。<母は/舟の一族だろうか/こころもち傾いているのは/どんな荷物を/積みすぎているせいか>
この若いお母さんが、どんな重荷を抱えてきたかは問うまでもない。二歳と、昨秋生まれたばかりの娘さんを懸命に守りつつ、夫・後藤健二さんが無事に帰ってくることを祈り続けた、その人である
だれにも母を思う気持ちはあろうが、過激派組織「イスラム国」とみられる集団は、後藤さんの妻に声明を出すことまで求めたという
「私は、娘二人には父親の姿を見ながら育ってほしいと思っているのです」。公表された三分五十秒の録音メッセージで、そう彼女は訴えた。感情を必死に抑えたのであろう、その声を聞いて、倒れまいと踏ん張っている「母」の字が浮かんだ
サトウハチローさんは、<母という字を書いてごらんなさい>と書いた。<やさしいように見えて むずかしい字です/恰好(かっこう)のとれない字です/やせすぎたり 太りすぎたり ゆがんだり/泣きくずれたり…笑ってしまったり/お母さんにはないしょですが ほんとうです>
「後藤さん殺害」の映像が流された。残念ながら信憑(しんぴょう)性はある。そうと聞いてもなお、「父」が無事帰って、「母」の字をふっくら笑わせてほしい。そんな一縷(いちる)の望みが、どうしても捨てきれずにいる。
後藤さん殺害映像 「イスラム国」が声明 「日本人 今後も標的」 中日新聞トップ記事、見出しより。20150202
リードには、
過激派組織「イスラム国」を名乗るグループは一日早朝、拘束していたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)を殺害したとする映像の声明をインターネット上に公開した、
とある。
記事中見出しに、首相「罪を償わせる」 対テロ 国際社会と連携 とある。
> 安倍晋三首相は一日、官邸で開いた関係閣僚会議で、「イスラム国」を名乗るグループが後藤健二さんを殺害したとする映像を公開したことに対し「テロリストたちを絶対に許さない。罪を償わせるため、国際社会と連携していく。日本がテロに屈することは決してない」と強調。「テロと戦う国際社会で、日本の責任を毅然(きぜん)と果たしていく」と述べた。
nikkei 見出しより。
1面
邦人テロ、脅威なお 「後藤さん殺害」映像公開
政府、安全確保徹底へ
ネット上に投稿された後藤健二さんとみられる映像
【アンマン=佐野彰洋】中東の過激派「イスラム国」(総合面きょうのことば)を名乗る組織は1月31日午後10時(日本時間1日午前5時)ごろ、日本人人質の後藤健二さん(47)を殺害したとする映像をインターネット上で公開した。日本政府は「本人の可能性が高い」とし、安倍晋三首相は国内外の日本人の安全確保の徹底を指示した。敵意が明確に日本に向けられた今回の人質事件は最悪の展開となり、日本がテロの脅威に引き続き直面せざるを得ない現実を浮き彫りにした。
…続き
首相「絶対に許さない」
リスク増大、感度を高く
米、車関税10年超で撤廃 TPP日米協議、来月合意へ大詰め
日立、1割増益 4~12月営業 インフラ関連伸びる
春秋
ジャーナリストの後藤健二さんは、ちょうど1年ほど前にもシリアで身柄を拘束されたことがある。世界遺産を撮影していたところを反政府軍に捕まり
中日春秋
2015年2月2日
「母」という字は、舟に似ている。そんな詩をつくったのは吉野弘さんだ。<母は/舟の一族だろうか/こころもち傾いているのは/どんな荷物を/積みすぎているせいか>
この若いお母さんが、どんな重荷を抱えてきたかは問うまでもない。二歳と、昨秋生まれたばかりの娘さんを懸命に守りつつ、夫・後藤健二さんが無事に帰ってくることを祈り続けた、その人である
だれにも母を思う気持ちはあろうが、過激派組織「イスラム国」とみられる集団は、後藤さんの妻に声明を出すことまで求めたという
「私は、娘二人には父親の姿を見ながら育ってほしいと思っているのです」。公表された三分五十秒の録音メッセージで、そう彼女は訴えた。感情を必死に抑えたのであろう、その声を聞いて、倒れまいと踏ん張っている「母」の字が浮かんだ
サトウハチローさんは、<母という字を書いてごらんなさい>と書いた。<やさしいように見えて むずかしい字です/恰好(かっこう)のとれない字です/やせすぎたり 太りすぎたり ゆがんだり/泣きくずれたり…笑ってしまったり/お母さんにはないしょですが ほんとうです>
「後藤さん殺害」の映像が流された。残念ながら信憑(しんぴょう)性はある。そうと聞いてもなお、「父」が無事帰って、「母」の字をふっくら笑わせてほしい。そんな一縷(いちる)の望みが、どうしても捨てきれずにいる。