新潮日本語漢字辞典の語釈を引き、それを読むと懐かしい。やはり新潮の辞典編集部なのである、という思いがする。かつて広辞苑に対して新潮国語辞典を刊行してセンセーションを起こした頃が、この辞書の語釈に感じられる。
待てよ、ということは、漢字辞典は国語辞典であったのか、ということになるが、あくまでも、よそおいは日本語辞典である。そこで語を引いて眺めて、新潮国語を取り出そうとするか、それは無用なことだろう。
かくも国語がなんであるか、ということと、日本語はどういう言語なのかと、それを解説すること難しく、日本語は袋小路に入り込んでしまったのである。そのときには、日本語漢字辞典を字引きだと思って、節用集の現代版だとしたのだが、セッチョーはそれなりに用途があったであろう。
新潮の漢字辞典は二兎を追って国語辞典になってしまったのであるから、特色の一つにある、熟語索引から、日本語漢字熟語辞典とでもするとよいのかもしれない。それとても漢字熟語を4万7千をならべながら、二兎を追うもの一兎をも得ず、を引き出すことができないのである。標出字、兎 あるいは 二 にあって、その意味にかきとどめている。
ちなみにこの辞書の呼称は、しんちょ-にほんごかんじじてん である。
日本語 にほんご
古来から日本列島で日本民族が用いてきた言語。日本国の公用語。 (以下、略 1,020頁)
国語 こくご
国内で使われる共通語・公用語。
日本語。みくにことば。
日本固有の語漢語・外来語以外の本来日本で使われていたご。やまとことば。和語。
学校教育の教科の一つ。「国語科」の略。日本語の理解・表現などの能力を養う。
中国の署名春秋時代の歴史を国別に記したもの。『春秋左氏伝』を「春秋内伝」と呼ぶのに対し「春秋外伝」とよぶこともある。(461頁)
和語 「倭語」とも書く。日本語。漢語やその他の外来語に対して、日本固有の語。やまとことば。
待てよ、ということは、漢字辞典は国語辞典であったのか、ということになるが、あくまでも、よそおいは日本語辞典である。そこで語を引いて眺めて、新潮国語を取り出そうとするか、それは無用なことだろう。
かくも国語がなんであるか、ということと、日本語はどういう言語なのかと、それを解説すること難しく、日本語は袋小路に入り込んでしまったのである。そのときには、日本語漢字辞典を字引きだと思って、節用集の現代版だとしたのだが、セッチョーはそれなりに用途があったであろう。
新潮の漢字辞典は二兎を追って国語辞典になってしまったのであるから、特色の一つにある、熟語索引から、日本語漢字熟語辞典とでもするとよいのかもしれない。それとても漢字熟語を4万7千をならべながら、二兎を追うもの一兎をも得ず、を引き出すことができないのである。標出字、兎 あるいは 二 にあって、その意味にかきとどめている。
ちなみにこの辞書の呼称は、しんちょ-にほんごかんじじてん である。
日本語 にほんご
古来から日本列島で日本民族が用いてきた言語。日本国の公用語。 (以下、略 1,020頁)
国語 こくご
国内で使われる共通語・公用語。
日本語。みくにことば。
日本固有の語漢語・外来語以外の本来日本で使われていたご。やまとことば。和語。
学校教育の教科の一つ。「国語科」の略。日本語の理解・表現などの能力を養う。
中国の署名春秋時代の歴史を国別に記したもの。『春秋左氏伝』を「春秋内伝」と呼ぶのに対し「春秋外伝」とよぶこともある。(461頁)
和語 「倭語」とも書く。日本語。漢語やその他の外来語に対して、日本固有の語。やまとことば。