パンダの白黒になったのは[パンダの話]
中国四川省に伝わる寓話です。
むかし、パンダは真っ白でした。
ある日、心優しい娘が山道を歩いていると、パンダがヒョウに襲われているではありませんか。
そのパンダを不憫に思った娘は、ヒョウを追い払おうとしました。
ですが、邪魔をされたことに怒ったヒョウは娘に襲いかかって、噛み殺してしまったのです。
そのおかげでパンダは命からがら逃げ延びることができたのですが、自分の身代わりになってくれた娘のことを考えると、それは不憫でたまりませんでした。
そのパンダは村中のパンダを集めると娘のお弔いをすることにしたのです。
全員が黒い腕章を付けて、みんなで泣きました。
黒い腕章で涙を拭くたびに目のまわりが真っ黒け、泣き声から耳をふさぐたびに耳が真っ黒けになり、悲しみにくれて抱き合うたびに腕章の色がたがいの身体に、黒く黒く染みていったそうです。
そうしてパンダは今のような姿になったのです。
中国四川省に伝わる寓話です。
むかし、パンダは真っ白でした。
ある日、心優しい娘が山道を歩いていると、パンダがヒョウに襲われているではありませんか。
そのパンダを不憫に思った娘は、ヒョウを追い払おうとしました。
ですが、邪魔をされたことに怒ったヒョウは娘に襲いかかって、噛み殺してしまったのです。
そのおかげでパンダは命からがら逃げ延びることができたのですが、自分の身代わりになってくれた娘のことを考えると、それは不憫でたまりませんでした。
そのパンダは村中のパンダを集めると娘のお弔いをすることにしたのです。
全員が黒い腕章を付けて、みんなで泣きました。
黒い腕章で涙を拭くたびに目のまわりが真っ黒け、泣き声から耳をふさぐたびに耳が真っ黒けになり、悲しみにくれて抱き合うたびに腕章の色がたがいの身体に、黒く黒く染みていったそうです。
そうしてパンダは今のような姿になったのです。