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0312ふたたび心の声

2025-03-12 | まさごと
 


0312_25 ウクライナ戦争の停戦協定が、米国とウクライナでテーブルに就くことになり、なにかがかわる。戦争地域は終結に向かうと思えば、そうもいかないということがあり、心配なことである。地域にはそれだけではないことがあり、祈るような気持ちで平和復興をこころより願う。





ことばと言語と、その違いは、身近にある使い方では、話し言葉、書き言葉と用いる。これを辞書の初めに記述して、意味のある表現とする。口に出して言うことと見えるのでこの解説がわたしたちの言葉であろう。そして感情、思想を伝えるというふうに、言語と言い換える使い方になる。この項目の説明にあるのが、言語のとらえ方となるから、ここに感情、思想というのは、その通りに受け止められている。

ここで、ことばと言語の違いを辞書によって確かめてみた。すると、ことばという語でとらえるのは一般的にはどういうものになるか。それを言語とし、さらに項目3に見えるように文法の法則を持つものと整理する。言語はその学的体系に、言語学と分野をもって、言語の見方を理論とすべく展開してきた。それは言葉におおわれる言語でありながら、ことばのいわば全体にある見方を言語という語で集約している。

何が言いたいか、それは言葉におおわれた言語であるものを、言語におおわれたことばとする見方を考え直そうというもので、端的な説明に、ことばには感情があり、言語には思想、意思がある、とみるのである。言語には感情があるというのは日本の伝統にある解釈で、表現された言語は思想を表す、意思も示すものとして言語そのものに、理論がある。そこにことばを見れば感情を持つ言語となるのである。

なぜそうなるか、こころの声をとらえてきたからである。さきに話題にしてきた言語四種論のテニヲハの分類には心の声が解かれていて、それはのちに辞とするのであるが、鈴木朗の同書にはその分類の重要点がうかがえ、感動を入れていることなども含めて心の声の理解が説明されている。テニヲハが心の声であるとすると、それは玉を結ぶ糸、玉の緒の理論を受けているもので、テニヲハの解釈がわかりよい。詞辞の2分類でこころの声になるか、ならないか、きわどいところ、その成立には説明がある。

この議論は心の声を語気、語声による漢語の用法の影響に見られるのではないかと気づいて、このように説明を試みる。鈴木朗の著作から引用しておこう。
字体を通用字に改めているところがある。

>テニヲハヽ.モロコシニテハ語聲.又語辞.又助辞.又嘆辞.又発語辞.又語ノ余聲ナド云類ヒニ総べテ當レり.辞ハ辞気トモイヒデ心ノ聲ナリ
  言語四種論 七ウ  (鈴木朗百三十年記念 顕彰会 昭和42年 340ページ)

この後に、

 もろこしの語辞と比べてわが御国のテニヲハのくわしくつまびらかにして条理の細やかに分かれる、規格のよく定まれるには似るべくもあらず

と述べている。
玉の緒のように、詞につける心の声である、と。さらに注目すべき言及がある。







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こと‐ば【言葉/▽詞/▽辞】 の解説
1 人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする、意味のある表現。言うこと。「友人の—を信じる」
2 音声や文字によって人の感情・思想を伝える表現法。言語。「日本の—をローマ字で書く」
3 文の構成要素をなす部分。単語。また、語句。「—が豊富だ」「一々の—を吟味して話す」
4 言い方。口のきき方。口ぶり。言葉遣い。「荒い—」「—に注意しなさい」
  ―以下略ー 


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