道徳と、道徳性と、その違いはなにか。社会生活を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準と、まずは説明がある。そして、自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと、というのは、どういうことか。ここには、日本語の問題がある。《道と徳を説くところから》老子の学、とする辞書義には、伝播した古来の思想があり、小、中学校で行われる指導の領域の一として、科目になる、昭和33年1958年の教育課程に設けられたことがらがある。さらに、いまは、同じく辞書義によって、>人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く となる。
デジタル大辞泉の解説
どうとく‐せい〔ダウトク‐〕【道徳性】
1 道徳の本性。また、人格・判断・行為などが道徳的であること。「企業の道徳性が問われる」
2 《〈ドイツ〉Moralität》カント倫理学の用語。行為が、単に外面的に道徳法則に一致しているという適法性と区別して、道徳法則に対する尊敬を動機としていること。ヘーゲルでは、人倫と区別して主観的意志の法をさす。
大辞林 第三版の解説
どうとくせい【道徳性】
道徳法則にかなっていること。カントは外的行為が義務にかなっているにすぎない適法性と区別して,意志そのものまで道徳法則に規定されている場合にこれを認めた。ヘーゲルは客観的・普遍的な人倫と区別して,主観的意志の法を道徳性と呼んだ。
【道徳性】 〔ドイツ Moralität〕
ウイキペディアより
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道徳(英: morality)は、道徳的規範や道徳性などのこと。倫理はいくつかの意味をもち、道徳を表すことが多い。モラルとも称される。
道徳は、次のような意味をもつ。
道徳
人間が無意識の内に世の中に存在するものと認識している正邪・善悪の規範。個人の価値観に依存するが、多くの場合は個々人の道徳観に共通性や一致が見られる。社会性とも関わる。
道徳観
道徳に対する観方、捉え方。正邪・善悪の価値観。個々人の価値観に依存する。
道徳的規範
道徳観に基づく規範。嘘(うそ)をつくことは悪いことだというように多くの人々から是認されている規範もあれば、動物を殺して食べるべきではないというような少数の人々が従う規範もある。
道徳的社会規範(社会道徳)
社会や共同体において、その構成員の大多数によって共有される道徳観に基づき、より健全で快適な共同生活を送る為に守るべき、又は行うべきと考えられている規範、行動の指針のこと。
道徳性
正邪・善悪を区別し、道徳的規範に従う心、能力、判断のこと。道徳心。
心理学者エリオット・テュリエルのような道徳普遍主義者は、多様性を表面上のものと考え、より深層の共通性を捜した。
人類学者リチャード・シュウェーダーは、この一見すると多様に見える道徳性を三つの領域に分けた。自立性(自由、権利、危害、正義に関する)、集団性(義務や集団全体に関わる)、神聖さ(純粋さや高潔さ、個人の霊性に関わる)
ジョナサン・ハイトは、それを元に基本的な道徳の根源を5つに分け、ブラジルと北アメリカの上流社会と下流社会の人々の間で、無害だが不愉快な行為を評価する際に、この特性が異なる用いられ方をしていることを発見した。
親切さ: 他人に親切にすること、害を加えないこと
公正さ: 公正さを保ち、不公平な扱いを気に掛け罰する
集団性: 家族、集団への忠誠
権威: 伝統や権威への服従
純粋さ: 純粋さや清潔さを好み、汚れた物や不純な物を嫌う
デジタル大辞泉の解説
どうとく‐せい〔ダウトク‐〕【道徳性】
1 道徳の本性。また、人格・判断・行為などが道徳的であること。「企業の道徳性が問われる」
2 《〈ドイツ〉Moralität》カント倫理学の用語。行為が、単に外面的に道徳法則に一致しているという適法性と区別して、道徳法則に対する尊敬を動機としていること。ヘーゲルでは、人倫と区別して主観的意志の法をさす。
大辞林 第三版の解説
どうとくせい【道徳性】
道徳法則にかなっていること。カントは外的行為が義務にかなっているにすぎない適法性と区別して,意志そのものまで道徳法則に規定されている場合にこれを認めた。ヘーゲルは客観的・普遍的な人倫と区別して,主観的意志の法を道徳性と呼んだ。
【道徳性】 〔ドイツ Moralität〕
ウイキペディアより
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道徳(英: morality)は、道徳的規範や道徳性などのこと。倫理はいくつかの意味をもち、道徳を表すことが多い。モラルとも称される。
道徳は、次のような意味をもつ。
道徳
人間が無意識の内に世の中に存在するものと認識している正邪・善悪の規範。個人の価値観に依存するが、多くの場合は個々人の道徳観に共通性や一致が見られる。社会性とも関わる。
道徳観
道徳に対する観方、捉え方。正邪・善悪の価値観。個々人の価値観に依存する。
道徳的規範
道徳観に基づく規範。嘘(うそ)をつくことは悪いことだというように多くの人々から是認されている規範もあれば、動物を殺して食べるべきではないというような少数の人々が従う規範もある。
道徳的社会規範(社会道徳)
社会や共同体において、その構成員の大多数によって共有される道徳観に基づき、より健全で快適な共同生活を送る為に守るべき、又は行うべきと考えられている規範、行動の指針のこと。
道徳性
正邪・善悪を区別し、道徳的規範に従う心、能力、判断のこと。道徳心。
心理学者エリオット・テュリエルのような道徳普遍主義者は、多様性を表面上のものと考え、より深層の共通性を捜した。
人類学者リチャード・シュウェーダーは、この一見すると多様に見える道徳性を三つの領域に分けた。自立性(自由、権利、危害、正義に関する)、集団性(義務や集団全体に関わる)、神聖さ(純粋さや高潔さ、個人の霊性に関わる)
ジョナサン・ハイトは、それを元に基本的な道徳の根源を5つに分け、ブラジルと北アメリカの上流社会と下流社会の人々の間で、無害だが不愉快な行為を評価する際に、この特性が異なる用いられ方をしていることを発見した。
親切さ: 他人に親切にすること、害を加えないこと
公正さ: 公正さを保ち、不公平な扱いを気に掛け罰する
集団性: 家族、集団への忠誠
権威: 伝統や権威への服従
純粋さ: 純粋さや清潔さを好み、汚れた物や不純な物を嫌う