森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

水琴窟

2006-10-03 22:15:33 | 日々の写真
 昨日訪れた綾部の故井上甚太郎さんの「一蓑庵」の水琴窟。吾唯足知と書かれた蓋石の、敷き詰められた小石の下の穴に、竹の棒を置いて耳で聞く。ひと粒の水滴が空間の中で生み出す、幽玄の世界の不思議な音色とでも言える。
 妥協を許さない、少しでもゴミが入って汚れると壊れてしまう、潔癖の世界だ。
 風流とは、案外厳しいなかに存在するものなのかもしれないと思った。
 
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黒谷和紙

2006-10-03 01:34:26 | 日々の写真
 京都府綾部市の黒谷に行く。ここは黒谷和紙が有名で、ちょうど紙すきの作業現場を見せてもらった。
 子どもの頃、母が働きに出て、祖母が紙すきをやっていて、幼い私はそれを見ながら育った。懐かしい楮(こうぞ)のにおいがする。
 黒谷は山間の静かな村で、澄んだ小さな川が流れ、それぞれの家に木の橋が架かっている。手漉きの紙には昔ながらの伝統が息づいているのだ。
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