2001年9月11日の朝。
ニューヨークのワールド・トレード・センター北棟に航空機が激突、続いて南棟にもう一機激突した。
港湾局警察官(PAPD)のジョン・マクローリンとウィル・ヒメノは、同僚達と共に現場に急行し、ビル内に残された人々の救助のために内部へ入った。
酸素ボンベなどの救急備品を運び出し、救助活動に取りかかろうとしたその時、轟音が鳴り響いたかと思うと、ビル全体が崩壊を始めた。
奇跡的に生き残った2人だが、地上から6メートルほどの地中で、どちらも瓦礫の下敷きとなり、身動きできない状態となる。
誰にも気付かれそうにない絶望的な状況の中、それでも愛する家族のことを思い、救出を信じて生き延びようとする2人だったが、地表では付近のビルも崩壊し、容赦なく瓦礫や炎が降り注いだ…。
2749人が亡くなった大惨事からの生還者のうち、二人の警察官に焦点を当てた物語。
しかしそのたった二人の救出だけでも、何十人、何百人という人々の勇気と善意が必要だったのだ。
二人の話だけに的を絞ることで事件の悲惨さがより際立つとともに、奇跡の事実が更に浮き彫りになる。
そしてその奇跡を支えた家族愛が輝きを増す。
これ以上ない悪意によってもたらされたこの世の地獄の中、確かに人々の善意があった。
どちらも人間の行為の結果であるのに、この違いは何なのか。
「華氏9.11」は国家規模の“悪意の結果”に対する為政者の無能ぶりを問い、「ユナイテッド93」は“悪意の結果”がもたらす悲劇の過程を見せ、「ワールド・トレード・センター」は“悪意の結果”の中でも消えることのない人間の善と愛を描く。
こういうテーマの映画が邦画には無いのはなぜだろう?
「ワールド・トレード・センター」
2006年/アメリカ 監督:オリバー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・べロ、スティーブン・ドーフ
ニューヨークのワールド・トレード・センター北棟に航空機が激突、続いて南棟にもう一機激突した。
港湾局警察官(PAPD)のジョン・マクローリンとウィル・ヒメノは、同僚達と共に現場に急行し、ビル内に残された人々の救助のために内部へ入った。
酸素ボンベなどの救急備品を運び出し、救助活動に取りかかろうとしたその時、轟音が鳴り響いたかと思うと、ビル全体が崩壊を始めた。
奇跡的に生き残った2人だが、地上から6メートルほどの地中で、どちらも瓦礫の下敷きとなり、身動きできない状態となる。
誰にも気付かれそうにない絶望的な状況の中、それでも愛する家族のことを思い、救出を信じて生き延びようとする2人だったが、地表では付近のビルも崩壊し、容赦なく瓦礫や炎が降り注いだ…。
2749人が亡くなった大惨事からの生還者のうち、二人の警察官に焦点を当てた物語。
しかしそのたった二人の救出だけでも、何十人、何百人という人々の勇気と善意が必要だったのだ。
二人の話だけに的を絞ることで事件の悲惨さがより際立つとともに、奇跡の事実が更に浮き彫りになる。
そしてその奇跡を支えた家族愛が輝きを増す。
これ以上ない悪意によってもたらされたこの世の地獄の中、確かに人々の善意があった。
どちらも人間の行為の結果であるのに、この違いは何なのか。
「華氏9.11」は国家規模の“悪意の結果”に対する為政者の無能ぶりを問い、「ユナイテッド93」は“悪意の結果”がもたらす悲劇の過程を見せ、「ワールド・トレード・センター」は“悪意の結果”の中でも消えることのない人間の善と愛を描く。
こういうテーマの映画が邦画には無いのはなぜだろう?
「ワールド・トレード・センター」
2006年/アメリカ 監督:オリバー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・べロ、スティーブン・ドーフ