西武、さらに5選手に金銭供与…監督など170人にも(読売新聞) - goo ニュース
アマチュア選手への不正金銭供与で揺れる西武ライオンズ。
球団に設置された調査委員会が中間報告を発表した。
今回の事件の発端となった2選手以外にも、1978年の球団創設から2005年の倫理行動宣言までの27年の間に、入団契約前の5選手に対して合計6160万円を供与していたことが明らかとなった。
また、この27年の期間中、新人の入団契約成立の謝礼として、延べ170人の高校、大学、社会人野球の監督などアマチュア関係者に、現金や商品券を渡していた事実も発表した。
金額は一人あたり10~1000万円で、1年平均は500万円程度だったとか。
また1992年から2005年までの間、ルールを上回る入団時の契約金を、15選手に対し計11億9000万円支払っていたことも明らかに。
当時福岡にいた弱小貧乏球団を買い取り、有望選手を次々獲得して強化し、常勝チームを作り上げた西武。
今回発表されたような金銭供与があっても、何ら驚くに値しない。
この西武のような、老害ナベツネが大好きな“企業努力”をケチって行わなかったからこそ、我がタイガースは長期低迷へと落ち込んでしまったのだから。
ちなみに、莫大な“企業努力”を行いながら低迷している讀賣は、単にチーム編成能力が低い(無い?)という、プロ球団経営上致命的な欠陥が矯正できないだけである。
それはともかく、かく“企業努力”に励んできたのが西武球団だけだとは到底考えられない。
これも低迷していた南海ホークスを買い取り、福岡の地で見事な常勝チームを作り上げたダイエーも、ある程度(同程度?)の“企業努力”を行っていた可能性は十分に考えられる。
そして何よりも、ドラフト改革(改悪?)に努めて来た讀賣も、西武のそれを凌駕するような“企業努力”に努めてきたのではないのだろうか。
かくいう自分が応援するタイガースも、近年の強化ぶりを考えれば、額の多寡はともかく、同様の疑惑から逃れられない。
ハッキリと公明正大であると宣言できるのは、昔から本当に貧しく、そんな中で地道に有望な高校野球の選手を探し出し、しっかり育成してチームの主力に育てることに努力してきた広島カープくらいのものではないだろうか。
今回、他球団はイッチ団結して西武球団をいけにえとして、一人その“企業努力”の結果を“膿”であると断じられて白日の下にさらされることで、他の球団への波及を抑えてしまおうと画策しているのではないか?と勘ぐってしまう。
もしかすると西武球団も自らがスケープゴートとなることを承知しているかもしれない、とさえ思ってしまう。
西武球団は本当に運が悪かったと、お悔やみ申しあげるしかないというべきか。
まあ、情報が内部からリークされたのであれば、そんな環境を生んでしまった球団経営の拙さを、西武球団は自省すべきかもしれない。