面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「NTTを殺したのは誰だ!」

2007年04月18日 | よもやま
先にアメリカのことに触れたが、そのついでにちょっと面白い本をご紹介。

グローバル・スタンダードなどと全世界の基準のように言いながら、その実、単なる「アメリカ標準」でしかない、ということをよくこのブログでも書いているが、その自分の考えにモロ合致する内容に、思わず買ってあっという間に読破した。
ある種、詐欺師の向上やインチキ霊能者のご宣託みたいな雰囲気もあるが、自分としては非常に納得できる内容だった。

ちなみに、仕事で訪れた某NTT関係のビルに入っている本屋で見つけて買ったのだが、本屋のオバチャン曰く、
「NTTの人らによう売れるから、ずっと置いてあんねん。」
そらNTT社員にはショッキングなタイトルだろう。
これを読んでNTTの社員は溜飲を下げるのか、更に怒りを増幅させるのかは定かではないが、NTT社員でなくとも、ちょっと読んでみる価値はある一冊。


「ボーリング・フォー・コロンバイン」のような

2007年04月18日 | ニュースから
女学生並ばせ発砲 窓から次々飛び降り 米大学乱射事件(朝日新聞) - goo ニュース


「アメリカを象徴する事件」だ。
まだ日本では発生の可能性の低いジャンルの事件であるのが救い…というのは不謹慎か。

よくアメリカを指して「銃社会」と言われるが、国の成り立ちから考えれば仕方のないことだろう。
いわゆる“未開”の大陸に開拓民として乗り込むとき、頼りになるのは身を守る武器である銃。
同じ国から来た開拓民であっても、周りは“見知らぬ他人”。
信頼関係を築くまで、やはり頼りになるのは銃だ。
また、原住民の生活圏を侵して自分達のコロニーを造るとき、そこで活躍するのも銃。
様々な国から移民がどんどんやって来て、“見知らぬ他人”はひきもきらず押し寄せてくる。
更に奴隷としての黒人も大勢いる(というより労働力として大量に連れて来られたのだからアメリカにとってある意味“自業自得”)。

信用ならない見知らぬ人々の間に常に身を置くという環境下にあっては、いつ襲われるか分からないという恐怖が潜在意識の奥深くに根付くのも当然。
そしてこの恐怖を和らげてくれるものは銃なのである。
正に、アメリカの発展は銃とともにあったと言っても過言ではない。

銃が無いと潜在的に不安になるから手放せない、ということなのでは?
絶対にアメリカの日常生活から銃が無くなることはないだろう。
「生活必需品」たる銃は、簡単に手に入らなくてはならない。
未来永劫、今回のような事件がアメリカから無くなることはない…