面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「片腕マシンガール」

2008年08月20日 | 映画
女子高生のアミ(八代みなせ)は、両親が殺人犯の濡れ衣を着せられて自殺し、たった一人の弟ユウ(川村亮介)と二人で、身を寄せあって暮らしていた。
ある日、そのユウが友人と一緒にビルから転落死した。
警察は自殺と断定したが、納得がいかないアミは服部半蔵の血を引くというヤクザの息子・翔(西原信裕)をリーダーとする不良グループによる陰惨なイジメにより、“殺された”ことをつきとめる。
アミは、ユウの残した“殺したいやつ”ノートを元に復讐を誓うが、逆に捉えられ、拷問にかけられる。
片腕を切り落とされてしまいながらも、復讐に燃える執念で何とか脱出に成功したアミは、同じく息子を失った母親・ミキ(亜紗美)の元へ転がり込んだ。
復讐という共通の思いを胸に、心を通わせた二人を見て、ミキの夫・スグル(石川ゆうや)はアミに協力を申し出た。
「俺が新しい腕を作ってやるよ。鋼鉄の腕をな!」
ヤクザの追っ手に奪われたスグルの命と引き換えに得たマシンガンを腕に装着し、アミはミキとタッグを組んで、復讐に向けて逆襲を開始する…!

セーラー服を着た女子高生が、片腕に装着したマシンガンをぶっ放し、陰湿なイジメを繰り広げているグループのメンバーを次々に“破壊”する血みどろのオープニング。
映画が始まったが最後、観客は「エロ・グロ・ナンセンス」の世界をイッキに駆け抜けていくことになる。
(「エロ」というほどのエロはありませんが)
「硫黄島からの手紙」の自決死体はもちろん、ヴィム・ベンダースを超えんばかりの“人体破壊映像”が圧巻。
女子高生の左腕がてんぷら粉をつけられてカラッと揚げられたり、大事なヤクザの大親分の一人息子に“ソソウ”をして指を“詰め”させられた板前が自分の指をネタにした寿司を食わされたりと、笑えるような笑えんような残酷シーン満載。
荒唐無稽を極めたストーリー展開は、タランティーが地団駄踏んで悔しがるのではないか!?
「俺が撮りたかった!」と。

「グラインド・ハウス」の王道を行く本作は、言い方は失礼ながら、いわゆる「メジャー」な監督では撮れない類の作品。
あまりにもグロ度とナンセンス度が高すぎて、物議をかもすだろうからねぇ。
イグチー監督には、これからもこの路線を極めてもらいたいもの。
世界各国から評価されつつある、ワールドワイドに「B級映画」の覇道を狙える逸品。

※グロテスクと道義を逸脱する場面に耐えられない方はご遠慮いただいた方がよろしいかと…


片腕マシンガール
2007年/日本=アメリカ  監督・脚本:井口昇
出演:八代みなせ、亜紗美、穂花、島津健太郎、デモ田中、諏訪太朗

最低ラインキープ。

2008年08月20日 | 野球
日本、中国を投打に圧倒〔五輪・野球〕(時事通信) - goo ニュース


4対0とリードしていた試合途中から見ていた。
まだまだ野球に関しては“発展途上”の中国相手にコールド勝ち。
言っちゃあなんだが当り前の結果。
打撃陣にとってバッティング練習のような試合となった中で、村田、森野は蚊帳の外という雰囲気。
この試合で調整して、自分の打撃の調子を上げてもらいたかったのだが…

全勝同士の対決となったキューバ・韓国戦は、韓国が勝利して1位通過が確定したという。
決勝トーナメントは、明日のアメリカ戦次第で組み合わせが変わるが、これがまた何とももどかしい。
勝てば3位通過で、初戦がキューバ戦。
負ければ4位通過で、初戦が韓国戦。
決勝戦への確率を考えたとき、初戦はキューバとやるよりも韓国相手の方が気が楽なのは自分だけだろうか。
金メダルを取るには必ずキューバを倒さなければならないわけで、あとは選手のモチベーションと集中力次第であり、我々“外野”がとやかく言うものではないのであって。
まあ、明日のアメリカ戦次第のことであり、アメリカに負けてもまだ大丈夫と思えることを良しとしておくか。
(何様や!?)