郵便局員の岡本一平(上島竜兵)が、書留を届けに“小林”という表札のかかった一軒の家を訪ねるが返答がない。
扉に手をかけると鍵がかかっていない。
「入りますよー。」
声をかけながら家の中に入ると、廊下に一人の老女が倒れていた!
驚いてあがり込み、老女の様子をうかがうと息をしていない様子。
急いで110番に電話すると、警察が家へ到着するまでその場に留まっているように指示される。
仕方なく居間で待つことにした岡本の足元に、一本の巻物が落ちていた。
暇つぶしに読んでみると、それは倒れている老女・小林美代子(浅見千代子)が自分で書いた、衝撃的な自叙伝であった…
人里離れた山奥の寺で、最強の少林寺拳法をマスターした“少林老女”が巻き起こす、驚天動地の物語。
主演の“少林老女”には、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で“キスおばちゃん”“腰ふりおばちゃん”で人気の浅見千代子。
パンチパーマの頭に無表情の“いつもの”キャラクターそのままに繰り広げられるユルユルのアクションは正に“笑”撃的。
ワイヤーアクションもあり、跳んだり跳ねたり頑張っているのだが、観ているこちらは脱力するから不思議だ。
“少林老女”美代子は、劇中で一言もセリフを発しない。
アクション同様に緩くぎこちない表情の変化で心境を表し、更なる脱力感を生む。
そして2巻、3巻、4巻と続いていく自叙伝のうち、丸々一巻を潰し、前後にも記述されている「愛欲の日々」は圧巻!
久しぶりに涙が出るほど笑った。
ぶっちゃけ、全編を通して「ガキ使」のコントを観ている気分。
しかし、松本人志の「大日本人」より、はるかにキチンと“映画化”されているので、観ていて“安心感”がある。
大阪は九条のシネ・ヌーヴォXで観たのであるが、1500円払ったなあ…と、感慨に浸りながら劇場を後にした。
脱力系映画の最高峰作品。
今年のナンバーワンとして、年末までこれを超えるものは出ないだろう。
いや、金輪際出ないかも!?
(「金輪際」の使い方が何かおかしい気もするが…)
「少林老女」
2008年/日本 監督:寺内康太郎
出演:浅見千代子、長澤奈央、仙波和之、漆崎敬介、矢崎まなぶ、千太郎、太地琴恵、上島竜兵
扉に手をかけると鍵がかかっていない。
「入りますよー。」
声をかけながら家の中に入ると、廊下に一人の老女が倒れていた!
驚いてあがり込み、老女の様子をうかがうと息をしていない様子。
急いで110番に電話すると、警察が家へ到着するまでその場に留まっているように指示される。
仕方なく居間で待つことにした岡本の足元に、一本の巻物が落ちていた。
暇つぶしに読んでみると、それは倒れている老女・小林美代子(浅見千代子)が自分で書いた、衝撃的な自叙伝であった…
人里離れた山奥の寺で、最強の少林寺拳法をマスターした“少林老女”が巻き起こす、驚天動地の物語。
主演の“少林老女”には、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で“キスおばちゃん”“腰ふりおばちゃん”で人気の浅見千代子。
パンチパーマの頭に無表情の“いつもの”キャラクターそのままに繰り広げられるユルユルのアクションは正に“笑”撃的。
ワイヤーアクションもあり、跳んだり跳ねたり頑張っているのだが、観ているこちらは脱力するから不思議だ。
“少林老女”美代子は、劇中で一言もセリフを発しない。
アクション同様に緩くぎこちない表情の変化で心境を表し、更なる脱力感を生む。
そして2巻、3巻、4巻と続いていく自叙伝のうち、丸々一巻を潰し、前後にも記述されている「愛欲の日々」は圧巻!
久しぶりに涙が出るほど笑った。
ぶっちゃけ、全編を通して「ガキ使」のコントを観ている気分。
しかし、松本人志の「大日本人」より、はるかにキチンと“映画化”されているので、観ていて“安心感”がある。
大阪は九条のシネ・ヌーヴォXで観たのであるが、1500円払ったなあ…と、感慨に浸りながら劇場を後にした。
脱力系映画の最高峰作品。
今年のナンバーワンとして、年末までこれを超えるものは出ないだろう。
いや、金輪際出ないかも!?
(「金輪際」の使い方が何かおかしい気もするが…)
「少林老女」
2008年/日本 監督:寺内康太郎
出演:浅見千代子、長澤奈央、仙波和之、漆崎敬介、矢崎まなぶ、千太郎、太地琴恵、上島竜兵