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算数のシラバス

中学受験はいったい何を勉強すればいいのか、全体を俯瞰してみようと思います。

算数、国語、理科、社会にわけて全体を眺めてみましょう。

まず今回は算数です。

多少強引なところはあるが、40回でまとめてみると、こんな感じになるでしょうか。



拡大版(PDF)

もちろん、これは基本的な内容の一覧であって、これを組み合わせた問題が入試ではでるわけですから、これに対する演習が当然必要になります。また過去問対策もあるから、当然40回の勉強で終わる、というものではありません。

ただ、全体としてこれだけのことを基礎として学べばいいので、例えば問題演習に6年生の夏休みから入るとすれば、5年生の最初からでも十分に間に合うし、がんばれば5年生の秋からでも十分やれる可能性はあります。

多くの塾はスパイラル式というカリキュラム方式を採用しています。ここでは場合の数は1回しか出てきませんが、そんな塾はまずない。

最低でも3回から4回はカリキュラムに登場するでしょう。これは、一度習っても忘れてしまうし、わかったことを使って応用問題を解くにはステップアップ的な学習が不可欠であるからです。

しかし、短期間に勉強するのであれば、逆に一気に進めばいいという考え方もあるので、ここでは1回しか登場させていません。

第1回~第15回までは、整数の範囲で勉強が進む部分です。

第16回以降は分数、小数が扱えないとできない。ここにひとつの壁ができます。

これが昔小5の壁と言われた部分で、今はいつの壁になったのか判然としませんが、分数や小数がうまく扱えないために、算数ができない、ということになりやすい。

学校のカリキュラムとはかけ離れていますから、当然そういう計算練習をしっかり積み重ねないといけないわけですが、それが充分でないから、壁になるわけです。

ここを乗り越えてくると、今度は比が始まり、多くの入試問題は比で解くことが多くなるので、比がある程度できるようになるとだいぶ楽になってきます。

で、塾のカリキュラムはもっと早くから、もっと細かく分けてあるので、遅くから始められるわけではない。けれども、子どもたちはそれぞれ成長のスピードがあります。

だれもがそんなに早くからできるかといえばそうではない部分もあるのです。

だったら、家庭の事情や子どものペースに合わせて勉強するというスタイルがあってもいいのではないでしょうか。

まずはこれだけはマスターしないといけないわけですが、それをどうマスターすればいいか、いろいろとアイデアがあって良いだろうと思います。

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