ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

自転車で佐多岬! 佐多岬ー大泊漁港往復・大泊ー指宿ー鹿児島へ

2017年12月22日 | 自転車の旅 国内
大泊漁港に朝がきた。

水平線に、ようやく太陽が顔をあげたと思ったら、

あっという間に昇った。

きょうも暑くなりそうだ。

さて。
ここ大泊漁港から佐多岬までは道がふたつある。
ひとつは、元有料道路。片道8km,
もうひとつは、地元の生活道路。片道5.5km.

そりゃ、近いほうでしょ!
と、安直に走り出す俺。
荷物は宿に預けて、身軽なチャリだ。

過去に何度か泊まったことがある大泊キャンプ場の脇から、直ぐに登り坂が始まる。

朝イチで、いきなり汗ドバー!

ゼェゼェ、ハァハァ…

やめてくれー!

傾斜凄すぎてアスファルトしか見えない

ようやく登った。
距離800mで100m以上登る「大泊の峠越え」、それはチャリダー半泣き峠であった。

自転車は荷物取り外して走ろう。
まあ、どうしてもフル装備で行きたいなら止めないけど。

峠の向こう側は、これまた半端ない下り坂を下って元有料道路に合流する。つまり山を越えて2km短縮するわけだけど、
いやコレなら2km余計に走ってオッケーだと思ったね。

トロピカル度上昇中

周辺はイノシシがウジャウジャいる
あちこち設置されてる猪の仕掛け罠。

イノシシは本当にウジャウジャいる。
飛び出してきたりするからご注意よろしく。

数十m級の峠をふたつ越えたら佐多岬。

大泊からの所要時間は片道40分ってとこ。

種子島、屋久島が見える

大きなガジュマルの木の下で

帰り道もイノシシ多数。
うまそうなやつが飛び出してくる。
ぶつかりそうになったぞ!

帰り道は元有料道路オンリーで。

周囲の森のなかから
「ガサガサっ」
見るとイノシシがいる。

宿で荷物を受け取ったら、
再びツーリング・チャリダーの姿に戻って再出発。
出発っても、昨日きた道を戻るのだけど。

宗谷岬まで2700kmですよ。

はいはい帰りますよ!北海道に!

昨日越えた峠をまた登る。

峠に怪しいやつ。

無垢世界って…

ちんたらちんたら下りていく

でかいミミズ!

しかも黒!

佐多の漁港まで戻ってきた。

また難所を走る。

この難所区間はもうすぐトンネルに付け変わるみたい。絶賛工事中。

開聞岳!

核関連施設のウワサあるとこ

風力発電施設あり。
やめてくれマジで。

離島の風情だね

道端に咲いている

藪。

そこら辺に藪。

バナナってる?

ねえ?バナナってる?

めちゃめちゃバナナってるやん!

藪ね。

そこらへんの藪ね。

バナナってるから。

すごい引力を感じる神社があった。

視線すごい。

いた。ここからきてる。

氣が、すごい

反対側にも

社殿は奥

神様は確かにいると思った。

根占港から小型フェリーで対岸に渡る

対岸は開聞岳や鹿児島市がある薩摩半島

指宿の南7km、山川港への航路だ。

おじさんが羨ましく感じた

さらば大隅半島

対岸に着く。
そして西陽を背に浴びながら走る俺。

この日は指宿に泊まった。

翌朝、鹿児島に向けて走り出す。
指宿から鹿児島まで40kmちょっと。近いけど、

道は狭くて交通量も多い。

鉄道が並走する。

暇なので鉄道写真撮る。

キカイダーと名付ける

暇。

道、狭い。

一回だけ、大型トラックから幅寄せされる。
歩道の縁石に押し付けられるかと思った。わざとだ。
俺はクルマにもトラックにも乗るからドライバー視点でわかる。

キター!ついに鹿児島でもキター!
と思ったら、
「高知ナンバー」だった。
またか。
妙に納得。
僕は半分は土佐の血が流れているから県民性もわかる。
残念だけど。本当に。マジで残念だ。

高知ナンバーのトラック。
枕崎にでも行っのたか?カツオ関係で。

それにしても鹿児島のドライバーは弱者に優しい。薩摩の男は弱い者いじめをしない。
他県と全然ちがう。

気をとりなおして鉄道写真撮る。

汽車きた。

楽しい。

これは「お墓」

家みたいだ。

歩道にスッポリ刺さってる軽トラ。

お見事!

薩摩らしい道

桜島が見えてきた。鹿児島は近い。

休憩。

喜入町にて。

知覧特攻平和会館のある知覧への分岐から、道は広くなる。

一気に楽になる。

道端にロケット!

でかっ!H2かな?

道、ひろびろ。鹿児島市郊外。

しかも左端は「二輪車専用」

昼過ぎに鹿児島に着いちゃった。
最後の宿泊。

海沿い、桜島の真正面。

旧東急ホテルの建物(今は外資)で、
当時はラグジュアリーホテルだったが、
今は、
一泊朝食付5000円前後とチョー激安。
6000円出せば、高層階・桜島ビュー(ツイン+バルコニー付)になる。
築約40年だけどオッケーでしょう!

決め手は、アーリーチェックイン。
チャリで指宿から鹿児島まで、所要時間はたったの3時間足らず。
午後一時からチェックインできるココはまことに都合が良かった。

それにしても、
ベストウェスタン系ホテルが80NZDだぞ。
日本のほうが安くないか⁈

晩飯はいつものようにコンビニおでん食う。
桜島眺めながら。

さあ、明日は最終日ながら、激しい峠が待っている。
早めに寝よう。










自転車で最南端へ行こう!大小の峠が連続する大隅半島を南へ

2017年12月22日 | 自転車の旅 国内

まず鹿児島に着いたらコレ!

シロクマ!
比較のために五円玉置いたけど、カップラーメンの容器くらいの大きさにギッシリ詰まっている。

食べはじめて10分。丼の底は見えない。果てしなく深いぞコレは。
食べ終えたころには五臓六腑が甘く重くなってしまった。
カロリーどんだけ?

こりゃ、もっと走らなアカンな。

ちょいと佐多岬まで行ってくるか。
と、こうなる。
旅は鹿児島で終わらない羽目に。

シロクマ、恐るべし!

本土最南端なので、最北端の宗谷岬と並んで人気のある、いわゆる旅チャリダーの聖地のひとつかな。

佐多岬!
行こう行こう。

翌朝、フェリーに乗って鹿児島市の対岸に渡る。

鹿児島(鴨池港)から大隅半島(垂水港)まではフェリーが30分間隔でひっきりなしに出ている。
所要時間は45分。

桜島!めっちゃカッコイイ!

はしゃぐ、俺。

着いたらカネはらう。500円。

あいがと さげもした。

大隅半島!

なんと鉄道の跡が道になってる!

走りたい!

走る。

大隅半島!

海ー!

海海ー!

峠!

海ー!

仲間ー!

ひえー

ひぃ〜

なぜハングル〜

イャ〜

背後の山はドラキュラ城

薩摩藩の砲台(薩英戦争時)

川と俺。

佐多岬が近い。

難所、つづく。


佐多の漁港。

最後の町だ。

佐多町のマンホール

レアだな。

また峠。

峠、何個目だ?
やっと登った。

標高185m、やれやれ。
さらに小さい峠ふたつクリアして、
ようやく佐多岬道路の起点のある「大泊」に着く。

以前はここに料金所があった。
いまは撤去されてる。無料開放。

この大泊漁港で一泊することにした。

宿のごはん。

豪華〜

お刺身が、コリっとしてた。

明日は岬まで行く。