ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Unsung Heros of the Lord of the Rings:ものしりヒーロー・メリー

2005年04月23日 | 指輪物語&トールキン
amazonで買ったUnsung Heros~ですが、一向に読み進まず(汗)ようやくメリーの章の原作について書かれた部分を読み終わりました。これでメリーの章の3分の一くらいかなー(汗)
このメリーの章のタイトルが「Merry as a knowledgeable hero」なのですが、このkowledgeable heroが上手く訳せないので「ものしりヒーロー」とか投げやりな訳をつけてみました(汗)変な訳なのはわざとやったのです、わざと。(吹き替えギムリ風(笑))
各章には全部「なんとかヒーロー」というタイトルがついています。要するにこの本、各々のキャラクターの英雄性について書いているんですよね・・・
という訳で、メリーを3分の一読んだ時点で、なんとなくピンと来ないものを感じていたりして。
いや、間違ったことは書いてないのですが、なんとなく私が感動した部分とはズレたところについて書いてあるのですよね。
読んでいて「なるほど~」と思うような斬新な解釈も特にないし。私がちゃんと英語理解してないだけかもしれないけど・・・
でも、引用されていた他の人の説には「ほう」とか思ったりしましたからねえ(汗)「メリーの堅実さ、ピピンの勇気?は、セオデン、アラゴルン、デネソールの性質を受け継いでいる」というような。(超適当訳ですのでご容赦を(汗))
書いてあっただいたいの内容は、メリーがブランディバック家の館主になるべくしかるべき教育を受けていたため、知識欲があり、バック郷でも、ビルボの家でも様々な本を読んで知識を得ていたのだろうということ、裂け谷でももちろん時間を上手く使ってましたし、そういったメリーの知識がホビットたちの行動の指針となり、仲間たちを助けた、ということでした。
そして、旅をして行く中で、様々な知識や経験を得て、それらがホビット庄での指導者的位置につくのに役立った、と。
うーん、そうなんだけど・・・メリーが物知りなのは話の都合上という気がしなくもないんですが(汗)
まあ、メリーがその後たくさんの書物を書き残したというあたりが、学者のトールキンらしいキャラクター造形だ、みたいな話はちょっと「なるほど」と思いましたけど。
確かにメリーはものしりで頼りになりますが、メリーの魅力ってものしりなところなのか? と思うとなんだか違うような。頼りになるところは魅力ではあるんですけど。
また、一般的な物語の主人公が辿る、旅立ちのイニシエーション=通過儀礼を経て成長していくというパターンを象徴している、なんとことも再三出て来てました。
「ホビット庄の掃蕩」では、そのメリーの英雄的なところが発揮されて云々で締められていたのもうーん、でした。確かにそうなんだけど、メリーやピピンの活躍は、フロドとの対比として描かれていると思うので、そのことに全く触れないで締めてしまうとなあ・・・
まあ、HoMEを読むと、「ホビット庄の掃蕩」では、最初はフロドの台詞だったのが完成版ではメリーの台詞になった、という箇所が随分あるようなのですが。
ただ、続きの映画のメリーについての文章をちょっと読んだら、メリーが「ピピンがちょっと年上になった感じ」のキャラクターになっているという指摘などあって、ちょっとうんうん、とうなずいてしまったのですが。
この微妙な違和感は、やはりこの本が書かれた意図にあるのかなあと。そもそも9.11のテロのことと絡めて「無名の人々の英雄性」みたいなことを序章でも書いてましたからねえ・・・
確かに「指輪物語」の脇役たちにもそれぞれに英雄性はありますが、それを前面に押し出されるとなんだか違和感があるんですよね。うーん。
まあ、もう少し、せめてメリーの章を読み終わってから判断したいと思いますが。この後は映画と原作の比較に入るようなので・・・
コメント (2)
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