ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

パコと魔法の絵本(ネタバレ)

2008年10月25日 | 映画
以前チラシを見て、ちょっと行きたいかなーと思っていたら、上川さんが出ていることがわかってmust seeになった映画。
しかし、なぜか子どもに大人気のせいか、上映時間がレディースデーに観に行ける時間帯になくて、もう土日で行くしかないか・・・と思ったら、ひょっこり平日夜に行ける時間帯が出たので、急いで行って来ました。
この映画、「Summer Carol ガマ王子vs.ザリガニ魔人」という舞台が原作なのだそうで。舞台を観たことはないですが、タイトルが変わってたのでそういうのやってたなーというのは記憶してました。こんなストーリーとは知らなかった・・・タイトルからは想像もつきませんよね(汗)
再演の時はStudio Lifeの笠原さんとか新妻聖子さんとか出てたんですねー。

というわけで結構楽しみにしていたのですが、思ったほど良くはなかったかなーと。期待しすぎだったかな。
いや、結構笑ったし、泣かされもしたのですが、期待ほどではなかったなーと。
ポップで派手な美術や衣装はなかなか良かったけれど、ティム・バートンとか見慣れていると、それほどすごいとも思わず・・・
ギャグも、前半はやりすぎで笑えないところが多くて。後半は結構笑えたんですけどね。
何よりも、あまりにもストレートすぎてダメだなーとおもうところがいくつか。
大貫が涙を止める方法を教えてもらう場面とか、(ただしそのリプライズ?で、龍門寺と木之元が大泣きするシーンは良かったけれど(笑))タマ子が室町のことをずっと好きだったことを告白する???シーンとか、伸ばした手がぱたっと落ちて・・・とか。
これは脚本と演出の問題で、役者さんには何の罪もないことだと思いますが。役所広司さんも妻夫木聡さんも土屋アンナさんもいい演技してました。
役所広司さんは、ストレートでくさくなりがちな役を、嫌味にならずに素直に感情移入できるように演じていて、やっぱり上手いなあと思いました。
妻夫木聡さんも同様で、やっぱり上手いなあと・・・
こういう良い部分も多々あったので、良くなかったと言うつもりは毛頭ないのですが、ちょっと物足りない部分はあったかなあと。ラスト(エピローグ的な本当に最後のシーンですね)にも特に感動できなかったし・・・
やっぱり、ストレートすぎる表現が物足りない、と感じる一番の要因だったのかな。
CGも、さほど効果的に使われているとは感じませんでした。別に悪くはなかったけど。
あと、サントラがちょっと「いかにも」な音を鳴らしすぎで、邪魔に思えましたね。劇中劇の場面はまあ良かったんですが、そこまでの普通のシーンで。なんだか感情が動く前に、音楽で感情が動くべき方向を示されてしまって、興ざめな感じがしてしまったんですよね・・・

というわけで、良くなかったところを先に挙げましたが、良かった部分ももちろんありました。
まず、キャストがなかなか良かったですね。
舞台とは違い、キャストは派手なメイクと衣装で、言われないと誰だかわからない・・・という評判でしたが、妻夫木聡さんと小池栄子さん以外はわかりましたけどね。いや、役所広司さんはあらかじめ知らなかったらわからなかったかな。(山内圭哉さんは最初から知らなかったけど・・・(汗))
ただ、妻夫木聡さんと小池栄子さんは、知ってても「本当にあの人?」という感じでしたね・・・すごかったです。(個人的には小池栄子さんがやってた雅美はそれほど面白くはなかったけれど(汗))
先に書きましたが、役所広司さんと妻夫木聡さんの演技がさすがでしたね。
そして、阿部サダヲさんがメチャクチャ面白かった! 前半あんまり笑えなかったのですが、彼が出てくるとおかしかったなあ。
阿部サダヲさん演じる堀米のメチャクチャぶりの受け手としての加瀬亮さん、ヤクザの龍門寺の山内圭哉さんも上手かったですねー。山内圭哉さんは舞台でもずっとこの役をやっていたそうで、なんだか納得。ツッコミぶりが見事でした。
一番笑ったのは、龍門寺が撃たれた真実が明らかになるシーンでしたけどね~。場内大爆笑でしたから。結構感動的な話?が続いているのに、ずっと笑が収まらなかったですね(笑)あそこは役所広司さんのツッコミ?も良かった。
上川さんは前半のぶっ飛びぶりにびっくりする人もいるようですが、キャラメルに出ている時を知っていると、あのくらいはできるのはわかっているので、もうちょっとはじけても良かったかなーと。これは脚本とか演出の問題だと思うのですが、後半はいたって真面目というか、優しく見守る医者になってしまっているので、前半とのギャップもあったし・・・
でもまあ、ギャグやってる上川さん好きなので、見られて良かったです(笑)
そして、パコと大貫のエピソードも、ストレートながらも役所広司さんの演技力とアヤカ・ウィルソンちゃんのかわいさで素直に見られました。
記憶を保てないパコの心に残ることを・・・と、病院全体を物語の舞台にして、というあたりは来ましたね~。その時点ではこの話の結末は知らなかったのですが・・・知っていたら余計に、だったかな。
そして、最後に、大貫がパコに頬に手を触れると、水に沈んでいくパコに映像に、水草の中に黄色い花が咲いて・・・というあたり、なんだかパンズ・ラビリンスにも通じるような気がしました。パコは、大貫が見せてあげた楽しい思い出のために、オフェリアのように、楽しい夢の中に入って行ったのだと思えて・・・
そこまで意図していたのかわかりませんが、ファンタジーが辛い現実に必要だ、という、そういう話だったのかなと私には思えました。
でも、オーラスの「ボタンを押したら・・・」の展開には特に感動できませんでしたが。CGが今イチだったからかなあ・・・(爆)
そうそう、舞台ではパコと大貫の話ではなく、室町とタマ子の話がメインだったのが映画では大貫とパコの話をメインにしたということでしたが、確かに室町とタマ子のエピソードが中途半端かな・・・という感じはしました。

というわけで今年見た映画の順位。
1.イースタン・プロミス / 2.ミラクル7号 / 3.宮廷画家ゴヤは見た / 4.マイ・ブルーベリー・ナイツ / 5.グーグーだって猫である / 6.西の魔女が死んだ / 7.ナルニア国物語第二章 カスピアン王子の角笛 / 8.スウィーニー・トッド / 9.転々 / 10.TOKYO! / 11.コドモのコドモ / 12.パコと魔法の絵本 / 13.コレラの時代の愛 / 14.エリザベス ゴールデン・エイジ / 15.あぁ、結婚生活 / 16.ライラの冒険 黄金の羅針盤 / 17.奈緒子 / 18.L Change the World / 19.クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男 / 20.ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ / 21.スターウォーズ クローンウォーズ / 22.デトロイト・メタル・シティ / 23.20世紀少年 / 24.マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 / 25.カンフーくん / 26.フランシス・フォード・コッポラのリップ・ヴァン・ウィンクル / 27.ポストマン / 28.ミック・ジャガーのナイチンゲール
なんだかんだと「コドモのコドモ」の完成度は結構高かったなーと思ったりして。

あと、これから観に行く映画のリスト。
公開中 「崖の上のポニョ」「僕らのミライへ逆回転」「落下の王国」「夢のまにまに」「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」「ブーリン家の姉妹」
11月1日公開 「レッドクリフ」
12月公開 「アラトリステ」
これから公開もあと二つになりました。アラトリステは観に行くのは来年になりそうな気がしますが・・・後は公開中をちゃんと消化できるかなー
コメント (4)
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英光塾@浅草KURAWOOD 08.10.19

2008年10月25日 | 音楽(主に日本のHR?)
10月恒例のちょっと遅めの光雄塾長誕生記念ゼミに行ってきました。
タイトルが「かぐや殿誕生伝説」となっていて、はて? と思っていたら、かぐや殿=Shining man(光雄) inside Bamboo(竹内)という、実は名前そのまんまなネーミングだったのでした。いや~言われるまで全然気がつきませんでした・・・!
予告されていた来場者プレゼントは、塾長二人の写真でした。浴衣に麦藁帽って明らかに前回のゼミの・・・(笑)
でライヴ開始、なんですが、ステージ前に降ろされたスクリーンが上がらないまま、お揃いのスーツに身を固めたメンバーの映像とともに「塾歌斉唱」に。
メイン画像は5人で肩を組んで歌っている映像なのですが、左上に別画面で小さく、5人が縦一列に並んでいる映像が。と思ったら、一列に並んだまま互い違いに回転しだして、そのまま塾歌にあわせて回り続けていて、場内大爆笑に。5人目に並んでいる永野さんはほとんど映っていなくて、時々手を振って存在をアピールしてました(笑)
今回ベースは助っ人の前沢卓(たかし)さんだったのですが、最初からいきなりこんな登場(笑)
そんな衝撃の幕開けから入った今回のゼミ、衣装コンセプトはブログで公開されていたのですが、フタを開けたら帽子は被ってなかった・・・なんでも誰かが「ドンタコスみたい」と言ったかとかでやめになった?ようで。
というわけでお揃いは首に巻いたストールorマフラーだったのですが、なぜか永野さんと藤野くんのストールが全くのお揃いに・・・どうやら仕入先(ドンキホーテ)が同じだったらしいのですが。永野さんは前にも英三さんと衣装被ってたなあ・・・
今回はわりと起立させられる場面が多かったですね。あと、久々にリーディングなんかもありました。
塾長二人の新曲も1曲ずつ披露。光雄さんの新曲のタイトル、「最初は『藍』です」なんて言うので、ちょっとかっこいいかなーと思っていたら、タイトルは「藍ラインドリーム号」。ちょっとええ? な感じでしたが(汗)
旅立ちをイメージした明るい曲で、イントロに汽車をイメージしたのか???「バーブブバーブブ」というスキャットが入る面白い曲でした。
英三さんの曲は、「いつも気持ちは熱いんだけど表現方法に問題があるんだよね」なんて言ってましたが、わりと普通にカッコイイ曲だったと思いましたが・・・
MCも、なんだかテンションが高くておかしかったです。永野さんいじめは相変わらずでしたが、なぜかヒゲ濃いネタが異様に盛り上がってしまって、涙出るくらい笑いました。ヒゲが枕に刺さってるとか、手を離しても髭剃りがくっついてるとか、髭剃り器がヤンマーだとか。
清水さんも毎回いじめられる度が増えてきて、いきなり「じゃあ振り付け担当の清水くん」とか言われて思わず口をパクパクさせてたのが大爆笑でした。
てなわけでいつものごとく楽しいゼミでした。
次回は12月23日のクリスマスイヴイヴです。12月は予定だらけなのに、見事に被らなかった・・・3日に1度はでかける無茶なスケジュールになってしまいました。12月はイベント多くなりがちですが、それにしてもだなあ・・・こなせるんでしょうか(汗)
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