某シネコンのポイント期限が3月17日までで、本当は「ヒューゴ」が観たかったのですが、そこでは「ヒューゴ」をやってないという・・・で、最初は美波ちゃんが出てるアフロ田中にしようかと思ってたんですが、なんだかこっちの方が観たくなって観てきました。
興味があったのは、イライジャ・ウッド主演で映画化されたEverything is Illuminated(邦題「僕の大事なコレクション」)の原作者であるジョナサン・サフラン・フォアが原作だと知ったからでした。あの映画すごく好きなんですよね。
実際、神経症的な主人公(あ、でもEverything-のジョナサンが収集マニアなのは映画独自の設定なんだった)、残された謎を解きながらのもの探し(Everything-では人探しでしたが)など、似たような要素がある作品でしたね。
ただ、Everythig-のように、次第に過去に沈潜して引き込まれて行くような深さはなかったかな・・・まあ主人公が子どもですし、舞台もN.Y.周辺に限定されますしね。
モノ探しを通じて、主人公の少年が、父の死を乗り越えるだけでなく、色々な怖かったもの、苦手だった他人とのコミュニケーションなどを乗り越えて成長し、母との絆も取り戻すという話ですが、ありがちになりそうな題材が、モノ探しの過程など少し変わったアプローチを取ることで、説得力のあるものになっていたと思います。
ただ、父親の死因が9.11である必要あるのかなと・・・普通の事故死でもあの話成り立つと思うんですよね・・・まあ911で父親を亡くした、ということが、主人公のオスカーが訪ねた人々の心をより動かした、ということはあるかもしれないけれど。新聞のレビューでも読んだのですが、確かに9.11の傷を癒すまでの話ではなかったかなあと・・・少年の成長の物語としてはいいのですが。
このあたり、もしかしたら原作だともう少し違うのかもしれませんが。どうもEverything-の作者が書いた話にしては甘いというかハッピーエンドすぎる気がして。まあ、ベストセラーになったというので、実際にEverything-よりは一般ウケする作風になっているのかもしれませんが。(Everytihg-はちょっとベストセラーになりそうな感じではなかったですからね・・・)
オスカーの祖父のエピソードも、原作ではもう少し広がっていたのではないかなという気が。あそこがもう少しクローズアップされていたら、9.11と重ねて物語が重層的になっていたかなと思うのですよね・・・
などと、なまじEverything-を知っているからこそ文句を書いてしまいましたが、人よりも苦手なものが多い、神経質な少年が(劇中でアスペルガー症候群の診断を受けたけれど不確定と診断されたという台詞がありました)、モノ探しを通して父の死を乗り越え、成長する様は素直に感動的でした。出会う人たちの暖かさもホッとする感じでしたが、その背後にある理由がわかると更に・・・という仕組み。上手くできてるなあと思いました。
喋れない祖父のコミュニケーションの仕方も独特で面白かったですね。行き先を矢印で書き残して行ったりとか。
それにしても気になったのは、トム・ハンクスとサンドラ・ブロックの夫妻は何歳くらいの設定なんだろうなあということでした・・・(汗)
てな訳で今年見た映画の順位。
1.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い / 2.日本列島いきものたちの物語 / 3.ヒミズ / 4.善き人
善き人最下位になってますが、悪くなかったんですよ。今のところ今年はレベルが高いですね~。まだハズレを観てません!
そして今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「ヒューゴの不思議な発明」
3月24日公開「僕達急行~A列車で行こう」「マリリン7日間の恋」
4月4日公開「オレンジと太陽」
4月28日公開「テルマエ・ロマエ」
5月5日公開「宇宙兄弟」
5月12日公開「レンタネコ」
5月19日公開「ダークシャドウズ」
6月15日公開「スノーホワイト」
8月11日公開「桐島、部活やめるってよ」
夏公開「コロンビアーナ」
10月公開「フランケンウィニー」
秋公開「のぼうの城」「009 RE:CYBORG」「高地戦」
12月14日公開「ホビット 思いがけない冒険」
興味があったのは、イライジャ・ウッド主演で映画化されたEverything is Illuminated(邦題「僕の大事なコレクション」)の原作者であるジョナサン・サフラン・フォアが原作だと知ったからでした。あの映画すごく好きなんですよね。
実際、神経症的な主人公(あ、でもEverything-のジョナサンが収集マニアなのは映画独自の設定なんだった)、残された謎を解きながらのもの探し(Everything-では人探しでしたが)など、似たような要素がある作品でしたね。
ただ、Everythig-のように、次第に過去に沈潜して引き込まれて行くような深さはなかったかな・・・まあ主人公が子どもですし、舞台もN.Y.周辺に限定されますしね。
モノ探しを通じて、主人公の少年が、父の死を乗り越えるだけでなく、色々な怖かったもの、苦手だった他人とのコミュニケーションなどを乗り越えて成長し、母との絆も取り戻すという話ですが、ありがちになりそうな題材が、モノ探しの過程など少し変わったアプローチを取ることで、説得力のあるものになっていたと思います。
ただ、父親の死因が9.11である必要あるのかなと・・・普通の事故死でもあの話成り立つと思うんですよね・・・まあ911で父親を亡くした、ということが、主人公のオスカーが訪ねた人々の心をより動かした、ということはあるかもしれないけれど。新聞のレビューでも読んだのですが、確かに9.11の傷を癒すまでの話ではなかったかなあと・・・少年の成長の物語としてはいいのですが。
このあたり、もしかしたら原作だともう少し違うのかもしれませんが。どうもEverything-の作者が書いた話にしては甘いというかハッピーエンドすぎる気がして。まあ、ベストセラーになったというので、実際にEverything-よりは一般ウケする作風になっているのかもしれませんが。(Everytihg-はちょっとベストセラーになりそうな感じではなかったですからね・・・)
オスカーの祖父のエピソードも、原作ではもう少し広がっていたのではないかなという気が。あそこがもう少しクローズアップされていたら、9.11と重ねて物語が重層的になっていたかなと思うのですよね・・・
などと、なまじEverything-を知っているからこそ文句を書いてしまいましたが、人よりも苦手なものが多い、神経質な少年が(劇中でアスペルガー症候群の診断を受けたけれど不確定と診断されたという台詞がありました)、モノ探しを通して父の死を乗り越え、成長する様は素直に感動的でした。出会う人たちの暖かさもホッとする感じでしたが、その背後にある理由がわかると更に・・・という仕組み。上手くできてるなあと思いました。
喋れない祖父のコミュニケーションの仕方も独特で面白かったですね。行き先を矢印で書き残して行ったりとか。
それにしても気になったのは、トム・ハンクスとサンドラ・ブロックの夫妻は何歳くらいの設定なんだろうなあということでした・・・(汗)
てな訳で今年見た映画の順位。
1.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い / 2.日本列島いきものたちの物語 / 3.ヒミズ / 4.善き人
善き人最下位になってますが、悪くなかったんですよ。今のところ今年はレベルが高いですね~。まだハズレを観てません!
そして今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「ヒューゴの不思議な発明」
3月24日公開「僕達急行~A列車で行こう」「マリリン7日間の恋」
4月4日公開「オレンジと太陽」
4月28日公開「テルマエ・ロマエ」
5月5日公開「宇宙兄弟」
5月12日公開「レンタネコ」
5月19日公開「ダークシャドウズ」
6月15日公開「スノーホワイト」
8月11日公開「桐島、部活やめるってよ」
夏公開「コロンビアーナ」
10月公開「フランケンウィニー」
秋公開「のぼうの城」「009 RE:CYBORG」「高地戦」
12月14日公開「ホビット 思いがけない冒険」