2019年8月23日、24日に、エジンバラフェスティバルに参加したIan Mackellen on stageを観て来ました!
このステージはサー・イアン・マッケランがイギリス各地の小劇場を回って上演している一人芝居です。各地の小劇場を支援する意味合いもあってやっているということで、小さな劇場ばかりでどこもすぐチケットが売り切れてしまうという入手困難なステージです。
そのスケジュールに、エジンバラフェスティバルでの4日間があり、日数多いし取れるのでは?と挑戦してみることに。
一般発売は4月6日だったのですが、その前にエジンバラフェスティバルの会員の金額に応じたレベルで1週間ごとに先行予約があり、ちらちら様子を見ていたら、残席わずかになっている…これ一般発売は瞬殺なのでは、と、一番安いfriend というレベルに120ポンド(だったかな?)払ってなり、1週間早くチケットをゲットしました。
取ってみたら自由席で若干不安が…まあとにかく無事チケットが取れたので、夏はイギリス行きが決定しました。
ちなみに各地劇場であまりにもチケットが入手困難なためか、その後9月から来年1月までロンドンでのロングランが発表されました。より多くの方がサー・イアンの舞台を見られるようになって良かったです。
エジンバラには前日の22日に入り、ちょうど初日の開演30分前に会場に行ってみると長蛇の列が…。
係の人に皆いつから並んでいるのかと聞いたら、10時20分くらいというので、翌日は10時くらいに行こうと決意。
その後エジンバラをあちこち歩きましたが、橋を渡ったニュータウンのあたり(エジンバラはエジンバラ城に続くロイヤルマイルズというメインストリートを尾根道として南北が急に谷になっていて、ニュータウンはその谷の北側の高台)から、「なんかお城みたいな建物にデパートみたいな垂れ幕がかかってるな」と思ったら、会場のAssembly Hallでした(^_^;)
23日の朝、張り切って10時くらいに行ったら誰もいない(^_^;)10時半くらいから人が並び始め、11時頃には結構並んでいました。翌日は10時半過ぎに行ったら、すでに結構並んでいたのですが、余裕で前の方に座れました。
並んで入る一般の人の前に、すでに会場内で待っていたお年寄りや車椅子の人、関係者が先に入るので、真ん中かぶりつきは取れないのですが、それでもかなり前に座れました。
そもそも劇場自体が小さいので、2階席すらそんなに遠くなかったのですが。
ツアーのパンフレットが10ポンドで買えるのですが、サー・イアンの幼少の頃の写真から始まって、ファンブックのような素晴らしい1冊でした!
以下ステージの内容になりますので、これから鑑賞する予定でネタバレしたくない方はご覧にならないようご注意ください。
ステージは上手にダンボール製?の大きな箱があり、舞台中程から奥まで何枚かのカーペットが敷かれています。
会場が暗くなると、いきなりPJ映画サントラのカザド=ドゥムの橋が。そしてサーが現れ、舞台が明るくなります。サーの手には一冊の分厚いペーパーバックが。
そしてサーがおもむろに語り始めるのですが……あれ、これはもしかして原作のカザド=ドゥムの場面の朗読では⁈
後で分かるのですが、サーが持っていた本も指輪でした!
朗読と言っても本は一切見ず、身振り手振りを交えての演技。サー・イアンが原作のガンダルフを演じている…!と大興奮でした!
Fly, you fools!が心に沁みましたね…
一旦暗転したあと、会場が明るくなり、満場の拍手。
指輪の本を手にしながら映画の裏話が始まります。
ガンダルフのオファーがあった時、原作を読んだことなかったとか、「私は毎年指輪物語を読んでいる」ってキャストがいたとか。もちろんクリストファー・リー様のことですが(笑)サー・イアンのリー様の声真似が聞けて嬉しかった…!
そして箱の中からおもむろにグラムドリング(本物!)を取り出すサー。
「誰かグラムドリング持ちたい人!」と声をあげ、選ばれた観客にグラムドリングを持たせた上、「セルフィーを撮ろう」とガンダルフの帽子をかぶってポラロイドで記念撮影!
その後、「NZに行ったことある人」と聞いたあと「NZの切手になったことある人」と(笑)(これ2日目だけだった気が)
その後は小さい頃の話。大きくなったら何になりたいか聞かれて「ホテル経営をしたい」と言ったとか?(^_^;)
幼少の頃ピーターパンの舞台を見て、子供騙しだな…と思っていたけれど、最後にステージに現れた一面の星空に感動した話とか。
その後にどういう流れかわからなかったのですが(^_^;)箱からスカーフと買い物かごを取り出し、スカーフをかぶって老婆?に扮して客席に色々投げ始めます。
まずキャンディ、続いてオレンジ、バナナ、ちっちゃな人参、そして最後に巨大なきゅうり(笑)
私もキャンディもらってしまいました♪キャンディというかチョコとキャラメルでしたけど…
小劇場ばかりでやるのは、小劇場振興のためでもあるけれど、観客とのコミュニケーションのためでもあるんでしょうね。
その後はオーディションの話とか色々していたのですが、英語力の問題で話が良く分からず…残念です。
アラン・リックマンとかデレク・ジャコビとかいろいろ名前が出ていました。シチュエーションはよくわかりませんでしたが…
ベネディクト・カンバーバッチさんの名前はかなりネタにしていましたね(笑)(これもわからず…)
カーテンコールで空になった箱に入ってみたりとか、終始お茶目な面も見せるサー・イアンなのでした。
最後に、募金用のバケツ?を持って、ロビーへと走り去るサー。(小劇場振興のための募金ですよね、確か)
ロビーに行くと、募金を募りながらサーが立っています。
たいていの人が募金だけして去って行きますが、話しかければ答えてくれるし(私はしませんでしたけど…)、ツーショットも撮ってくれるし、すごいファンサービス。ステージドア(出待ち)のように待たずに、しかもステージドアよりもゆっくりサーに会える!
こういうのも、小劇場でやる理由なんだろうなあと思いました…!
以上、忘れないうちに書き留めておこうと思ってのレポートでした。
御年80を迎えたサー・イアン、これからロンドン公演の長丁場が続きますが、お体に気をつて頑張っていただきたいです…!
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