ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

サントラ情報とか

2009年01月10日 | 指輪物語&トールキン
HowardShore.comに、5月のプラハのLotRシンフォニーの詳細が出てました。(って、プラハでLotRシンフォニーがあること自体気にしている人どんだけいるんだって感じですが・・・(汗))
「プラハの春音楽祭」に参加するという話はきいてたんですが、いよいよ音楽祭の詳細が出てきたようで。こちらでチケット予約もできるみたいです。(なんか今接続できないんですけど、さっきはつながったからそのうちつながるのでは。)クレジット決済とかできるかどうかわかりませんが・・・(振込みは大変だぞ~。まあネット予約できるだけいいですが)
まさかチェコフィルってことはないだろうと思ってましたが(笑)どうやらオケはプラハ放送交響楽団だそうで、なかなか良さそうですね。
プラハ放送響と言えば、のだめのドラマに出てきたあのオケですねえ。もしすかるとあのホルンさん(トーマシュ・セツキーさんという方で、チェコフィルの首席だったこともあるとかないとか)が「一行の離散」とか「白の木」とか吹いちゃうんですかねえ。そもそも演奏すごウマだったのでそれだけでも聴いてみたいですが。
あと、ピッコロの人がティンホイッスルを吹くことが多いから、あのフルートのお姉さんがホビットのテーマ吹いちゃうかもしれないし(笑)そういうちょっと違った楽しみもあるかもですね。
会場は、残念ながらコンサートホールではなさそうですが、アリーナとかじゃないからまだいいかな。(一応形は普通のホールっぽいけど、公演内容を見てみるとセミナーとかばっかり・・・)
ちょっと行って見たいけど、まあ無理ですねえ。というか、これ行くんなら4月のロンドンのFotRコンサートの方に行くかな。
そのロンドンのFotRコンサートですが、ちょっとKaitlyn Luskのサイトを見たら、なんかロンドンのFotRコンサートでも歌うようなことが書いてありました。まあ、オケをLondon Symphonyとか書いてるんでちょっと怪しいですが・・・(ロンドンフィルですよー。オケ違い(汗))
欧州のコンサートはだいたいAnn de Renaisさんが歌うことが多いんですが、本家だからKaitlynさん呼んだのかなあ。(Kaitlynさんの方が全然上手いです・・・)さそれても、FotRコンサートは今のところKaitlynさんしか歌ってないからかな?
本家ロンドンフィルにソリストがKaitlynさんならますます楽しみなコンサートです。絶対行けないのが悲しい・・・
ついでに、そのKaitlynさんのサイトで、昨年10月にやったFilm Songsというコンサートのワークショップの様子の動画もupされてました。色んな映画の主題歌を歌うコンサートなんですが、Into the Westもその中に入ってるんですね。
見てみたら、結構衣装もややコスプレっぽくしてたりして(ジャック・スパロウのコスプレっぼいことしてたりもした・・・(汗))、踊ったりとかしていて、なかなか面白いことやるなあ、という感じでした。
しかし、歌メチャクチャ上手いなあ・・・ポップスもイケるし。

あと、LotRサントラとはちょっと離れるんですが、ハワード・ショアが2010年のバンクーバー冬季オリンピックの音楽を担当するそうですねー。すでにCMで流れているとか。(あれ、もしかしてキャンペーンCMの音楽だけだってりして・・・?(汗))
こちらでCMの映像とかドキュメンタリーとかが観られます。(最初関係ないCMが1本流れてからになります)
あと、The Music of the Lord of the Ringsでもドキュメンタリー?の動画のダイジェストを載せてます。
しかし、この3つ目のドキュメンタリー?に出てくるLotRのポスターの映像、なんでデネソールのなんだろう・・・?(汗)
オリンピックの音楽と言えば、1984年のロサンゼルスオリンピックのジョン・ウィリアムズのファンファーレが印象的ですが(歳がバレますが・・・でも私の記憶に残ってる一番古いオリンピックですので、念のため(笑))逆に言うと他のオリンピックの音楽ってほとんど印象に残ってないですね。それだけ印象的だったということですね。今聴いてもカッコイイし。さすがジョン・ウィリアムズ。
いや、もしかすると最近は日本は日本の(それもテレビ局によって違うんですよね確か)テーマソングとか流れちゃうからですかね・・・。確かロス五輪の時にはそういうのなくて、ジョン・ウィリアムズのファンファーレでテレビ放送始まってたような気が。
ショアの音楽、ジョン・ウィリアムズほど強烈な印象ではないかもしれませんが、明るい親しみやすくてメロディアス、なおかつフルオーケストラになると壮大な感じはLotRサントラにも近いものがあるかなーと思います。
冬季オリンピック、日本の放送でもショアの曲たくさん流れるといいなあ。テーマ曲とかいらないから(汗)
もし、開会式とかで流れるんなら、ちゃんと開会式見なきゃなあ。って気が早い話ですね(笑)
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RENTの訳の話追加

2009年01月05日 | ミュージカル・演劇
暮れにRENTの訳詞のことを書いたんですが、一つ書き忘れに気がつきましたので、こちらに追記。(後で元記事に埋め込んどくかな。原詞の間違いもこっそり直しとこう・・・)
マークの「Me? I'm here, nowhere.」が、昔の訳では「僕? 僕はここにいる。どこでもなく」だったのが、今回は「僕? 僕はここにいる。どこにもいない」になってたんですね。
ここにいてどこにもいないんじゃ今イチ意味不明な気もするんですが(汗)でも、今回の訳を聞いて、原文の意味を今までもしかして取り違えてた・・・というかわかってなかったかな、ということにも気がつきました。
昔の訳だと、「僕はどこでもない、ここにいる」という、自分の存在をわりとしっかりアピール?する感じになりますね。
「どこでもなくここにいる」なら、nowhere elseとかanywhere elseとかになるのかなあと・・・
マークのいる「ここ」というのは、他の皆のようにそれぞれのドラマの中ではなく、傍観者として外から見ていて、皆のところにはいない、そういう「ここ」なのかなあ、ということに気がつきました。
確かに、「どこにもいない」だとそういうnowhere感?は出ますが・・・でもやっぱりちょっと意味不明な気がする・・・(汗)
いや、このマークの台詞すごく好きなんで。なんだかんだ言って、山本耕史さんのマークが言うのが一番好きだったかなあ。「僕? 僕はここにいる。どこでもなく」って。
ちょっと原文のニュアンスとは違ってたかもしれないけれど、それでも「僕はここにいる」という自嘲気味で物悲しいマークの心境にすごく共感したものでした。
・・・こんなこと書いてたら、また山本耕史さんのマーク見たくなってきてしまった・・・とりあえずJAPAN RENTのCDはどこにいったのやら・・・(汗)
なぜかTSUKASAさんのOut Tonight1曲のみのシングルは出てきたのですが。(サイン入り)これ、RENTのガラコンサートとかじゃなくて、HARD ROCK SUMMITで売ってたんじゃないかな、なぜか。RENTはほぼ全部一緒に行ってるRちゃんが持ってないというので。うーん貴重な一枚!?
でもレコーディングよりも生の方がいいですね。またGENERATIONSやってくれないかなあ・・・。ライヴハウスでやるとか言ってた話はどうなったのでしょうか・・・
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朗読CDその18

2009年01月04日 | 指輪物語&トールキン
9連休、この上もなくだらだらと過ごしてしまいました・・・(いや掃除とかもしてたはずなんですが、だらだらしてた記憶しかない・・・)今日鏡を見たら、今まで見たこともないほど白目が白くなっててびっくりしました(笑)睡眠が足りると充血ってなくなるんですね・・・(笑)
そのおかげで?朗読CDも少し進んで、「西に開く窓」が終わりました。このペースでずっと行けば年内に聴き終われるんだけど、無理だろうなあ・・・
というわけで、久々の朗読CDの感想です。なんと昨年3月以来・・・!?
TTTも後半に入り、いよいよファラミアが登場して来てます。
考えてみたら、今までの感想も新しいキャラクターが出てきた時に書いてたような・・・ということは次はデネソールが出てきた時か?(汗)
Rob Ingrisさんのファラミア、なかなか良いですねえ。クールで知的で静かな話し方で、どこか悲しさもはらんでいて。
結構ナレーションの部分の話し方とも似てるので、実は地の声に一番近かったりして?
ファラミアの声はラジオドラマの人も良かったですが、エオウィンを口説くシーンになったら突然メロメロな感じになってガッカリだったものですが、Rob Ingrisさんはそんなじゃないことを祈ります・・・
ボロミアの舟が流れてきたときの場面の語り口(というかファラミアの台詞なんですが)が、静かでどこか悲しげで、良かったですね~。この情景の美しさをしみじみ感じさせて、なんかとても感動してしまいました。
その後のヘンネス・アンヌーンでのフロドとサムとの会話も良かったですねえ。
サムの失言でフロドが一つの指輪を持っていることを知ったファラミアが、「そなたたちの国は平和で満ち足りた国土に違いない。そしてそこでは庭師は非常に重んじられているに違いない」という台詞が一番好きな台詞だったりするんですが、そのあたりはさらっと言ってましたね。(もうちょっとサムに対するユーモアみたいなのがあってもいいかなーと)
でも、その前の、「ボロミアにとってなんと辛い試練であったことか」というあたりの台詞が良かったなあ。しみじみしました。
そして、フロドがファラミアに、指輪を滅びの山まで持っていくことを話し、「よもやそこまでたどり着けるとは思わないのですが」という時の心細げで静かなトーンもとても良かったです。
この間のサムの語り口もいいんですよね。合間合間に「Do you understand me?=おらの言うことわかってくださるだか」が挟まるのがいいですよね。
サムの朴訥な語り口と、ファラミアのクールで静かな語り口が申し分なくイメージどおりで、もともと好きなシーンでしたが、なんかすごく良かったですねー。
Rob Ingrisさんのファラミアの今後の出番も楽しみです。ってRotKの出番はまだまだ先ですが・・・いやまだTTTでも別れのシーンの名台詞が残ってますが。
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ファウストゥス博士

2009年01月03日 | 読書
やっと読み終わった・・・何年越しで読んでたんだか・・・
いや~、読み終わる日が来るとは思えないくらい苦戦しましたが、ついに読み終わりましたねえ・・・
まだ同時収録の「『ファウストゥス博士』の成立」が残ってまして、これ読んでから感想書いた方が良さそうなんですが、これがまた結構長い・・・これまた同時収録の短編「マーリオと魔術師」よりずっと長い(汗)
というわけで、、「『ファウストゥス博士』の成立」を読んでからだと感想も忘れそうなので(汗)今、読む前の状態で本編の「ファウストゥス博士」の感想を書いてみようと思います。
これ、何年越しかというと・・・そもそも最初に読み始めたのは大学生の時でした。(何年前かは追及しないでください・・・(笑))
高校生の時に「魔の山」でトーマス・マンにハマった私は、大学時代に入手できるトーマス・マンの邦訳作品は全て買ったのですが、当時すでに一般には入手できない作品がありまして。
大学の図書館に、これもすでに絶版の「トーマス・マン全集」というのがあって、空き時間にちまちまと手に入らない作品を読んでました。(借りて帰っても、とても貸し出し期間に読み終えるようなものではなかったので・・・)
まず「詐欺師フェリクス・クルルの告白」を読み始め、それは読み終わったのですが、その次の「ファウストゥス博士」を読んでる途中で卒業しちゃったんですね~(汗)
これでもう読めないのかなあ・・・と思っていたら、数年後(何年後で今から何年前かは秘密(笑))、書店の店頭で「新潮世界文学」の中に「ファウストゥス博士」が入っているのを発見! 即購入したのでした。(この本も今は売ってないですね・・・やっぱ見かけたらすぐ買っとかないと)
で、読み始めたんですが・・・読みにくいんですわこの作品・・・(汗)
トーマス・マンは、「魔の山」や「ブッデンブローク家の人びと」だってすらすらとは読めないんですが、それにしても・・・なんですよね。
「ファウストゥス博士」はトーマス・マンとしては渾身の一作だったようで、実際技術的にはかなり高度な作品だというのもわかるんですが、それでも「魔の山」のように日本であまりメジャーにならなかったのは、この読みにくさにあるのかなあと。
トーマス・マンがすらすらと読めないのは、長編になると、余計なお喋り・・・と言ったらなんですが(汗)話が脇道に逸れて延々と議論が続いたり、地の文で長々と一つの思想について述べられたり、という部分がちょくちょく出てくるから、だと思います(汗)
しかし、他の作品の「脇道」は、そこそこ内容が理解できたりして、まあ読めるんですが、この作品についてはどうも話の内容が頭に入らないんですよね・・・
音楽理論についての部分がわかりにくい、という人もいるようですが、私はそのあたりはそんなに気になりませんでした。(いや音楽理論が理解できた訳ではなく、なんとなく雰囲気で読めてしまっただけなのですが)
それよりも、「ドイツ人によるドイツ論」が読みづらかったですね~。なんか、さっぱり話が頭に入らなくて・・・
あと、25章の悪魔との対話ですね・・・(汗)
大学の図書館では20章くらいまでは読んでいたようなんですが(全体の3分の1くらい)、買ってから最初から読み直したのかどうかの記憶はあまりないんですが・・・多分最初から読み直したのかな。
かなりゆっくり読み進んで、それでも25章くらいまでは行ったのですが、この25章の悪魔との対話のところでついに挫折、そのまま何年も寝かされてました・・・
が、昨年末に思い立って、とにかく頑張って一日2ページずつ読もう、ということでこつこつ読み進んでいったら、終盤話が進んだこともあり、ついに読み終わったのでした・・・!
全部読み終わってみると、終盤一気に進む悲劇に心を動かされるので、それまでとかなり印象が変わりました。
なんだかもう一度最初から読んでみたくなりましたが、なかなか難しいかな・・・(汗)いつか挑戦してみたいですけど。

前置きが長くなりましたが(汗)そんなわけで最後まで読んでみての感想です。
最後まで読まなくても、この話の主題が、「トニオ・クレーゲル」以来の、芸術家としての苦悩、芸術とは罪なのか、実生活との両立はできないのか、という二極論にあるということ、そして、ドイツ人として第二次大戦でのドイツの罪をどう考えるか・・・ということにあるのはわかります。
それに、トーマス・マン自身造詣の深い音楽を、ついに前面に出して来たなーと。
(実際には音楽理論についてはかなり取材したり教示を受けたりしていたようですが、それでももともとの音楽に対する理解がなければ書けなかったでしょう)
とまあそういう話だなと、読みながら思っていて、実際最後まで読んでいても、まあそういう話だったなーとは思いました。
ただ、終盤、そのあたりが一気に収束してきて、心を動かすまで持って来たのは、さすがだなあと思いましたね。
芸術に没頭することを悪魔との契約だと思っていたレーヴァーキューンが、それでも最後に、誰かに見守ってもらいたいと願って、皆をプファイフェリングに呼び集める件にはほろっと来ましたね。ああ、トーマス・マンらしいヒューマニズムだなあと。
ピアノの前で倒れ伏すレーヴァーキューンの姿には、ミュージカルで何ですが「モーツァルト!」のラストもちょっと重なって、悲しかったです。
それでも、晩年になって、芸術に奉仕することが悪魔と契約することだ、愛する者を全て奪い去らなければないほどのものなのだというような、ネガティブな作風になったことは、ちょっとショックかなあ・・・。晩年に向けて明るい作風になる人も多いのに。(不遇な晩年を送った人はまた別ですが)
ただ、音楽に例えれば、交響曲の終楽章が華やかに歓喜に満ちて終わるものは多いけれど、むしろ第一楽章の苦悩と絶望の方が好きな私としては、こういう終楽章の方が好きかもしれません。
(もっともトーマス・マン自身は特に絶望した晩年ではなく、恵まれて栄誉にも包まれた生活を送っていたようですし、この作品も別に遺作ではないですが)
音楽については、レーヴァーキューンが世代的に私が好きなバルトークとかプロコフィエフとかと同時代の作曲家ということで、彼の作る音楽についての描写を読みながら、どんな音楽なんだろう、聴いてみたいなあ・・・と単純にワクワクしました。
トーマス・マンの音楽への造詣は、もう「ブッデンブローク家の人びと」でも出てきますが、「ブッデンブローク-」にしても「魔の山」にしても、時代が時代なので、せいぜいワーグナーとかまでしか出てこなくて(「魔の山」にはドビュッシーも出てきたけど)、やや物足りない感じはしたのですが、今度は二十世紀の音楽が題材ですから、いよいよ本領発揮、といったところでしょうか。
まあ、この時代の音楽、聴いてみたら訳分かりませんでした、ということもありがちですが・・・(汗)特にシェーンベルクの十二音技法をレーヴァーキューンのものとして拝借した、と本文末尾にも注釈がありますが、シェーンベルクみたいな音楽なら多分私はよくわからない・・・(汗)
それでも、文章による描写で「聴いてみたい」と思わせる、トーマス・マンの描写力と音楽への造詣の深さはさすがだな、と思いました。特に「黙示録オラトリオ」はすごく聴いてみたいですね。
あと、はからずもこの作品は、今まで読んだ中で一番、トーマス・マンのホモ・セクシュアリティーを感じたかなーとも思いました。いや、「ヴェニスに死す」を読めばわかるでしょ、と言われそうですが・・・(汗)「魔の山」でも「トニオ・クレーゲル」でもそういうのありますし。
でも、この作品の中で、語り手のツァイトブロームが、奥さんも子供もいるのに、多分レーヴァーキューンのことを一番大切に思っていただろうと思われる言動に、なんか今までで一番そういうのを感じてしまいました。ゲイとまでは言わないけれど、奥さんよりも男の友情(というにはこの場合は一方的ですが)の方が大切、みたいな・・・
こういうの、ちょっとトールキンにもあるよな・・・というのも思いましたが(汗)まあ、例えば明らかに女好きなガルシア=マルケスとかとは違うんですよね、何かが(笑)
そうそう、後は「ドイツ人にとっての第二次大戦のドイツ」ということですが・・・レーヴァーキューンが正気を失ってしまうのがナチスが政権を取るより前のことなので、レーヴァーキューンの存在自体はドイツ論とはあまり関係ない・・・のかな。
このあたりちょっと拍子抜けだったんですが。まあ、実際にはトーマス・マンは早い段階で亡命しているので、渦中のドイツにはいなかったわけですが・・・。年譜を見たらちょうどレーヴァーキューンの昏倒の年に亡命してることになるんですね。
その後のドイツについては、ドイツに留まりつつナチスに反対していたらしい語り手のツァイトブロームが現在進行形で少しずつ語っているのですが、最後の方で、自分が反対したがために、同胞たちと同じ苦しみを味わうことから逃げてしまった、というようなことを書いているのを読んで、ああ、トーマス・マンも早くに亡命したことで、そういう負い目を持っていたのかな・・・とはっとするものがありました。
もっとそのあたりの心境を読みたかった気がしましたが・・・そこまで生々しい話を書くつもりはなかったということなのかな。

というわけで、読んでいるうちにはあまりピンと来ませんでしたが、最後まで読んでいたら色々と思うところも出てきました。そして、こういういくつかの素材を一つの作品に埋め込むテクニックはやはり老練の、という言葉がふさわしいと思いました。やっぱりすごい作品だな・・・と思いましたね。
でも、一般受けはしないな・・・というのも実感しましたけどね(汗)
いつかまた読み返してみたいとは思いますが・・・難しいなあ・・・(汗)文庫でもあれば・・・(昔は岩波文庫から出てたらしいですが・・・amazonでもユーズドが出てますけど、うーむ)
また「『ファウストゥス博士』の成立」を読んだら色々と違う感想も出てくると思うので、また感想書きたいと思います。
コメント (4)
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のだめ映画のこと

2009年01月02日 | のだめカンタービレ
ついにのだめについて書いた記事が10個目になったので、新しくカテゴリー立ててみました・・・まあ続編の映画も決まったし、今後も書くことあるだろうなーということで。
さて、私が昨年ネット落ちしていた時に出てきた情報だったと思いますが、のだめの続編が2010年お正月&春映画として公開されるということが発表になってましたね。
続編はいずれやるだろうと思ってましたし、次は映画かなというのも予測はついていたのですが、意外に早く実現したのでびっくりしました。
というのも、原作完結しないと話に区切りがつかないだろうなーと思っていたので・・・
昨年のSPドラマの時は、ああ千秋のデビュー公演までだろうなーと予測はついたのですが(まあリサイタルまでやるとは思わなかったけど)、今度はどこで切るのかかなり読みづらい・・・
もしかして、原作終わってないけど、最後までやるのか・・・と思いましたが、なんだか「話が収まりきらなかったので2作になった」とか言ってるということは、もう脚本ほぼできてるのでは。ということは最後までってことはないなあ・・・どもまでやるんだろう。
というわけで、今度の映画、どこまでやるのかとか、キャストのこととか、色々と予測してみたいと思います。
原作21巻までのネタバレを含みますので、原作全然読んでなくて映画だけ楽しみにしている、という方はご注意ください。反転文字とか使いませんので。
また、私の勝手な予想ですが、映画の内容について予想している部分が万一当たってしまってネタバレになってしまったらごめんなさい。そういうのを気にされる方もご注意ください。

まず、1作目は千秋のマルレ常任就任1回目のコンサートまでだろうなあというのは予測つきやすいですね。アニメもここまでで終わったらしいし。
で、のだめの活躍も考えると、2作目でサロンコンサートは入るだろうなあ。
ということは、サロンコンサートの後の、「色々なものをみて/感じて/一緒に・・・」という感じで終わるときれいなのかなーと。連ドラにもつながる台詞ですしね。
原作ではビエラ先生のコンサートを見た後のシーンでこの台詞でしたが、ドラマはいつも千秋の指揮で終わってたからなあ。まあ、マルレの定期の後ってことにすればどうとでもなるとは思いますが。
本来はこの後だんだん二人の距離が広がってきて、悲愴感が漂いだすんですが、多分映画は明るい感じで終わるだろうなと思うし。
で、SPドラマでは無理してまで日本のメンバー出してたんで、多分清良とターニャのコンクール&峰くんのパリ上陸も前倒しで入れてしまうんじゃないかなーと。
Ruiの再登場と、千秋父登場と千秋の失敗、あたりも入るかな。もしかしたら千秋父のエピソードは次回回しもあり得るかも。
Ruiが千秋とコンチェルトを・・・というのは次回回しで、このあたりから一気に千秋とのだめの話に収束して行きつつラスト・・・というのがきれいかなーとも思います。
ただ、これだとシュトレーゼマンの出番がかなり少なくなりますが。まあ、千秋のマルレ常任就任に絡めて出番は増やせるかもしれませんね。
というわけで、私の予想では基本18巻、19巻くらいまでじゃないかなという感じです。
個人的には16巻あたりのマルレのオーディションとかリハーサルの話が好きなんで、期待したいところですが、オケの人が吹き替えだとギャグはそんなに面白くはならないかなあ。コンクールの時も「アルプスのホルン」やってくれなかったし。
ファゴットのおじさんとポールの言い合いを前で聞いていて青ざめる黒木くんとか、「リードの墓場」とか好きなんですが。黒木くんがオロオロするのが見たいというのもあるかも・・・(笑)
で、新キャストですが、出るかどうかわからないけど、ヤキトリオのポールが出るなら、城田優さんとかいいんじゃないかなーと思うんですが。カッコ良すぎかもだけど。
絶対出てくるであろうと思われるのがマルレの事務スタッフ、テオですが、まだ出てなかった外人タレントで、パックン(パトリック・ハーラン)なんかどうかなーと。コメディどれだけイケるかどうかわかりませんが。(でもレギュラー持ってるから長期海外ロケは無理かなあ)
もうちょっと若ければ、川平慈英さんなんかキャラ的にぴったりかなーとも思うんですが。まあ年齢設定上げるというのもありだと思いますが。
それとも、ポールやらないなら城田優さんでもいいかなあ。(そんなに出したいか(笑))
で、おそらく今回出るであろう千秋父ですが、平田満さんとか内藤剛志さんとかのイメージですねー。ま、誰がやってもそれなりにハマるとは思いますが。
松田さんが出るかどうか、というのがSPの時も話題になってましたが、もうこうなったら出なくていいんじゃないかと思う・・・(笑)
ユンロンはもう出ないでしょうね。ドラマだとフランクが上手いことユンロンの役割も兼ねられそうなので。結構好きだったので残念ですが。
でも、原作のユンロンがターニャを思いやる場面、フランクが、というのもいいかなあと思いました。

そんな感じで予想とかしてみたりしてますが、さてどうなるでしょうかね。5月撮影開始だそうなので、そのうちぼちぼち情報も入ってきて、色々と楽しみが続きそうです。
今回は日本ロケはないだろな、さすがに・・・。
映画になることで、予算的にも時間的にも余裕ができると思うので(でも5月撮影開始で12月公開は結構早いスケジュールのような)、じっくり撮ってくれたらいいんじゃないかと思います。
しかし一方で、今までドラマだから逆に笑って済まされていた部分が、映画だとどうなのかな・・・とも思ってしまいますが。単にドラマの続き、と思ってみればいいのかもしれないけど、映画館で観るとなるとやはりある程度のクオリティは要求してしまうなあ、私としては。
あと、原作ではわりと中だるみというか(汗)話が停滞してた部分になるかなという気もするのですが、そのあたりはむしろメリハリつけて原作より面白くしてくれるかもしれません。
音楽に関しては、ドラマであれだけのクオリティだったことを考えると、ほとんど心配はしてませんが。むしろ楽しみですね。
のだめのドラマ、本当に音楽の使い方が上手かったなあと思うんですよね。アニメはちらちらと見ただけなのであんまり言えないんだけど、どうも劇中の素材としての抜き出し方もあまり上手くない気がしたし、サントラとしてもあまり効果的にクラシックが使えてなかった気がしました。
ドラマでは、演奏シーンで使われる部分も、聞いていてカッコ良く聞こえる部分を上手く抜き出していたと思います。Sオケの演奏曲をベト3からベト7に変えたのも好判断だと思うし。SPで使ってたリストの超絶技巧練習曲を「マゼッパ」にしたのも上手かったと思います。原作に出てた「雪あらし」とかよりもインパクトある曲なので。(「雪あらし」知らなかったけどちょっと聞いてみました・・・)片平さんの指揮曲の選曲も上手かったし。
ポストプロダクションにもドラマより時間かけられると思いますから、サントラもまた頑張って欲しいなあと思います。またサントラで笑わせるシーンもあるといいな。
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2008年の指輪計画反省と2009年の指輪計画

2009年01月01日 | 指輪物語&トールキン
新年あけましたね。今年もよろしくお願いします。
私は元旦早々DVDデッキが壊れるという幸先の良いスタートでしたが・・・(苦笑)
仕方ないのでプレステ2を引っ張り出してきて、しかもリモコンの電池が切れてたのでコントローラーでDVD見ました・・・

さて、ここ数年恒例の、昨年当初の指輪関連計画がどの程度実行できたかの反省と、今年の計画を書いてみようと思います。
まず2008年の反省。

・夏にロンドンの指輪ミュージカル&バーミンガム訪問
→できませんでした・・・(汗)ミュージカルクローズしちゃったし、クローズしてなくてもアメリカ行ってたでしょう・・・

・LotRシンフォニーもできたら行きたい
→さすがに今年は無理でした。

・映画のイッキミ
→新文芸座とTOHOシネマズ六本木でやってくれたので行けました。

・DVDのイッキミ
→できませんでしたね・・・

・Music of the Lord of the Rings Filmsも楽しみ
→発売1年延びて今年末です(汗)

・LotRシンフォニーのCD
→さらに来年ですね・・・

・指輪ミュージカルのCD
→ゲットできました♪

・原作邦訳読み返し
→読み返しました。

・朗読CDを聴き終わる
→全然無理! TTTすら終わりませんでした・・・

・RotKサントラ完全版のANNOTATED SCOREを読む
→できませんでした・・・

・サイトにクリーヴランド×2(汗)とニュルンベルクのLotRシンフォニーのレポートをupする
→できませんでした・・・

・サントラ考察に手を入れたい
→全然できませんでした・・・

・TTT、RotKのサントラ完全版の映画で使われなかった部分のリストを作る
→できませんでした・・・

・LotROでおうちを購入
→全然無理(汗)

・「ホビット」映画化について見守る
→まあ見守るだけなら・・・(汗)

・ブログの指輪ネタを週一くらいは更新
→できなかったなあ・・・

というわけで相変わらず達成率低いですが・・・(汗)
では今年の指輪計画です。
今年は何と言っても、The Music of the Lord of the Rings FilmsとRA(=Rarity Archives未使用音源)の発売ですね~! とっても楽しみです。今年中にちゃんと出るかどうかだけが心配・・・
と言っても年末くらいになると思われますが・・・
それから、映画イッキミがまたあるといいなあと。きっと新文芸座はやってくれると思うんですが。
なかったらDVDイッキミは今度こそやりたいかな~。
原作読書はまた今年も1回やりたいと思います。これはできるはず!(でも出来なかった年あったな・・・(汗))
今年はちょっとシルマリルやUTも読み返してみたいかなあと思ってます。って本当に読めるのか? その前に読む本まだあるんだけど・・・「トールキンによる指輪物語の図像世界」とか・・・
朗読CDは、一応聴き終わる! ということにしておきます。多分無理だけど・・・(汗)裏目標はBook5(王の帰還上)を聴き終わることかな。これも厳しいけど(汗)
夏には何もなければバーミンガムに行きたいです。今年はLotRシンフォニーも多分夏にはないと思うし。
でも、RENTツアーが万一東京に来ないとかなったらまたアメリカになっちゃうし、マイケル・リー氏が夏に何かやるとなるとアメリカ行っちゃうかもしれませんが・・・そういうのがなければ今度こそ・・・!?
LotRシンフォニーとかFotR、TTTコンサートに関しては今年は無理だろうなーと思います。いい日程であっても、もういいオケじゃないと行かないと思うので。
といいつつ、いい日程でいいオケでやってくれたらいいなーとは思いますが。
サイト更新関係では、もうコンサートのレポートは無理かなーと(汗)ブログで書いてるからもういいことにしないと無理かなあ。
サントラ考察の更新も、The Music of the Lord of the Rings Filmsが出てからにするかなあと・・・ってことはすでに来年?(汗)
ただ、TTT、RotK完全版の映画に使われていなかった部分のリストらしきものは作らなきゃなーと思ってます。あると何かと便利だと思うし。
・・・なんかすごく目標低くなりましたが・・・(汗)低くしたんだからちゃんとやらなきゃなあ。
LotROについては、年末まで存続してくれるんだろうかという心配もありますが、引き続きいつかおうちを買いたいなあとは思ってます。
あとは、「ホビット」映画化楽しみですね~♪って楽しみなだけかい(汗)
ホビットのサントラも楽しみなんですが、映画がもっとちゃんと動き出さないと具体的な情報は入らないでしょうからね。まだまだ先の楽しみだなあ。

とまあそんなこんなで、またサントラ中心に指輪&トールキンを楽しんで行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
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