『ダージリン急行』などのウェス・アンダーソン監督の最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」観てきました。
もうね、豪華絢爛なヨーロッパ美術とこの監督の独自の語り口は、まるでアニメーションのような様式美を追求したおとぎ話の世界で、もうこれだけでお金を払う価値があるというものです。
そして、きら星のごとき大スターたちが、チョイ役でいっぱい出演してるんですが、これが映画ファンの一つのお楽しみです。
これがね、呆れるくらい大物がでてて、いちいち名前書くのも面倒なので下記のオフィシャルサイトで確認してみてください。ビックリですよ。
「公式ホームページ」
↓↓↓
http://www.foxmovies.jp/gbh/
主人公二人グスタヴとゼロ
さて、お話は・・・・
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。(yahoo映画より)
まぁ、このお話は架空の国の東ヨーロッパのお話しなんですが、時代背景である1932年と言うのがポイントです。日本だと昭和7年ですね。
現実の1933年では1月総選挙によりナチス党が第1党になり、ついにアドルフ・ヒトラー率いるファシズムの嵐が欧州全体を覆う前夜が時代背景。
まさに、豪華な貴族社会が崩壊しナチスの台頭と共に悲劇の時代となるのですが、映画ではこの“おとぎ話”の様式美の文体を守るためハーケンクロイツすら見せません(ナチス親衛隊のマークSSをもじったようなマークで表現)。
さて小生この間、公開と同時に観にいったのですが、客席を見渡すと・・・、なるほど“そのスジ”と思しきプロっぽいというか、オタクっぽいというか、マニア風な方たちがズラリと陣取っていました。まぁ、そういうオラはこのマニアの御仁たちの一番前で観てきたのですが・・・例によってセリフが多い!!こういうセリフ劇は字幕を追うのが大変です。
最後に、ウィレム・デフォー演じる殺し屋最高です。あの伝説の映画「ストリート・オブ・ファイヤー」を彷彿とさせる悪役ぶりは必見!!