おそらく「デビルマン」「ガッチャマン」など、良質漫画原作が惨憺たる有様の実写化映像に変身してしまった悲劇を目撃してきた映画ファンはおそらくこの「るろうに剣心」にも、戦々恐々たる期待感(?)を持っていたのではないでしょうか。
巷ではあの「ル○ン三世」が、これまた惨憺たる有様のようですからね。
しかしながら、前作('11年)が好評を持って、ファンからむかえられたことから今回完結編を含む2部作が一気に公開され話題をおおむね好評のようです。
そして、小生もこの2部作一気に見た感じですが、いや見事に成功していると思います。
はっきり言って、実に面白いというか、爽快です!!
これをみなきゃ損というものです。
「るろうに剣心 京都大火編/伝説最後編」
公式HP↓↓↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html?oro=mile
正直、小生はこの原作読んだことも無いので、原作と対比してどーのこーのとは論じれないデープなファンじゃないのですが、一人のチャンバラファンとしては、ある種の畏敬の念を感じました。
この浮遊感というか爽快なスピードと、立体的な殺陣のド迫力はどうでしょう!!
往年のチャンバラファンも度肝を抜かれることうけあいです。
ここでは、もはや時代考証がどうだとかこうだとか野暮なことは申すべきではありません。
全ては、この圧倒的な流れるようなスカっとした映像美に浸るために、細かい齟齬は許されると思うワケ。
しかも、登場人物の役が全て、引き立っていて見事というほかありません。
何人かはオーヴァーアクトじゃないかということもここでは申しません。
特に、伊勢谷友介さんと田中泯さんは見事で小生的にはもうちょっと掘り下げってもらいたかったキャラクター。
しかし、それはおそらくないものねだりで時間的にも無理だったでしょう。
しかし、しかし今回圧倒的なパフォーマンスを見せつけたのは、悪役・志々雄真実を演じた藤原竜也その人でしょう。
この、包帯ぐるぐる巻きにされてても、驚くべき演技力で観客をグイグイひきつける憎い芸達者ぶり。
ロバート・デ・ニーロも真っ青な、パフォーマンスと言えます。
ちなみ全く話は変わりますが・・、この藤原竜也さん、なんかの番組に出てインタビューされてたんですが・・・
「一度でいいので、吉田類 さんにお会いしてみたい」
と、おっしゃっていたんですなぁ。 さすが!!
・・・と、いうわけで、主役佐藤健さん目当てのねぇちゃんだけに見せておくにはもったいない映画です。
いや、コアな時代劇ファンである、我々オジサン必見の一本と言えるでしょう。