角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

第二次朝鮮戦争は起こるのでしょうか?日本にとっての最悪のシナリオ。

2017-09-20 15:18:45 | 時事問題

  日に日に緊迫感を増す北朝鮮問題・・・。昨日のトランプ大統領の演説にもありましたが、米軍による北朝鮮先制攻撃ってホントにあるのでしょうか?
 一説にはXデー(開戦)は12月で決定しており、最近になってトランプ大統領は安倍首相に伝えたとの憶測もあります。なので、首相は衆院解散を決意したのではないか・・・という説。本当は1年後に任期が来る衆院選挙ですが第二次朝鮮戦争の推移次第では選挙どころではなくなりますからね。で、戦後に起こるであろう様々な内外の混乱に対処するために、今のうちに長期政権を樹立しておかなければならないというわけ。・・・ホントでしょうか?

 結論から言えば、小生思うに米軍による軍事的な解決(つまり戦争)ってないような気がします。で、最終的には日本の国土防衛は日本自身で解決しなければならない、のっぴきなならない状況に追い込まれるのではないかと・・・

 

 さて何故そもそも将軍様こと金正恩核を搭載したICBMを急いで開発しなければならないのか? 

 まぁ、これはいろんな所で言われていますが、中東の独裁者カダフィ大佐フセイン大統領らは、この米国を直接狙う核兵器を持たぬが故に、通常兵器で米国によって排除されたわけですが、当然将軍様もそれは先刻承知。早い話が米国に暗殺されるのが怖いわけ。なので、「俺に手を出したら米国に核兵器落とすからな」ってこと。チキンですな、豚っぽく見えますが。

 
リビアの独裁者カダフィ大佐の末路


イラクの独裁者フセイン大統領の末路


テロリスト、オサマ・ビンラディンは米特殊部隊ネイビーシールズが暗殺。

 確かに核を搭載したICBMが完成したら、米国とておいそらと北朝鮮には手出しできなくなります。で、その完成予想ですが2年後という専門家もいますし、最短で8カ月という識者もいます。つまり、米軍にとって軍事オプションを行使できるのは、この数カ月ないし数年しかない。トランプ大統領は「あらゆるオプションがある」って啖呵きってますが時間がないわけですな要するに。(だから12月開戦説ってあるのですが・・・)

 

○対北朝鮮の米軍侵攻条件

 先週だったかBSフジのニュース番組を見ていたら、陸海空のOB(全部将官クラス)の皆さんがテレビ出ていて、アメリカによる北朝鮮への軍事作戦を行使するには以下の4条件がそろわねばならないそうです。

 

1.38度線国境に大量に並べられた大砲の同時破壊。

2.ICBM等ミサイルの正確な所在把握と同時破壊。

3.将軍様・金正恩の正確な居場所の把握。

4.国際社会からの(開戦)合意の取り付け。

 
 北朝鮮の砲兵部隊による軍事演習(1時間で50万発ソウルに砲弾撃ち込めると北は豪語)

 条件1:国境大砲の破壊。さて1の「大砲」ですが、ミサイルと違って飛んできた砲弾は空中で破壊したり撃ち落とせない。これに尽きます。どんなに科学技術が発達してもこの前近代的兵器は防ぎようがないわけですな。しかも、間の悪いことに韓国の首都ソウルは北朝鮮国境にめちゃくちゃ近く(40km)て、大砲群の射程内(60km)にある!!ソウルに雨のように砲弾が飛んで来たら指を加えてみているしかないわけ。しかも、そこに住んでいる在韓邦人は6万人。日本人6万人が人質に取られているようなものです。(更に韓国は自衛隊による在韓邦人救出作戦を拒否するとのこと)

 なので開戦にあたってはまず、この大量の大砲を全て同時破壊する(多分トマホークミサイル)必要があるわけです。


ソウルは北朝鮮国境わずか40kmに位置し、北の大砲射程60km圏内にある

 

 条件2:ミサイルの破壊。次のミサイルも1発でも日米本土に命中したら、こりゃ大変ですから開戦前に全てトマホークミサイルか何かで同時破壊する必要があるとのこと。そのためにはそれらミサイルの居場所を正確に把握しておかねばなりません。

 

 条件3:将軍様の逮捕か暗殺。仮に米軍による圧倒的な勝利に終わったとしても、狂気の独裁者、金正恩委員長をそのまま残すことは、将来の安全保障に支障をきたすから排除せねばならない。まぁ当然でしょうけど、影武者だけで5人いるとか、地下180メートル下のコンクリートに隠れているという情報もありますしね。厄介でしょうね、コイツ捕まえるのは。

 

 そして、一番厄介なのは条件4の国際社会の(開戦の)コンセンサスを取り付けること。これが一番ハードルが高い。特にロシア中国はね、国境に直接米軍と対峙するなんて一番いやでしょう。OKって言うわきゃない。まぁ先に北朝鮮側からグアムあたりに先制攻撃すれば、話は別ですが・・

 でも、小生は北朝鮮側からの先制攻撃は無いと思いますね。そもそも先制攻撃のメリットが北朝鮮には何もない。数時間後には、ボコボコにされちゃって全滅してしまうことは自分らが一番承知していることでしょう(だから、核付きミサイルを早く完成させて米国と交渉したい)。
 彼らが勇ましい言動とは裏腹にどれだけ気を使っているか・・・
 今までのミサイル実験見ても、北海道と本州の海の上を通過させて、日本本土に部品なんかが落下しないよう細心の注意を払ってコースを決めていることがわかりますし、恐らく空にも(被害者出ないよう)旅客機に当たらないよう、それが飛んでいない時間帯を詳細に調べていると思われます(早朝しか発射しないでしょう)。
 つまり、日米側に開戦の口実を与えないよう、相当気を使っていると思われます。

 

 さて上記の4条件がクリアできないまま、もし戦争に突入したとしたら、もう朝鮮半島は復興するに何十年とかかる焦土と化すでしょうし、日本の被害も甚大なものになるでしょう。数十万人に及ぶ朝鮮難民が押し寄せ、治安と経済も滅茶苦茶となり、全世界を大不景気が覆うことは目に見えています。

 この朝鮮動乱後の甚大な被害の代償の代わりに我々日本人が受けるメリットと言ったら、1.まず二度と将軍様のミサイル攻撃におびえることはない。2.拉致被害者を救出できる可能性がかなり高まる。3.半島戦後復興に日本のゼネコンが特需を享受できる可能性。そんなもんでしょうか。・・んでも割に合わないですよね。

  さて、それらを総合的に勘案すればトランプ大統領とその側近は開戦というオプションは取らないような気がします。

  第一に彼は米国経済復活を公約として大統領になったわけで、大不景気に陥るリスクが高い戦争には踏み込まない。

 第二に米国民の世論調査見ても、朝鮮半島有事への関心は低い

 

だとしたら最後に残された結論は・・・・・・

 米国による北朝鮮の「核兵器保有の容認」

これです。

  北朝鮮はどんなに妥協しても核兵器だけは手放さない(命綱)でしょうし、恐らく米国本土を直接狙うICBMだけは破棄することをせまるのではないでしょうか。

  つまり、米国にミサイル攻撃する能力を破棄したら、北の核保有だけは容認するというオプション。

 もちろん、日本や韓国へは「米軍は全力で同盟国を守る」と約束はするでしょうが、日本にとっては悪夢です。

 国防を70年間も他国任せにしてきたツケが今、我々の頭上を覆わんとしているのですが、これは日本と韓国だけが米国の核の傘から抜けることを意味しています。もしそうなった場合、日本はどうしたらいいのでしょうか?・・・・

 

続く・・・・