衆議院選挙が近づくにつれ、泥船から逃げ出して人気のありそうな政党へ鞍替えする節操のない政治家が後を絶ちません。
政党とは、政治家集団が国家国民のため共有する政策理念を実現するために議論を重ねて、その実現に向けて粘り強く仕事をするために存在するものです。
従って、壮大な目標を掲げればとんでもない時間がかかる。
例えば、1955年に結党した「自由民主党」の党是である憲法改正ですら、60年たった今でさえ実現できていません。
「維新の会」の大阪都構想も、まだまだ実現には時間がかかりそうです。
「共産党」「社民党」の政策は・・・まぁ実現するかどうかは・・・?
確かに政策理念実現のために数十年に渡り情熱を保つことは相当エネルギーを使うことでしょう。
ただ、世の中にはコロコロ、ホントにコロコロと変わる方がいらっしゃる。
まぁ、あの女性の方です。あだ名は「政界の渡り鳥」。
所属政党は・・・
日本新党 → 新進党 → 自由党 → 保守党 → 自民党 → 都民ファースト
今は無所属? ・・・でも、またなんか新しい党を作るんでしょ。
ご本人は「主張、思想、信念は一度も変えたことが無い」とおっしゃるけど、彼女の「主張、思想、信念」って、どういうものなんでしょうか?
自分は変わってないけど、政党の方が政策、理念が変わるから、自分は離党せざるを得ない・・・・ってことでしょう。・・・・っつったって、それを信じろと言われてもねぇ・・。
で、昨年の12月でしょうか、ビートたけしさんがトランプ大統領に扮して、小池都知事にインタビューする番組があったのですが、その時彼女は注目すべき発言をしています。
たけしさんが何を言ったかは、失念しましたが、それに対して彼女は笑いながらこう言いました。
「何をおっしゃっているんですか~。私は新党づくりのプロですよ~!!」
新党づくりのプロフェッショナル。
これって、凄くないですか!!
まず第一に「新党」と名の付く以上、「政党」の寿命は数年しか持たない。50年の歴史を誇る「老舗新党」など存在しない。(そう言えば昔、伊奈かっぺいさんの持ちネタで「色白のカラス」ってのがありました(笑)。それと同じ)
第二に「プロ」と名乗る以上、立ち上げに関わった政党は一つや二つでは無い。
つまり、彼女は数年しか持たない新党を立ち上げては、また看板を掛け変えることを繰り返し、そのフレッシュ感で自らの政治家としての寿命を保っていると言えるでしょう。
はっきり言って、そこ(新党)には政策も理念も無く、あるのは立派な看板だけというのが見え見えじゃないですか?・・・だから「都民ファーストの会」って都民のため何をする政治家集団なのでしょうか?
都議会からじじぃ議員を追い出し都民の溜飲を下げる、低レベルなポピュリズム政党にしか見えないのですが。
・・・だから、若狭さんの作る「新党」?・・・持たないですって。良くて3年?
(だって小池さん、また潰して新しいの作るんですから、数年後。新党づくりのプロですよ、プロ)
日本新党時代 新進党時代 自由党時代
保守党時代 自民党広報本部長 時代
ニュースに出てくる所属政党を離党して「新党」に駆け込む国会議員を見るにつけ、哀れだなぁ・・・と思う今日この頃。
新党の理念政策は「自分の選挙ファーストの会」でしょ。
国会議員の皆さんには、国家国民のため政治家としての矜持を堂々と見せてもらいたいものです。