JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

きっかけは大河?

2009年03月15日 | m-o

今日は朝から良い天気、最近ちょっとばかり目覚めの悪い身体に、じゅうぶんな太陽光をあてて、体内時計の調整を行いました。
そのせいでしょうか、いつもならお目々パッチリのこの時間に眠気が襲ってきています。

いやいや、そのせいじゃありませんね。
じつは午後から運動不足の解消にと、起伏だらけの公園の散策路を、そこかしこにある杉のバカタレにも「負けるもんか!」とばかり、約二時間ほど歩いたり走ったりしてきたのです。
おかげでちょっと足は痛いんですが、久しぶりに気持ちの良い汗をかいてきました。


多少寒くても子供たちは元気ですねぇ

話はコロッと変わって(いつものこといつものこと....笑)
昨日の朝日新聞be土曜版に「歴史好きになるきっかけ」と題されたアンケート結果が載っておりました。
『NHK「大河ドラマ」は好きですか?』との問いに、約57%の方が「はい」とお答えになったそうで、さらに、歴史と出会うきっかけそのものが「大河ドラマ」だったというお答えも多かったそうです。
私も「大河ドラマ」は不思議と好きで、振り返ってみれば、その年放映になっている「大河ドラマ」の時代背景に、その時だけ異様に興味を持って調べてみた、なんて事がしばしばあったように思います。
渡辺謙主演の『独眼竜正宗』の時なんか図書館通いまでしちゃったりして・・・・ふむふむ、たしかに教科書で習った歴史より、「大河ドラマ」を背景に調べた事の方が良く覚えている気がします。

「大河ドラマ」というと、どうしても主役の立場に立った目線すぎるというか、そもそも完全ノンフィクションどころかフィクションといっても良いわけで、時代考証のいいかげんさはつきものです。
それでも、それをきっかけにその時代への興味が湧いて、さらには歴史というのは流れですから、他の時代までも興味が進んでいくということもあり、そこから始まる歴史の勉強もけして悪いことだとは思いません。

考えてみれば、私なんざぁ歴史だけでなく今ある貧弱な知識のほとんどが、「落語きっかけ」「映画きっかけ」「ドラマきっかけ」だったりするわけで、これを否定されたら、我が知識全てを否定されたに等しいという・・・あはは、いかに薄っぺらな知識かという事でもありますけどね。
そうそう、「大河ドラマ」もそうでしたが、昔、NHK特集かなんかで正倉院の宝物の番組を見たときは、代表的な宝物のナンタラカンタラを必至に調べて、家人に自慢げに話して、「話が長い」と顰蹙をかったこともありましたっけ(笑)

昔、我が息子が嫌いな番組ベストスリーは「大河ドラマ」「NHK特集」「ナイター」この三つでした。「その間、好きな番組は見られないし、オヤジはまったく相手もしてくれない」というのが理由でしたが、息子もいずれその気持ちが分かるときが来るでしょう。

おっと話が飛びました。てなわけで、私が最も心に残っている「大河ドラマ」『独眼竜正宗』ですねぇ。まったく関係ないのに「同じ東北」みたいな感情もあるのかもしれません。
今回のアンケートでも『篤姫』に続ぐ堂々の第二位でありました。
「何だかちょっと嬉しい」(笑)

「大河ドラマ」の雰囲気も昔から比べるとずいぶん変わってきました。それでもワンクール10回程度で終わってしまう最近のドラマよりは見応えもありますし、いかにテレビを見なくなった私とはいえ、今回の『天地人』直江兼続も東北ゆかりの武将でもあるだけに最後まで見てしまうのでしょう。(さすがに図書館通いはないかな)

その中で『独眼竜正宗』目線の私と『天地人』目線の私がどう戦っていくのか?それもちょっと楽しみだったりしてね。

おっと、今日は日曜日でした。
ということで『料理当番、今日の一品』

今日は「小鯵の南蛮漬け」を作ってみました。
昔はねぇ甘酢ってぇのがどうも苦手だったんでありますが、年齢とともに好きになってくるもので、ビールのアテにはピッタリでした。

こちらは「イカもエリンギも人参もあるでよぉニンニクニラ玉」(なんじゃそりゃ)ニンニク油で炒めた烏賊ゲソ、エリンギ、人参をニラ玉でとじてみました。

さて、今日の一枚は、マイルス、コルトレーンときたので、セロニアス・モンクにしました。(私の頭の中ではスムーズな流れなんですが...笑)

このアルバムはLPでは無く、CD所有盤です。
私としては「モンクとオリヴァー・ネルソンの組み合わせがどうなのかなぁ?」という疑問符をずっと持っていた一枚です。
それは、ある意味王道行く真面目なアレンジャーと変わり者モンクがやっていけるのかという心配ではなく、逆にモンクであるから「アワセ」に行ってしまうのではないか・・・・以前から言っているように、私はモンクほどまわりに気を遣うミュージシャンはいないと、未だに思っていますから、それがこれほどのビッグ・バンドをバックにしてどうなのか?という疑問が湧くということなのです。(これが、自前のビッグ・バンドなら別ですよ)

案の定、私にはモンクがとんでもなく気を遣っている演奏だと聴き取れます。
でも、実のところこのアルバムの魅力はその部分なのかもしれません。
ネルソンがきっちり組み立てたジグソーパズルの最後のピースになろうとするモンク、それでもその隙間には入りきれるお方じゃありませんから、やっぱり浮き出てしまう個性。「BRILLIANT CORNERS」「BLU MONK」なんて、ここだけの代物に仕上がっているように思います。

視点を変えた楽しみ方をする一枚ではないでしょうか。

MONK'S BLUES / THELONIOUS MONK
1968年11月19日録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) LARRY GALES(b) BEN RILEY(ds) OLIVER NELSON(arrang) with Big Band

1.LET'S COOL ONE
2.REFLECTIONS
3.LITTLE ROOTIO TOOTIE
4.JUST A GLANCE AT LOVE
5.BRILLIANT CORNERS
6.CONSECUTIVE SECONDS
7.MONK'S POINT
8.TRINKLE, TINKLE
9.STRAIGHT, NO CHASER
10.BLUE MONK
11.'ROUND MIDNIGHT