淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 ・「つぶやき岩の秘密」 新田 次郎  ・「とり残されて」 宮部みゆき

2020-03-05 08:07:08 | 棚の上の本

お話は

小学6年生の紫郎は両親がおらん淋しさば癒してくれる
海の景色の中でひとり日々ば過ごしておったとです。
ある日、見慣れた崖に不思議か人影ば見たその日から
何者かに狙われ身の危険ば感じるとです。

年の割には大人びとる紫郎は
持ち前の負けん気と正義感で
自分を狙う犯人と崖に隠された真相に迫るとです。

少年版インディジョーンズ!
次郎が描いた紫郎の冒険小説ばお楽しみください!



宮部さんの初期の頃の短編集です。

表題の「とり残されて」は
時空ば超えて少年が大人になった現代に戻ってきたのは何故?
その真実が分かった時に少年への愛おしさが胸に迫ってくるとです・・・。

異空間の世界であっても
切なく悲しく優しい人たちの物語が心に沁みる6編の本やったです。


 


読 ・「ライオンブルー」 呉 勝浩 ・「献灯使」 多和田 葉子

2020-03-04 08:02:35 | 棚の上の本

読んだ本の紹介が7冊たまってしまったとです。
別に無理して紹介せんでもよかとばってん
今月2日の誕生日に大台ば迎えたオイの備忘録として
ボチボチばってんやっぱ書き留めておきます"(-""-)"。

内容紹介 読メより

関西某県の田舎町・獅子追の交番に異動した澤登耀司、30歳。
過疎化が進む人口わずか4万人の町から
耀司の同期で交番勤務していた長原信介が姿を消した。
県警本部が捜査に乗り出すも、長原の行方は見つからなかった。
突然の失踪。長原は事件に巻き込まれたのか。
耀司は先輩警官・晃光に振り回されながら長原失踪の真相を探っていく。
やがて、町のゴミ屋敷の住人だった毛利宅が放火され
家主・淳一郎の遺体が見つかった。
耀司は、長原が失踪直前に毛利淳一郎に会いに行っていたことを掴むが・・・・・・。 
*********************************

何事に対しても優秀で耀司の憧れじゃった長原ば探す耀司は
何故か署内から疎まれてしまい
得体のしれない不穏な周りの空気の中に
真実ば隠そうとする何かば感じるとです・・・。

閉塞した地方での利権争いやらば絡めた警察小説やったばってん
そいにしても
最後はこれで終わりにしてよかとかい??で終わるお話やったです"(-""-)"。

*********************************

物語は放射能の影響で
100歳過ぎても元気で死ねない「義郎」と
生まれつき病弱な曾孫の「無名」が暮らす日本の変わり果てた未来の物語です。
こここまでの設定は よくあるお話で
作者の言葉遊びがユニークで笑ってしまったとばってん
笑った後にやりきれなさが余計にこみ上げて来たとです。

物語が言うような時代が来ないとは言い切れない自然災害や昨今の騒動に
曾孫の「無名」の姿が子供たちが迎える未来に重なる事が無い事ば
願うだけです。


読 「罪の轍」 奥田 英郎

2020-02-16 09:53:34 | 棚の上の本

内容紹介  読メより

昭和三十八年。北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は
窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。
東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。
一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は
南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、子供たちから
「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつける―。
オリンピック開催に沸く世間に取り残された孤独な魂の彷徨を
緻密な心理描写と圧倒的なリアリティーで描く傑作ミステリ。
*********************************

奥田さんが描く昭和30年代の世相と人間像が
ミステリーとは違うお話に感じられたとです。

捜査網から巧みに逃げまわる寛治を匿う人々
落合刑事の執念
警察組織の軋轢による捜査の失態やらが
最後までグイグイ読ませてくれたばってん
作者が誰ば何ば語りたかったのかがオイには伝わらんやったとです。

寛治が幼い頃、義理の父親に当たり屋ば命じられ
脳に障害ば持ってしまう寛治の生い立ちに
本当の悪人が誰なのかば思う時
切なさしか残らん物語やったです。




読 「高校事変」 松岡 圭祐

2020-01-31 09:11:31 | 棚の上の本

シリーズ作品最初の本です。

お話は

かつて日本中ば震撼させた半グレ集団のボスで死刑になった父ば持った
女子高校生の結衣が通う学校に首相が来訪したその日に
正体不明の武装したテロリスト集団が学校ば襲撃するとです。

政府は総理や生徒たちの人質ば救おうとするとばってん
テロリスト達の強力な軍事兵器の攻撃に何も出来んまま時間ばかりが経つとです。

そげな時、教室の片隅に潜んでいた結衣は
幼い時から父親に教え込まれた戦闘技術ば駆使して
武装集団にひとり立ち向かったとです。

か細い結衣がムチャクチャ暴れまわり屈強な男たちばねじ伏る姿は
ハリウッド映画そのものです(笑)
派手な殺戮場面やら生々しか場面が出てくるとばってん
それは恐怖と暴力で相手ば支配するテロの卑劣さそのものです。
    だけん結衣がカッコよかったとです。

ラストは結衣がテロ軍団のリーダーの前で首謀者ば暴き
自らの手で闘いの幕ば降ろすとです・・・・。

女子ヒーローが好きな方にはおすすめしたい本でした"(-""-)"。


読 「平場の月」 朝倉かすみ

2020-01-28 16:40:52 | 棚の上の本

大人の恋愛小説と言う紹介で読んだ本です。

お話は
中学の同級生じゃった50歳ば過ぎとる独り身の男と女が
戻って来た故郷で偶然に出会い魅かれ合うとです。

ばってん
二人は何故か胸に秘めた想いば言葉ば吐き出せんとです。
素直になれないもどかしい日々が過ぎるとばってん
遂に女は男の思いの丈ば受け入れたとです。
ばってんその後、二人には過酷な運命が待っておったとです・・・。

女の強さがオイにはキツかったばってん
前に進めんでモヤモヤもしたばってん
それは大人だからの憶病さと愛がそげんさせたかもしれません。
分っておったばってんラストは不器用だった二人の純愛にやっぱ涙でした ・・・。

以上、不倫騒動でさらし者になってる芸能人の皆様へ贈る本でした"(-""-)"



 


 


読 「卒業」 東野 圭吾

2020-01-26 07:59:15 | 棚の上の本

加賀恭一郎シリーズの第1作目です。

お話は
加賀が大学4年生の卒業の半年前、仲の良かったグループで
恋人もおって就職も内定していた女子大生が自殺したとです。
本当に自殺だったのか?
他殺を疑う警察ばってん密室での犯行が立証出来んとです。

ばってん冴えわたる推理で真相に迫る加賀恭一郎は
映画の中の俳優「阿部寛」そのまんまやったです(笑)

ばってん加賀から図で説明してもろても判らんトリックは
オイには苦痛やったです。
だけん、いくらブックオフで買った本やけんと言うても
再読してまでも理解したいとは思わんとです(^_-)-☆

犯人の悲しか動機・・・・ 後味悪かったです。

以上


読 「あきない世傳金と銀⑦碧流編」 高田 郁

2020-01-25 18:31:14 | 棚の上の本

物語は7作目となりました。

主人公「幸」は夫で大阪の呉服商「五鈴屋」6代目「智蔵」の
突然の死の悲しみば乗り越えて7
代目女店主となって
智蔵と幸の願いであった
江戸に「五鈴屋江戸店」ば出したとです。

ばってん江戸と大阪では何でもかんでも違い過ぎて
最初は商売がうまくいかんとばってん、幸と奉公人たちとの知恵と愛情で
いつしか江戸の人々に愛される店になって行くとです。
それは商売ば金儲の為だけでは無く「買うての幸い、売っての幸せが」と
売り手と買い手が幸せになる気持ちの大事さば思う幸たちの気持ちが
お客さんの心ばつかんでしまったとです。

今回も楽しく読まさせていただきました。

 


読 「騙す衆生」 月村 了衛

2020-01-24 17:06:58 | 棚の上の本

かの昔、詐欺事件で世間ば騒がせた豊田商事ばモデルにしとる
横田商事という詐欺会社に入社した隠岐は会社では下っ端だったばってん
会社崩壊後、かつての同僚と詐欺集団ば創り上げ
やがては政治家まで騙し込む大物詐欺師となるとです。

最初は他人ば騙すとにさえ心ば痛めた気弱で家族思いやった隠岐が
色んな窮地ば乗り越えながら大きく変貌して行くとです。
詐欺は悪かとばってん金の亡者ば騙す姿は痛快?ではありました(笑)。

それにしても簡単に騙され過ぎるとが少々気にはなるばってん
騙し騙される人間の業がよう描かれた本やったです。 

 

 

 

 


読始め 「メビウスの守護者」 川瀬 七緒

2020-01-09 07:32:15 | 棚の上の本

正月気分も過ぎた今
読み終えた今年最初の本は
いつものぶれない法医昆虫学捜査官「赤堀涼子」の活躍でございます。

今でも警察内では信頼と理解が得ない法医昆虫学捜査官ばってん
赤堀はバラバラ死体事件の犯人ばウジ虫とかハエとかの生態から事件ば解明したとです。

シリーズ作品やけんパターンはお馴染みばってん
今回は調香師が登場して香水と事件の関連性が物語ば面白くさせたです。

更に毎回、虫たちの新しか知識の情報が次回作の赤堀涼子ば待ってしまうとです!(^^)!。

では、今年も よろしくお願いいたします"(-""-)"




 


読納め

2019-12-31 17:55:30 | 棚の上の本


今年読んだは本108冊やったです。
除夜の鐘の数と同じです"(-""-)"。

それにしても年々、読んだ本の記憶が薄れて行くとです。
ありゃ?!その話の最後はどげんなったとじゃろか?と思って
自分が書いた内容紹介ば見るとオイは何も書いておらんとです。

つくづく不親切なブログだと思ったとです。
これからは
自分のためにラストのネタばらしまで書きたいと思うとです(笑)。

では自分の好みば人様に言うとはガバイ恥ずかしかとばってん
 毎年の事やけんオイが好きだった本の中から10冊ば選びました。

「トリニティ」 窪 美澄

「むらさきのスカートの女」 今村 夏子

「残りものには、過去がある」 中江 有里

「星がひとつ ほしいとの祈り」 原田 マハ

「線は、僕を描く」 砥上 裕将

「30センチの冒険」 三崎 亜記

「夏の騎士」 百田 尚樹

「リボルバー・リリー」 長浦 京

「狂人失格」 中村うさぎ

「木曜日にはココアを」 青山 美智子

以上ばってん
最近は女性作家さんの本ば読むとが多くなっておるとです。
今回も7人の女性作家さんになったとばってん

真梨幸子さん! スンマセンでした!
実は貴女と中村うさぎさんで迷ったとです"(-""-)" 

 

では 皆様にとって 素晴らしい年となることを願い
    今年最後のご挨拶とさせて頂きます。

  一年間 お付き合いいただきありがとうございました!!

          淋しくて