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淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「翔ぶ少女」 原田マハ

2019-12-30 18:51:03 | 棚の上の本

原田マハさんの本で今年ば終りました。

読み始めた時から泣かされてしもうて
感動しましたとか簡単に感想の言葉ば言えんような気持ちになったとです。

お話は
阪神淡路大震災で両親ば亡くした小3年の長男と妹2人の3人兄妹ば
震災の現場から助けてくれたのはゼロ先生と呼ばれる心療内科のお医者さんやったとです。
その時ゼロ先生も奥さんば震災で亡くしていたとです。
やがてゼロ先生は幼い子供たち3人ば養子として育てていく事ば決めるとです。

両親ば失った悲しみと震災孤児として特別に扱われる日々に悩み苦しんだりもするとばってん
周りの人たちに支えられながら幼い兄妹たちは成長して行く物語やったとです・・・。

1995年1月17日の震災の日から25年経ったとです。

「父がいて母がいて そして私がいる それは本当は奇跡なのかもしれない」

当事者の気持ちにはなりきらんばってん
この言葉ば 噛み締めながら今年最後の本の感想と致します。



 


読 「さよならの儀式」 宮部みゆき

2019-12-30 09:11:56 | 棚の上の本


宮部さんのSF短編集です。
さすがに上手です。
そこには宮部さんの新しい作風ば感じる本やったとです。

物語は
近未来に起こりうる人間の悲哀ば描かれたお話です。
ロボットやらタイムスリップやら宇宙人やらSF定番の設定が出て来るばってん
どの内容もそれば感じさせん新しか未来の人間社像ば描かれておりました。

ばってん
不思議なお話は気合ば入れて読まんと話に入り込むとに時間がかったとです。
そいでも
最後まで読んだらジワリと心に残るお話だったと言う事で
SFが好きな人にはオススメです。

そんな訳でこの本ば今年最後の本にするつもりやったばってん
オイとしては何か納得出来んけん昨日から読み始めた本で
締めくくりたいと必死に読んでおるとこです(笑)。

では

 

 


読 「線は、僕を描く」 砥上 裕将

2019-12-26 06:43:45 | 棚の上の本

 

今年も終わろうとする頃よか本に出合えたとです。

物語は
交通事故で両親ば亡くして心ば閉ざした主人公「青山くん」が
バイト先で偶然知り合った水墨画の巨匠 、篠田湖山に見込まれて
水墨画ば習うことになったとです。

何で自分が?
水墨画の世界にまったく無縁の青年「青山くん」は戸惑うとばってん
湖山の下で学ぶ青山くんは自分自身の世界観が変わっていくとば感じ始めるとです。

オイも水墨画やら何も知らんやったばってん
筆一本で墨色の濃淡だけで表現する水墨画家の気迫は真剣勝負であり
やり直しのきかない覚悟である姿にガバイ興奮したとです。

更に登場人物たちの個性ある魅力がさわやかな読後感となりました。

読み応えのある本やったです。

 


読 「夏の騎士」 百田 尚樹

2019-12-22 09:10:14 | 棚の上の本

ひさしぶりの百田さんの本は一気読みでした。

お話は
何事に対しても自信ば持てない落ちこぼれ小学6年生の男子3人組が
小学校最後の夏休みの体験で大きく成長するとです。

物語はよくある設定で映画「スタンバイミー」のごたるばってん
百田さんは読者に小説の楽しさばタップリ味わせてくれとります。
特に最後のページで・・・・・とまぁ、ここまでにしときます(笑)

ガバイ面白かったです。


読 「隣の女・男どき女どき[小説] 向田邦子全集3」 向田 邦子

2019-12-21 09:21:00 | 棚の上の本

何で今頃、向田さんの本ば読みたいと思ったのか
自分でも良く判らんとです。

どれもが9作の短いお話は
登場人物たちの哀れで滑稽な姿ば
昭和の時代に重なり描かれておるとです。 

余韻ば残す物語の続編ば望みたくても不可能となった今やけん
思い出しては時々読みたくなる向田さんの本でした。

 


読 「十三階の女」吉川 英梨  「きっと君は泣く」山本 文緒

2019-12-20 13:09:05 | 棚の上の本

公安の女刑事と女テロリストとの闘いです。

潜入捜査での男と女の騙し合いと駆け引きやら
どげな違法捜査でも正義にしてしまう公安の暗部やら
派手なアクションやらで

女性版ハードボイルド小説でした。

 



題名で選んだとばってん・・・・・・。

主人公の椿23歳は美人です。
ばってん性格は悪かとです
そのうえ男にだらしなかとです。

愛する祖母がボケて父の会社が倒産して椿には決まった男もおらん
これから先の自分がどげんなるとじゃろかと
怖いもの知らずじゃった椿は悩むとです。

悩んでもどげんでもならんとばってん
椿は先に進むしかなかとです・・・・。

まぁそんだけの話です。
スンマセンやっぱオイには題名が伝わらんやったとです"(-""-)"。




読 「立派になりましたか?」 大道 珠貴

2019-12-10 07:35:31 | 棚の上の本

再読本です。

先の「泥酔懺悔」の中で大道珠貴さんに久しぶりに会えて
懐かしくなって「しょっぱいドライブ」の次に読んだこの本ば読みたくなったとです。
読んだ当時は読メもブログなるもんやらもしておらんやったけん
ここで初めて紹介させて頂きます。

お話は
ある高校の「特別学級」略して「トッキュウ」と呼ばれとる
学力や知能にハンディがあるクラスの生徒たち10名とその家族が
卒業後20数年経ってそれぞれの近況を語っていく物語やったとです。

世間で言う偏見やら差別の意識は周りの人達が感じる事はあっても
子供たちには微塵も無かとです。
そげな子供たちが大人になって
厳しい環境でも懸命にたくましく生きている姿が
ユーモラスに描かれていればいるほどそのひたむきさと純粋さが伝わってくるとです。

再読して良かったです。





 


読 「定価のない本」  門井 慶喜

2019-12-06 09:08:40 | 棚の上の本

お話は

終戦直後の東京は神田神保町の古書店主「琴岡庄治」の店に
庄治の弟分で同じ古書店主の「芳松」が倉庫の本棚に積んどる
古書の下敷きになって死んでいると芳松の妻「タカ」が知らせに来たとです。

芳松の遺体と現場を見た庄治はそこに何か違和感ば感じたとです。
本当に事故なのか・・・・・・疑問ば抱いたまま
芳松の葬式ば終えた頃、タカは誰にも何も言わんで姿ば消したとです・・・・。

数日後、庄治にタカの行方ば探し欲しいと言う人物が現れるとです・・・・。
その日から芳松の運命と古書界が時代の流れに巻き込まれて行くとです・・・。

これから先はネタバレになるけん端折るばってん"(-""-)"

題名の「定価のない本」と言われる明治以前の古典籍の話やら
戦後の古書本屋さんの内情と古書に対する熱き思いが
日本の歴史ば守る闘いに立ち上がる姿は
ガバイ読み応えがあったとです。

 


読 「ワーキング・ホリデー」 坂木 司

2019-12-04 06:51:41 | 棚の上の本

やっとこさ、この本で先月までに読んだ本が終わります(笑)。

お話は
元ヤンキーで今はホストばしとる「大和」の勤める店に
突然「進」と言う小学5年生の男の子がやって来て
大和は「僕はあなたの息子です」と言われたとです。
驚く大和ばってん
初対面の二人はやっぱ親子だったとです。

やがて大和は息子の進に頼まれ夏休みの間ば一緒に過ごす事になったとです。
まわりのよか人達に恵まれホストば辞めて宅配便会社に勤め始めた大和と
しっかり者過ぎる進との関係がいかにもありそうな親子のホッコリ物語やったばってん

これはこれで
楽しく読めた本やったです!(^^)!



読 「木漏れ日に泳ぐ魚」 恩田 陸

2019-12-03 08:11:43 | 棚の上の本

以前から「恩田さんのこの本はよかよ」と聞いておったとです。
やっと読めたとです。
先ず題名がよかったです「蜜蜂と遠雷」よりも・・・・(笑)。

お話は
明日の朝になったら別れる男女が今まで住んどったアパートで最後の晩ば過ごすとです。
2人は酒ば酌み交わし互いの胸に潜んどったある出来事への不信と疑惑ば探り合い
男と女の視点の違いで語られて行く驚愕の真実が次々と明かされるとです。

やがて
朝の陽ざしが部屋に差し込む頃
二人は別々の道ば進むのか  それとも・・・・。 


一晩の男女の会話だけで こんだけの物語にする恩田さんはスゴカです。

恩田ワールド ガバイ良かったです!(^^)!。