先日、近所のお婆ちゃん(98歳)の通夜に行った。
焼香の時、親族からの順序に並ぶ後姿にジーンズと黒いジャケット姿の男性を見た。
兄嫁の母親の通夜に来ていたその男性はN賞作家のH氏だった。
梅雨時、私は厚手の礼服を着る気にならず夏物の黒っぽいスーツで代用したが
もちろん
H氏は私と同じ理由などでは無く、自分の流儀である礼服に違いないと思った時
私は自分がとても小さな男に思えたのであった。
暑さしのぎの為だけで黒い納涼サマースーツで、ごまかそうとした私・・・・・。
それにしても
N賞作家はいい、服装までもハードボイルドで許され、それが似合うのであるから
その夜、家に帰りジーンズをはいてみたらウエストがきつくなっていた
少し淋しかった・・・・・・・・・・。