お話の舞台は西日本一の歓楽街・博多の中洲です。
その街で暮らすバカ母親が自分の身勝手で我が子の出生届ば出さん為
無戸籍のまま放置されておった少年がおったとです。
少年は家族の愛情やら何も知らず、ましてや学校にも行かれんで
夜の世界で働く周りの大人たちの温かさだけに支えられながら
いつしか中洲で「真夜中の子供」と呼ばれた少年は
無戸籍のまま月日は流れて行ったとです。
そいにしても、大きくなった少年にお金ばせびりに来る母親でも
少年はやっぱ見捨てられんでいるとが不憫かったです。
少年の名は「蓮司」
いつも蓮司ば救ってくれた土地に住む人々の愛情が
蓮司と母親の結末へと導くとです。
ラストは博多山笠
よか本やったです。