内容(「BOOK」データベースより)
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、
やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。
人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら
それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。
明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか・・・・。
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直木賞受賞作品です。
今年のオイのベストスリーに入る本やったです。
少数民族であるアイヌの人々ば見下す和人(日本人)は
民族の文化や言葉までも取り上げ和人として支配しようとする・・・・・。
いつの世も大国が弱い民族ば占領するのは変わらんとばってん
そげな過酷な歴史のうねりの中でも民族の誇りば胸に抱いて強く生きて行く
アイヌの子供たちと人々の熱き心と生涯が
悲しか民族の負のイメージしか持たんやったオイが
アイヌ民族が持ち続けた精神的な文明の素晴らしさに感動させられたとです。
よか本でした。