冥土めぐり 鹿島田 真希
去年の芥川賞受賞作品です。
「冥土めぐり」と「99の接吻」の二つのお話です。
どちらも家族の物語です。
どちらかと言えば冥土めぐりが好みでした。
自己中心の母親と弟を養っている奈津子。
その奈津子の夫になった太一は母親と弟の餌食になる前に
病に倒れ身体と精神が不自由になったとです。
ひさしぶりに言葉が心に伝わってくるような文章は凄いと思いました。
ばってん読み終えて しばらくしたら
奈津子 あんたは やっぱ考えすぎばい!!と
相変わらず素直に良か本やったと最後に言いたがらないオイです。
それでも一夜明けて考えてみると
やっぱ母親と弟のキャラの描き方は秀逸で見事です。
こんな奴ら大好きです(笑)。
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