上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

閘北区の優秀歴史建築(1):慎余里

2011年01月21日 06時14分01秒 | 上海優秀歴史建築
天潼路の一帯は租界時代は「唐家弄」と呼ばれ、共同租界に含まれていたので2度の上海事変の戦火が及びませんでした。

天潼路847弄に慎余里はあります。



1860年前後、農村地帯だったこの地に「唐」姓を持った商人が来て石灰の商売を始めたとか。


天潼路の南側には唐家弄の名前が今でも残っています。

通りから小区へ入ると、頑丈なレンガ作りの石庫門住宅が残っています。


掲示板の下には井戸の跡が残っていますが、井戸が使用された当時は井戸端会議に花が咲いたことでしょう。

黒いレンガに蔦が絡まっています。


夏には緑色の葉が茂り、暑さを防いでくれるのでしょう。

租界が住民と建物を戦火から守ったのですね。


その後太平洋戦争の勃発で、共同租界は日本に占領されてしまいます。

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