上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ストリート:初詣は玉仏寺

2013年02月20日 06時00分00秒 | 上海優秀歴史建築
この龍の意匠は床に置かれた青銅の鐘の「釣り」部分です。

寺の創建は1882年。

浙江省の名刹「普陀山」の僧がビルマの華僑から五体の玉製の仏像を寄進されました。

船で普陀山へ持ち帰るはずが、船の荷役設備が不備で普陀山では降ろせず、上海へ仮安置したのが始まりだそうです。


辛亥革命で旧「麦根路」にあった古い寺は破壊され、ここに再建されました。
 

ビルマから持ち帰った「玉製の仏像」は玉仏楼に安置されていますが、それが寺の名前の由来でしょう。(写真撮影禁止)


大きな寺ではありませんが、共産革命時に台湾や香港へ逃避した熱心な信者も多いようです。


涅槃ですが、これも玉製のようです。


磁器製でしょうか、白い仏像は珍しいですね。

有り難い仏様に、今年も家内安全をお祈りしました。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4