波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

スピッツに行き着くまで

2007-05-09 01:53:40 | Weblog
こんばんは、白黒茶々です。
私が箔と出逢ってから今月の22日で丸2年になります。 人にも歴史があるように犬にも歴史あり。というワケで22日の記念日に先立って、当時どのようにして箔を我が家に迎え入れることになったのかを振り返ってみたいと思います。 読者の皆さん、どうかこの特別企画にお付き合いくださいませ~



まずは、私がなぜスピッツを飼おうと思ったのか。また、なぜスピッツにこだわったのかを2年前にプレイバックして検証してみたいと思います。
その頃のウチの様子はというと………動物が飼える環境の現在の住まいに引っ越してから1年が経ち、そろそろ私の好きな犬でも飼ってみたいと思っていました。 しかし、どのような種類の犬を飼うのかはまだ漠然としていました。「とりあえず近くのペットショップでものぞいてみよう」とか言って、ふらりと立ち寄ったお店にワンコはいました。
コーギーのお母さんが子犬たちに乳をあげていたので、私は「この子はいくらで譲ってもらえますか?」と聞いてみました。すると店員さんは「この子達のお母さんはいちおうこのコーギーなんですけど、ミックス犬のお父さんに襲われてできちゃったもんで、コーギー特有の胴長短足にはなりそうにないです 」と言うのでした。 さらに、「値段ですか………そうですね~、コーギー価格の1割の5800円+ワクチン代12000円で合計17800円ってとこですけど」というダメ出しまで………
結局今回は「ウチのと相談して決めます」と言って退散しました。しかしたとえ相手のミックスの子犬にいろいろと手間がかかっていたとしても、私としてはお金を払ってミックス犬を購入するのには少し抵抗を感じました。 そのようなワケで、この話はなかったことに……… それでも、「あのミックスのお父さん犬は襲ったのではなく、きっとコーギーのお母さん犬と禁断の愛を貫いたに違いない 」ということにしてあげることにしました。

そのようなことがあった影響で、私は次には「子犬じゃなくてもいいから、里子に出されている何かの品種のワンコを飼ってみたい」と考えるようになりました。 するとそれから間もなくして、私のもとに「1歳のコーギー犬の里親募集中」の小さい新聞広告が舞い込んで来ました。 「おお~ これいってみよう」しかし、今回のコーギーにロックオンしてから箔母さん(箔の登場前にこの呼び方でいいのかな?)を説得するまでに時間を要し、その了解を得てから、広告を出した身元引受人の方に問い合わせた頃には「すでに里親が見つかっています 」という非情な報告がありました。 というワケで、この話もなかったことに………

その後、いつものように新聞を読んでいたら、ある記事が私の目に留まりました。 それはどんな記事かというと………



以前ヤフー掲示板やスピッツ仲間のうちで話題になったのですけど、静岡県でおこったいわゆる「放置スピッツ事件」のことについてでした。それはあまりにも痛ましい出来事だったので、なかにはあまり触れて欲しくないという方もいらっしゃるとは思いますけど、箔の歴史を語る上で必要不可欠で、さらに同じようなことが二度とおこらないで欲しいという願いを込めてあえて触れさせていただきます。その内容を大まかに説明すると………

競売にかけられていた倉庫が落札され、そこを開いてみたら50頭あまりのスピッツがその中に取り残されていたというのです。そのスピッツたちは倉庫の元の持ち主に飼われていたのですけど、生活に困ったその方は倉庫ごとスピッツたちを捨てていったのでした。 そのスピッツたちの栄養状態や衛生状態は悪く、飼われていたというよりも、むしろほとんどほったらかしにされていたと言ってもいいほどだったのです。 そこで彼らのことを不憫に思った地元の動物保護団体が立ち上がり、新聞で里親を募ったのでした。

私はその記事を見てすぐに「何とかしてあげたい」と思ったのですけど、その直後には「スピッツか………確かこの犬種はやたらと吠えまくって近所迷惑になるのでは 」という不安も付いてきました。 本物のスピッツを見たことも触れたこともないというのに、そんな偏見を持ってからに~、当時の私よ、全国のスピッツとその飼い主の方たちに詫びなさい しかし、私はすぐには引き下がりませんでした。本当にスピッツは迷惑な犬種なのか………そのことを確認するためにスピッツの載っている本を片っ端からめくっていき、その特性を検証していきました。その結果、「最近のものは改良されておとなしくなった。また、以前やかましかったのは、その飼い方に問題があったのでは」という証言を得ることに成功しました。 それに加えてヤフー掲示板のスピッツ欄の意見も見てみることにしましょう。こちらには「ウチのワンコが無駄吠えして困っている 」ようなことは書かれていないかどうか……… 結果は「シロ」でした。

これらの材料が用意できたら、いよいよ箔母さんの説得に入ります 「え~~~スピッツぅ~、よりによって近所迷惑になりそうな犬種を……… 」くぉら~ 当時のお母さんも全国のスピッツ&スピッツ愛好家に詫びなさい そしてやっとのことで箔母さんを説得することに成功し、いよいよ助けを求めているスピッツに愛の手(?)を差し伸べる段階に行き着くことができたのです。 ところが………
「放置スピッツの里親が全部見つかって良かったですね」という情報が私のところに届いたのでした。 里親募集の記事が出てからあまり経っていないというのに……… というワケで、またしてもこの話はなかったことに………これで3連敗です。

私は今回はスピッツを飼うチャンスを逃してしまったのですけど、スピッツ飼いたい欲だけは手元に残りました。「こうなったら別ルートから里親募集中のスピッツを見つけるしかない」私はパソコンの里親関連記事など、ありとあらゆる方面から情報をかき集めました。 その中で、1つの広告が私の目に留まりました。それは………

長野県にお住まいのKさんという方が、1歳3ヶ月になるスピッツの里親を探しているというのでした。私は今回はさすがにダメでもともとのつもりでその方にメールを送って、ひたすら返事を待つことにしました。すると………



この画像とともに「分からないことがあったらまたメールしてください」というコメントが送られてきたのです。 今度こそ期待できそうです。

※その後、このスピッツが私とどのように関わっていくのかは次回説明します。 また、先述の放置スピッツの引き受け先がすべて決まったというのは残念ながらデマで、私はかなり後になってからそのことを知りました。



それでも、ボランティアの方たちの地道な努力のおかげで着々と里親が見つかっていったみたいです。 もう路頭に迷っているワンコはいないと思いますけど、みんなが温かい家庭に迎え入れられ、幸せに過ごしていると信じています。 私が怪情報に翻弄されて、力になれなかったことをどうかお許しください。
コメント (14)
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