波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

箔に行き着くまで

2007-05-13 01:38:18 | Weblog
こんばんは、白黒茶々です。
今回は前回に引き続いて、箔の歴史こと「箔史」を掘り下げていきます



里親募集中のスピッツが見つかり、そちらと連絡を取ることに成功したとはいっても、これで事はすんなりとは進みませんでした。 やはり我が家への適正が気になっていたので、箔母さんの要望も含めて今のうちに里子スピッツのことを根掘り葉掘り聞いておくことにしました。
まずは、なぜ里子に出されるようになったかです。あまり疑ってはいけないのですけど、もし虐待等を受けていて人間不信に陥っているとしたら、こちらとしても何らかの対応を考えなければなりません。どうか不幸のどん底にいる犬ではありませんように~ えいっ(メール送信)

それから間もなくして、Kさんから返事が来ました。それによると、そのスピッツはペットショップでかなり長いこと売れ残っていて、それを不憫に思ったKさんはそのワンコを格安で引き取ったそうです。 しかし、先住犬のチワワ2頭との相性が悪く、いつも彼らにいじめられていました。 「これではいかん 」と思ったKさんは、今度は屋外の犬舎で飼われている穏やかな性格のミックス犬と同居させてみたのでした。するとどうでしょう、今度はスピッツのほうがミックス犬をいじめ始めたではありませんか 「こりゃダメだ 」そのような事態を受けて、やむを得ずそのスピッツを里子に出すことにしたそうです。その後、そのミックス犬は悪性リンパ腫で亡くなってしまったのですけど、それでもスピッツの里親募集は続きました。

とりあえず真っ当な犬生を送ってきたみたいなので、第一段階はクリアです。そうしたら、次の質問を送ってみることにしましょう。次に気になることは……… 無駄吠えや噛み癖はないか、厄介な病気を抱えていないか、それとウチでは対応不能なほどのグルメ嗜好ではないか、……… それらの質問事項をメールにしたため、再度送信です。えいっ

すると、さらにKさんから私の質問の答えが送られてきました。それによると、スピッツの吠え具合は平均的なワンコと同じくらいで特別やかましいということは無いそうです。 ほっ 厄介な噛み癖もないということですし、最後のグルメ嗜好というのも当てはまらないとのこと。 これだけの好条件がそろえば、箔母さんもOKしてくれるハズです。 では、最終交渉に行ってきま~す
そして、ようやく例のスピッツを迎え入れることを了解してもらうことができました。 もう第二段階を突破したといってもいいでしょう。ここまで来れば、あとはKさんと引取りの日程を打ち合わせるだけです。

そして、お互いに都合のいい日は5月22日となったのです。その日の午前11時までに私が諏訪湖近郊のKさん宅を訪れることになっていましたけど、11時か………そうすると、朝6時にはウチを出て行かなければなりません。 果たして当日は早起きできるかどうか……… とかなんとか言っているうちに、ようやく引き取り予定日の朝を迎えました。 当初懸念していた出発時間もなんとかなり、私はスピッツとのご対面を果たすべく長い道のりを走り出しました。 予定していた片道5時間の内訳は、一般道の山道3時間半と、残りの1時間半は飯田インターから高速道路を使うことになっていました。その道中はいたって順調で、私はほぼ予定通りに目的地に到着することができました。

そこの屋外犬舎で「ヒャヒヒャヒ」言いながら愛想を振りまいている白いワンコが例のスピッツなのでしょうか? そういえば、私はその時まで本物の動くスピッツを見たことがありませんでした。 「もし飼うとしたら、お互いにうまくやっていけるかな?」と思いつつ、私はKさんの家の呼び鈴を押しました。 すると「は~い」と言って出てきたのがKさんなのでしょうか?もちろんこちらの方も私にとっては今回が初対面になります。

その後、私は例のスピッツを前にして、Kさんから今までの飼育方法などを聞いていたのですけど、それよりもこの機会にもっと重大なことを聞いておかなければなりませんでした。そうです、今まで呼ばれていた名前です。 その日を迎える前に、私の家では家族会議が開かれ、ワンコの呼び方についていろいろな規定を設けておきました。 それによると、ワンコの名前はなるべく今までのものを踏襲する方針で固まりましたけど、その呼び方があまりにも本犬のイメージからかけ離れていたり、呼ぶほうが恥ずかしかったり呼びにくかったりした場合に限って新しい名前を考えることにしました。果たして、このスピッツは何て名前なのでしょうか……… ドキドキ
すると、「『はく』といいます」という答えが返ってきました。さらにKさんの説明は続きました。「飼ったときに毛が真っ白で、最初は『シロ』とでもしておこうかとも思ったのですけど、それではあまりにも単純なので少しひねりを入れました。 よく見ると毛質が銀箔のようにキラキラと輝いていたので、『箔』という字をあてたのです」というのでした。
また、Kさんは「もしなんでしたら私らに構わずに好きな名前に換えてくださいね」ともおっしゃってくれましたけど、その時の私はその名前にいたく感動してしまいました。 「改名なんてとんでもない、引き続きこの名前で呼ばせていただきます 」このようにして箔の名前は維持されたのです。
「白黒茶々と箔との出逢い」の特別企画も残すところあと一回、箔のドナドナへと続きます。

※あとになってふと思ったのですけど、の名前って、「白」の字にフサフサを表す竹冠が乗っかっていますよね。さらにその横にもフサフサっぽい形のサンズイも付いていますし……… これは、スピッツを漢字1文字で表現したといっても過言ではないでしょう 箔や、このありがたい名前にふさわしい、キングオブ日本スピッツを目指しなさい。
コメント (14)
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