波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

新住居に行き着くまで

2007-05-16 01:02:01 | Weblog
こんばんは、箔ですワン。
特別企画「白黒茶々と箔との出逢い」の最終回は、おれっちのドナドナの旅の模様をお伝えするのだ。

今から2年ほど前に、おれっちに里子の話が出てきて、それからしばらく経った5月22日に今まで見たことがないような男性がおれっちのもとにやってきましたワン。 その車のナンバーを見たら、なんと浜松ナンバーじゃないですか ………え~と、浜松ってどこだっけ? 多分おれっちが今までに行ったことがないところなのだ。 それよりも、この方は今後何らかの関わりがありそうなので、とりあえず尻尾でも振っておこう。 えっ、何か「この犬か………」みたいなことを言っているよ。ひょっとしてこの人が里親なのかワン。しかしKさんが言っていた里親とは、いったい何のことか今のおれっちにはよくわからないのだ。



しかしそれから間もなくして、おれっちは浜松ナンバーの車に乗せられたのだ。おまけにKさんが手を振って見送っているみたいだし……… 里子って、どうやらKさんとお別れすることみたいですワン。 そうすると、おれっちはいったいどこに連れて行かれるのでしょうか?

それから間もなくして、おれっちの慣れ親しんだ諏訪湖の見えるサービスエリアに到着したのだ。ここが新しい住まい………ではないみたいですね。 浜松ナンバーのお父さんはそこでトイレを済ませ、次におれっちをともなって写真撮影を始めたのだ。その時のものがこちらになります。



おれっちを乗せた車はさらに中央高速道を進み、今度は駒ヶ岳サービスエリアというところに入っていったのだ。そこにはドッグランが設置されていたこともあって、さっそくお父さんはおれっちを連れてそちらに向かいましたワン。 しかしそのドッグランの中にはすでに先客のワンコがいたので、とりあえず柵越しにお互いの様子をうかがってみたのだ。 すると、向こうのワンコがいきなり「ガ~~~!!」と言ってきたので、おれっちも思わず「ガ~~~!!」と返してしまいましたワン。
するとお父さんは「………ダメだこりゃ 」とか言って、おれっちを連れてその場からなんと引き上げてしまったのだ。
また、サービスエリアを出るときにお父さんは「ソースカツ丼~ 」みたいなことを言っていましたけど、どうやらおれっちに気を遣って今回は駒ケ岳名物のソースカツ丼を諦めたみたいですね。 その代わりに運転しながらパンをほおばり始めましたワン。



お父さんが食べ損ねたソースカツ丼のイメージは、まあこんな感じです。 そういえばおれっちは今日が最後の別れだというのに、Kさんから何も食べさせてもらってないワン。 Kさん、おれっちの朝ご飯を忘れていませんか?

おれっちたち御一行を乗せた車は飯田インターチェンジを降り、それ以降はひたすら山道を走っていったのだ。 そのくねくね道に思わず「ぐぇ 」といきそうになりましたけど、そこで出たお父さんの「箔が吐く」というオヤジギャグにはさすがに凍り付いてしまいましたワン。
しかし、山道をいくら走ってもなかなか目的地に付く気配がしませんでした。いったいどこまで行けばいいのやら………

しまいには太平洋の海岸が見えるところまで来てしまったのだ。 するとようやくそこで車が止まりました。どうやらここがおれっちの新しい住まいになるみたいですワン。 その家から出てきた女性がお母さん、子供がその息子なのでしょうか? あと、茶トラの大猫と、黒の痩せた猫も一緒に住んでいるみたいです。 そのうちの黒猫さんと初めて対面し、こちらから「どうぞよろしく………」と言いかけたところで、なんとその猫は「シャ~~~!!」と威嚇してきたではありませんか しかもお父さんとお母さんは「黒ちゃが『シャ~~~!!』って言ったの、初めて見た~ 」とか言ってなぜか感激しているし……… ただでさえ緊張気味だったおれっちはさらに沈んでしまいそうですワン。

と、そこでお父さんは、おれっちに水とご飯を与えてくれたのです。 慣れない環境とはいえ、お腹が空いていたおれっちはとにかく食べる食べる しかしそのご飯をよく見てみると、今までおれっちがKさんのところで食べていたものと同じだったのです。すると、そこでお父さんからその説明がありました。
「Kさんは、箔が道中で車酔いしないようにあえて朝ご飯をやらなかったと言っていたよ、それから箔に食べ慣れたものを与えてやって欲しいと言って、このご飯を持たせてくれたのだよ」と、言うのでした。Kさんは決しておれっちのことをどうでもいいと思っていたワケではなかったのです。 最後までおれっちのことを大事に思っていてくれてありがとうなのだ。

あっ、それからこれはオマケですけど、お母さんとたつぴも「箔」の名前を気に入ってくれて、その日からそのように呼んでくれたのだ。
コメント (18)
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