波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

二の丸御殿にズームイン!

2008-06-28 00:35:15 | Weblog
こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、今回は掛川城の二の丸御殿の魅力に迫ってみたいと思います。



この建物は江戸時代末期に建てられたもので、女学校、消防署、町役場などに転用されて今に至ります。 現存する城郭御殿の遺構としてはこの他には川越城、彦根城、二条城、高知城にあるだけで、たいへん貴重なものとなっています。



内部は主に書院造で、写真のような大広間など見どころが満載なのですけど………
「かわやがない 」とたつぴが猛抗議している様子です。ちなみにかつてのかわやは別棟にあったのですけど、現在は残っていません。それにしても、彼がこれほどまでかわや好きだとは思ってもみませんでした。 気を取り直して、さらに御殿内を見学していったら………



千代と一豊掛川館で見た覚えのある展示物が置いてありました。 ちなみにこれは千代の持参金で、これで名馬を買ったことによって夫一豊は出世のきっかけをつかみました。 この次の展示物は、見るのに少し勇気がいるのですけど………いいですか?出しちゃいますよ。



織田信長によって滅ぼされた浅井、朝倉のドクロの杯です。 信長公は、憎っくき敵を討ち取ったあとにその頭蓋骨に金箔を施し、杯に仕立てるという残虐な行為に走ったのですけど、そのようなことをやっていたのは彼だけではありませんでした。その頃の戦国大名はみんな普通に同じようなことをしていたというので、想像しただけで恐ろしくなります。 ちなみにこの展示物はレプリカなので、たとえ深夜に目線が合ったとしても呪われることは多分ないでしょう。



そして私たちは、風の吹き抜ける心地よい畳廊下に腰掛けました。 建物の向こうに見える風景も素晴らしく、時が経つのを忘れてず~っとこうしていたい気分です。 そこでおもむろに私は立ち上がり、俳句ポストの用紙を持ってきて「ここで一句詠もう」と持ちかけました。 みんなして真剣に取り組んだのですけど、たつぴが一番乗りで仕上げたみたいですね。 まずは彼に発表してもらうことにしましょう ではたつぴ君、どうぞ~
天守と 二の丸御殿 楽しいな
季語がないので川柳の類に入ると思われるのですけど、本人にとっては会心の出来らしいです。 すっかり気をよくしたたつぴは、その後お城の係員らにこの作品を自慢して廻っていました。

続いては、箔母さんの作品です。
掛川へ 梅雨の合い間に 訪れて 御殿の畳 風吹き抜ける
これは短歌ですけど、その場の風景、その時感じた風の様子が実に見事に表現されていますね。

では、最後になってしまいましたけど、私の考えたネタを………ネタねぇ………う~~~む……… ところが、言いだしっぺの本人が一番苦しむことになってしまいました。   



この心地よい風の様子をウマく句にしたためたいのですけど、適当な言葉が見つかりません。そして、苦し紛れに詠んだ詩は………



二年後に 掛川城に 来てみたら 浅井の首級(しるし) 御殿にありし
さんざん悩んだ揚げ句、出来たのがドクロネタですかいっ

そして私たちは、帰路に就きました。 たつぴと箔母さんは心地よい風の中、あのような素晴らしい句を詠むことができて気分もスッキリといった感じでしたけど、私だけはドクロの呪いに取り付かれたみたいにドロドロとしてしまいました。 こうなったら、今度来るときまでには俳句・短歌の腕を磨いておかなければなりませんね。 
コメント (8)
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