波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

ブラック・アニバーサリ

2010-10-13 00:09:29 | ニャンコ
こんばんは、白黒茶々です。
秋に入ってから、白黒茶々家のいる地域では秋祭りの準備が始まりました。私はこの時季になると、黒ちゃと出逢ったときのことを思い出します。
黒ちゃは、茶々や箔とは違った過程を経て我が家の家族になったのですけど、彼女のウチの子記念日が近付いたこともあるので、その経過も含めて今回はその話をしようと思います。

今から6年前の平成16年9月末頃のこと、私のいる町内では、秋祭りに備えて子供をメインとした踊りの練習をしていました。 その中に、突然猫の親子が飛び込んできたものですから、動物好きな子供たちは触ろうと必死になっていました。 ちなみに母親と思われる猫はキジトラ、子猫のほうは黒猫でした。私も触ろうと試みたところ、一瞬、黒子猫のほうをさわっとすることができました。しかし猫の親子は、そのまま夜陰に消えていってしまいました。

それから2週間近く経った10月8日の夕方のことです。その日は朝から冷たい雨が降っていました。 そのような状況の中、私たちが家にいたら、外から猫の鳴く声が聞こえてきました。気になって窓の外を見てみたら、痩せこけてお腹を空かせた黒い子猫がそこにいたのです。 雨降りに黒猫の子供が助けを求めて……… これほどまで拾わなければならないシチュエーションが揃っていたら、なんとかしてあげなければなりません。
「とりあえず家に上げて、ご飯を食べさせてあげようか」ひょっとしたらこの黒子猫は、ちょっと前に私が逢ったあの子かも知れません。もしそうだったとしたら、あの時と比べるとあまりにも骨皮スネ右衛門ではありませんか あのあとこの子猫は、親猫とはぐれてしまったのでしょうか?



さらに、保護しておいてこう言うのもナンですけど、とにかく臭い。 体臭は気になるほどではないのですけど、口臭や屁の臭いは尋常ではありません。その悪臭から推測すると、生ゴミをあさったりネズミや昆虫などの小動物を捕獲したりして命をつないできたのでしょう。しかしそれも限界になり、私たちに助けを求めるに至ったと思われます。



我が家で猫を保護するのには、さらに問題があります。そうです、ウチには先住猫の茶々がいるのです。 こちらのお茶々様は、たつぴが生まれる前から私と箔母さんからの愛情を一身に受けて育ったこともあって、他の猫がいきなり入ってきたら、心中穏やかではいられないハズです。やはり彼女は、黒子猫に激しく威嚇して、受け入れようとはしませんでした。
そういうこともあって、黒子猫は家にあったゲージの中に入れておくことにしました。

保護したところまではいいのですけど、今度はその子猫をどうするかですよ。「ウチで飼ってもいい? 」というのは、箔母さんとたつぴの意見。しかしその頃、主に茶々の世話をしていた私は「これ以上面倒見るのは大変だから、里親を探すことにしよう」と、一人反対しました。

しかし、それから一ヶ月経っても黒子猫を飼いたいという人は現れませんでした。その間にその子猫の臭みは消え、茶々のヤキモキ感も徐々に暖和されていきました。 それだけではなく、私のほうもすっかり子猫に情が移り「もうどこにも行くな、ウチの子になりなさい」と言うまでになってしまいました。
また、茶々のほうも馴染んできたことから、黒子猫は正式にウチの猫となりました。またその機会に、晴れてゲージから開放することにしました。



そうと決まったら、今度はその子猫に名前を付けてあげなければなりません。しかし、私たちに皆を唸らせるような命名のセンスはなく……… とりあえず「黒猫の『黒』でいいか」ということで落ち着きました。しかし「黒」だけでは、なんとなく物足りないような気がしてなりません。「じゃあ、メスだから『黒子』にしてみたらどお?」「それじゃあ、自動的に読み方が『ほくろ』になってしまうよ」 「そりゃイカン 」白熱した(?)議論の末、私はその猫のことを「黒ちゃ」と、箔母さんとたつぴは「黒ぽん」と呼ぶようにしました。



しかし、それだけでは終わりませんでした。私は自分ん家の黒ちゃ以外の黒猫まで「黒ちゃ」と呼ぶようになり、揚げ句の果てには「魔女の宅急便」に出てくるジジまでそのように呼ぶ始末。 もしかしたら、あなたの家の黒猫のことも、私が勝手に「黒ちゃ」と呼んでいるかも知れませんよ~



高いところから、黒ちゃが見つめるその先には………



ブンブンをする箔の姿が。 茶々は遠巻きにその様子を見ていますし。3者の個性がよく表れている1ショットでした。

茶々や箔の場合、「○○が飼いたい」という方向付けをしてから、私たちが彼らのことを探し求めたのですけど、黒ちゃだけは自分の意思でウチにやって来たのです。 私たちは彼女に選んでもらったからには、「こんなハズじゃなかったニャン」なんて言われないように、これからも彼女とはいい関係を築いていきたいです。


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コメント (16)
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