波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

へげ家訪問(熊野紀行その3)

2017-04-01 01:19:28 | 旅行記
こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、3月下旬の黄昏時に、私・の白黒茶々家の1人と2頭は、三重県熊野市から程近いところにある御浜町の内陸部に来ています。 さらに大ざっぱな下調べと自分の勘を頼りにして、その地域にあるへげたれ妻さんのご自宅を探してみたのですけど、なかなかそれらしい家が見当たりませんでした。 日が暮れたらさらに難易度が上がるので急げ、私



………とはいっても、そのあたりには目印となるお店やコンビニのようなものはなく、幹線道路や公共施設からもかなり離れているので、後にも先にも進めませんでした。 根拠のない自信から、難なく見つかるような気がしていたのですけど、これはもう降参するしかありません。とはいっても、へげ妻さんに電話で助けを求めるとしても、やはり目印のようなものはないので、どう説明したらいいのでしょうか?



その結果、すぐ目の前に見える風景を携帯で撮影し、メールに添付して彼女に送ることにしました。 こちらは違う角度からですけど、雄大な自然の中に家々が点在しております。タイトルは「ギブアップ」文面は「このあたりまで来たのですけど、近いでしょうか?(原文ママ)」として、送信 と。



それからしばらくして、へげ妻さんから「そこでじっとしてて」という内容の電話があり、さらにご本人が現れました。 私は以前に一度だけお逢いしたことがあるのですけど、漫画やブログ内に出てくる自画像と同じ、いや、それらよりはスリムでしたよ。それよりも、私が降参宣言した地点は、へげ家からは目と鼻の先だったみたいで、その後方の坂道を上がったところにその目的地がありました。 表の道を走りながら車の高さから探しても、ちょっとした段差で見えなかったのでした。



このようにして、ようやくへげ家にたどり着くことができました。 さらに、そこには………



へげ妻さんこと、へげ鴨子先生が月刊「ねこぱんち」に現在連載中のネコ漫画「農家のまんまる猫」に出てくるのとほぼ同じ家屋がありました。 そうそう、私がイメージしていたのとも、同じでしたよ それにしても、今回の宝探しは惜しかったですね。 そんな私でしたけど、そのあとへげ家の中に通していただきました。



今から約6年半前、先代猫の茶々を亡くした私は、せめて同じ姿かたちの茶トラのメス猫を飼いたいと思い、ありとあらゆる方面に里子に出されている子猫の捜索網を張りました。 しかし、私が望んでいるような猫は珍しいみたいで、なかなか見つかりませんでした。 そんな感じで、募集を始めて半年ほど経った頃に、へげ妻さんが茶トラの姉弟の子猫を保護され、里親を募集しているという情報を入手しました。これは、是非とも手を挙げなければ 彼女と交渉した結果、姉猫のほうを白黒茶々家に迎え入れることになりました。その子が、あの京ちゃだったのです。

その一方で、弟猫のほうはへげ家に残ることになり、るー君と名付けられて大切に育てられました。 へげ妻さんは農家をやっている傍らで得意な絵心を活かし、るー君との生活を描いた「農家のまんまる猫」で漫画家デビュー!5月でめでたく連載1周年となります。



京ちゃとのことがきっかけで、へげ妻さんと白黒茶々家はその後もブログやメール、年賀状などでやりとりするようになり、それらの交流は続きました。そういうこともあって、私はいつか彼女らがお住まいになっているへげ地方を訪れてみたいと思うようになりました。 それに、漫画のモデルにもなっている、るー君ともご対面してみたかったですし。基本的にニャンコはワンコのように外出できないので、逢いたかったらこちらからそのお住まいに出向かなければならないのです。 そうそう、気になる本物のるー君は………



このような姿をしていました。やはり体が大きいうえに、まん丸い猫ですね。 彼はへげ妻さんには甘えん坊なのですけど、見慣れぬ私はともかくとしても、彼女の旦那さんにもあまり寄り付かないそうです。



実はへげ家にはもう1匹、白黒猫のやえちゃんという女の子もいるのですけど、彼女はるー君以上に警戒心が強くて、滅多に姿を現さないそうです。 そういうこともあって、ご飯を食べに来たところを、ようやく写真に撮ることができました。



遅れて仕事から帰ってきた旦那さんは、こちらもまた、このまんまの姿でしたよ なんか、全国紙に載った有名人が目の前にいるみたいで、嬉しいです。 ちなみに彼は、私と同い年であります。

そのあとは、3人で積もる話をたくさんしました。 へげ家が農業を始めたいきさつや漫画の裏話、獅子岩の追加心霊情報など。対する私は、茶トラ猫(メス)の三代記はもちろんのこと、他では話したことがないお城に興味をもったきっかけや、箔母さんとのなれそめなど、気付いたらかなりぶっちゃけていました。ついつい遅くなってしまったので、晩御飯をご馳走になっただけではなく、一晩泊めてもらうことに。
とはいっても、へげ家にはニャンズがいるので、箔と波はクレートに入れ、軒先に置かせていただきました。しかし、そこでは落ち着かないみたいで、しばしばすすり泣く声が聞こえてきました。それだけならともかく、いきなり吠えることも。へげ妻さんによると、外では何らかの野性動物が行き来することがよくあるそうです。

それならば、車の中に入っていてもらいましょうか?そのようにしたら落ち着いたみたいで、旅の疲れもあったからでしょうか?箔と波はそれから爆睡モードに入りました。
へげ地方は空気の澄んだ山間部ということもあって、星がよく見えました。 それに、物音一つ聞こえないぐらい静かでしたし。へげ妻さんによると、天の川が見える日もあるそうです。しかし、私はオリオン座しか知らないので、その他の星座は見えていても確認することはできませんでした。



翌朝、私は早くから箔波ちゃを連れ出し、へげ家周辺を散歩しました。 なんか、山のキャンプ場の朝みたいで、すがすがしいですね。それに、久しぶりにニワトリの鳴き声も聞きましたし。



そのあと箔と波は、改めてへげ夫婦にごあいさつ。彼らは犬と触れるようなことはあまりなかったみたいで、箔もときどき危険な場合もあるのでちょっと心配でしたけど、箔波ちゃは嬉しそうにすり寄っていました。



せっかくなので、そのメンバーで記念撮影に応じてくださいませ。 ああ、箔だけがかまって光線を出したままになってるぅ。

身支度をすませてから、私たちはへげ家をあとにして、次の目的地に向かいました。 へげ妻さん、旦那さん、初めての訪問なのに親切に受け入れてくださり、さらに泊めていただき、ありがとうございました。
交通の便や買い物の面はあまり恵まれていないのですけど、へげ地方は緑豊かな静かな環境にあり、空気も美味しく、満点の星空もきれいでした。 さらに、温かいおもてなし、ボンボン時計、るー君のもちっとした手触り(へげ妻が抱っこしているトコを触らせていただきました)、猪肉、薪で沸かすお風呂、ぼっとん便所、……… たくさんの得難い体験もさせていただきました。それらは一見不便なようでも、たくさんの宝物が隠されていました。
春の特別企画の「熊野方面への旅」は、次回が最後となります。私の非日常の中に、農業遺産ともいうべき景勝地や天空の城、有名な国学者が育った城下町などが出てくるので、もう1話だけ懲りずにお付き合いくださいませ。


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