2012年10月21日(日)
信越線帯織駅で何とか予定の電車に間に合い、新潟駅に到着。急いで改札外に出てコインロッカーへ。カメラのバッテリーを交換するためだけにロッカーを開閉し、それが終わると白新線の電車に飛び乗ります。綱渡りの様な旅が続きます。2つ先の大形駅で下車して線路際を西に歩きます。
やって来たのは、新潟新幹線車両センター。本日は上越新幹線開業30周年を記念して<新幹線ご利用感謝祭>と銘打った一般公開が開催されています。一歩敷地に足を踏み入れると、大勢の親子連れで大混雑です。様々な屋台からは美味しそうな匂いが漂ってきています。有名駅弁も売っています。ちょうどお昼時なので、ランチにしようかとも思いましたが、今はスケジュールの確実な消化が優先します。
入口近くでは新幹線関連の部品が売りに出ていましたが、欲しい半面どこに置くのかという事が頭をよぎります。眺めるだけにしておきます。
仕業・交番検査線では今秋引退予定のE1とE4の新旧ダブルデッカー車両が身体を休めています。
E1のボディーを下から眺めてみて、床下機器がすっぽりと鋼板で覆われている事を確認。これが雪対策のボディマウント構造かと、あらためて認識します。展示のE1についてはあと数日で引退するとは思えないほど綺麗な姿でした。デビュー直後に初めて乗車した時の事を昨日の様に思い出します。平成6年のデビュー直後の夏に、初めて乗車しました。天井は低くて、椅子も窮屈でしたが、2階席からの眺めは新鮮でした。あの時から20年も経たずにお別れです。
仕業庫を出て500m程新潟駅方向に歩くと留置線群が見えてきます。7本のJR東日本を代表する新幹線車両が先頭車一両分、庫から姿を出しています。ゴージャスな眺めとはこの事です。最新のE5系U2編成、200系K47編成、E4系P81編成、E2系J12編成、E3系R8編成、E926形East-i 、E1系M4編成の横並びはそうそう見られるものではありません。来てよかったと思います。マニアの人はもとより、一般の方々、特にママさん達の中には子供を差し置いて興奮されている方もいます。カメラを持っている方は皆さん我を忘れてシャッターを切り続けています。
オールスター大集合状態の華やかな留置線の遥か向こう側では、解体待ちのE1がひっそりと最期の時を待っています。その姿を見ると胸が塞ぐ思いがしますが、新幹線の世界でも世代交代は確実に進んでいると言う事です・・・。E1が成功したかどうかはいろんな考えがあると思いますが、少なくとも記憶に残る車両だったと私は思います。そんな事を考えながら、混雑する会場を後にします。