しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

なは・つき失敗記

2008-02-17 23:26:01 | 食べ歩き

2月14日(木) 世の中はバレンタインデーでも・・・

2月14日に休暇をいただきました。1月の入院から一ヶ月たち、その後の経過を見るため、大学病院での診察の為です。が、予約した診察時間は、午後3時!と言うことは、午前中は、まるまるFreeTime!平日の貴重なお休みを有効利用しない訳にはいきません。と言う訳で、前夜遅くの高速バスで、神戸に入り、カプセルホテルに宿泊します。狙うは、3月15日のダイヤ改正で消えゆく寝台特急「なは・あかつき」!

この世界では超有名な京都府山崎のサントリーカーブをめざしいざ出発!私の乗った電車は吹田駅まで来たところで、急に動かなくなりました。嫌な予感がします。しばらくして事情を説明するアナウンスが始まりました。「ただいま、踏切に車両が進入し遮断機を破損して行ったとのこと。安全が確認されるまで、運転を見合わせております。」予感は、的中!残っていた眠気は一気に醒めます・・・。このままでは、通過予定時刻に間に合わない。結局、抑止状態は13分間続きました。

山崎駅に着いた時は既に、通過予定時刻10分前を切っていました。歩いて10分程度の撮影地までは、もう間に合いません・・・・。こうなれば駅のホームから狙うしかありません。2つある大阪寄りのホームは既に先客が多数。見渡したところ、下りホームの方が人数が多い。と言うことは、そちらの方が、良いアングルが取れるのだろうと言う推理を立て、下りホームの一隅に入れてもらいます。雲が多く、かつ陽も昇って来ていない為、相当に暗い・・・。撮影するには、あまりにも悪条件が重なっていますが、休暇まで取っての撮影です。「HMを掲げた編成写真を必ずやモノにするぞ!」と気持ばかりが、先走ります。

この場所に居るカメラマン全員が<もう、そろそろ来るゾ・・・>と感じたのでしょう。会話が突然止み、皆さんカメラのファインダー精神を集中し始めます。と、前方からゆっくりと快速電車が走行してきます。その快Img_2377Img_2379速電車が何故か通常長く見えます。後ろから高速で追いかけてくる何かが見えます。ものすごく嫌な予感がします。その予感がはずれてくれたらと、心の中で祈ります。快速列車が目の前の視界から去った時、向こう側の線路には、目的の寝台特急「なは・あかつき」!の客車の側面がありました。見事に「なは・あかつき」の前部は、複々線の手前を併走してきた普通電車に被られてしまったのです・・・・・。

「なは・あかつき」が走り去った後、下りホームに居た全員が、何故か笑みを浮かべていました。が、その表情からは少しの力も感じることが出来ません。言葉少なく、一斉にその場を立ち去ります。きっと先ほどの出来事は、各人の人生で、無かったものと思いたいに違いありません。

私も内心、悔しさいっぱいです。「上りホームに陣取るべきであった!そうすれば、普通電車に邪魔されずに、少なくとも正面からのショットが撮れたものを・・・・。」安易な判断をしてしまった自分を責めます。

けれどもです。もし正常なダイヤで運行していれば、併走する快速電車に被られる事も無かっただろうにと思うと、遮断機を壊した車に対して猛烈な怒りが湧いてきますが、今更どうなるものでもありません。

Img_2394

その後、京都駅で回送待ちの「なは・あかつき」を撮影しようと試みましたが、機関車にカメラを向けようとしたとたん、ねぐらのムコ操(歳がばれますネ)に去っていきました。よっぽど私に撮されるのが嫌とでも言う様な出発の仕方でした・・・・。「悔しーい・・・!」(だいぶ被害妄想気味になってきましたが)

その後は、半ばやけくそ気味に京都駅に来る車両の形式写真を手当たり次第に撮りまくります。

昼から高速バスで徳島に帰り、大学病院で診察を受け、長い一日が終わりました。なす事すべてが空回りする一日でありました。

が、「このままでは終わらんよ!」とクワトロ大尉の様に、密かにリベンジを誓った私でありました。


偽りの快気祝いは、価値ある体験

2008-02-03 23:54:26 | 食べ歩き

1月15日(火)

退院翌日より出勤します。出社すると、会う人会う人、目を丸くして「出てきて大丈夫なんですか?」と声をかけてくれます。その度に「大丈夫です!ご心配かけました。」と明るく返事しますが、内心<オレってほんまに、大丈夫なんかな?>と健康面で不安な気持ちも多少あったりします。そんな様子を見ていた、営業チームのM田サンとN田女史が「すっかり良くなったみたいですから、全快のお祝いに食事会を開きましょう。」と提案してきました。私は、「もう少し後にして欲しいんですが・・・」と言うと、「見た目、元気そうやから、大丈夫。」と主治医でもない2人が、私の健康を診断してくれます。「健康の事を考えてお寿司にしたから。」との事。何故か、2人の欲望実現のダシにされたような・・・・。という訳で、退院3日目にして、外食する事に。

1月16日(水)

以前よりM田サンとN田女史に、寿司をおごると無理矢理約束させられていた、同僚K村氏を加えて、海陽町内の直鮨へ向かいます。私は3年もの間、この地で暮らしていたのに、この店に入ったのは、これが始めて。K村氏の方は、支払いがいくらになるか、見当が付かないので少し緊張しています。

F1000061F1000059やがて、握り寿司4人前が運ばれてきます。綺麗に皿に盛られた寿司を眺めていると、ここ10日程は、全く食欲が無かった自分(実際、食べれなかった)でありますが、自然と食欲が湧いてきます。一種類づつ、舌鼓を打ちます。ネタが素晴らしく、トロは、口の中でとろけ、数の子は、しゃきっと口の中で自己主張します。ウニは、口に含むと海の味が広がります。烏賊は、鮮度抜群であることを、舌で感じる事が出来ます。とにかく箸で寿司を口に放り込む毎に、感動が広がります。幸福感はMAXに!

F1000060F1000058寿司の合間に出された、揚げ出し豆腐も涙ものでした・・・!

そして、天ぷらが出されました。揚げたてですから、サクサクして、ものすごくおいしいはずですが・・・・。入院中の食事制限で胃が小さくなっている私はこれ以上食べる事は出来ません。残念ではあります。

そこで、天ぷらは折り詰めに入れてもらい、翌日食べることに。ここで自称料理研究家N田女史のアドバイスが出ました。「海老の天ぷらをご飯に載せてエビ天丼を作りなよ。ダシとみりんでつゆを作り、熱いご飯にかければ出来上がり!玉子でとじてもおいしいから・・・」翌日の夕方、だまされたと思いながら言われた通り作ると、予想以上に上手かった。さすが自称料理研究家であります。見直しました!

退院直後ではありましたが、素晴らしい御馳走を頂きました。

K村氏がお勘定を終え、私の方にこっそりきます。少々カンパお願いします。という訳で自分の分プラスαを支払います。私の快気祝いという事でありましたが、結局営業チームの女性2人にたかられた様な気が少し・・・・。やられた様な・・・・。

F1000057とは言え、急な入院でみんなに迷惑かけていますから・・・。

正直、予想したより御愛想はかなり安かったので、また来ようと思っています。

←デザートのリンゴがまた上手かった。今シーズン最高の歯ごたえと上品な味!