2014年7月11日(金)
今朝、眠りから覚めたのは神戸のホテルです。昨日のうちに徳島の自宅に帰るつもりが台風による強風で大鳴門橋が長い間通行止めになったため、神戸に宿泊することになってしまいました。皮肉なことにホテルにチェックインした直後に、通行止めが解除され夕方からは高速バスが動き出したみたいです。大型で猛烈に強いと云われていた台風は、京阪神、徳島地区に大した(実質何も)被害ももたらさずに東へ抜けてしまいました。恐れていた北海道方面からは遠い海上を抜けて、かすりもしませんでした。後から考えると本来の予定通り、今日の飛行機で北海道から帰ってくるべきでした。後の祭りです・・・。
今朝は早朝から須磨に出張って西から来る貨物を撮影しようと思いましたが、貨物列車は台風の影響が残っており、運休多数の為行く気が失せました。でも、運命のいたずら(大げさですが)で、今神戸に居るのですから、何か出来る事は無いのだろうか?
そんなことを考えながら、ホテルの朝食を食べながら考えていました。そして、今だから出来る事を思いつきました。
チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ。
シャア大佐は最終回でこう言ってバズーカ砲を持ってキシリア少将をふっ飛ばしに出かけますが、私はカメラを持ってかねてよりの宿願を果たすことにします。
三ノ宮から阪神電車で尼崎へ。そこから南へ歩くこと15分。新日鐵住金尼崎製造所にやって来ました。資材運搬用の軌道が県道を横断して東西の工場を結んでいます。現役の762mm軌間のナローが大阪にほど近いこの地にあって、多数の機関車が活躍している事は以前から知っていましたが、休日はあまり走らない様なので、工場が盛業中の平日に休みを取って行く必要がありました。今回の不幸な神戸足止めを奇貨として、平日にやって来れました。
門衛であいさつすると、外から撮る分は構わないとの事。踏切の脇で待機します。
工場の中を覗くと西側の敷地にはパイプを積んだ貨車が留置 されています。また東側の工場奥では黄色い機関車が入れ替えで動き回っているのが遠目に分かります。30分ほど待つと緑の機関車が東側の構内から出てきました。信号で車を止めたのを確認後にゆっくりと公道を渡って行きます。実に珍しい光景です。来てよかった。
神戸で足止めを喰らい意気消沈しましたが、旅の最後はハッピーな気持ちで終われそうです。ようやく天国と地獄を味わった5泊6日の旅を終え 鳴門大橋を渡って自宅に帰れます。