2014年10月18日(土)
高知運転所を出たのは15時前。日没までまだ少し時間があります。高知に来たからには路面電車を見てみたい。ちょうど10月1日、<土佐電鉄>から<とさでん交通>に変わったばかりなので新会社の<とでん>を見ようと思います。どうせなら伊野線朝倉電停でのタブレット交換風景を見たいと思います。朝倉付近に到着したのは陽もだいぶ傾いた16時頃。高知方からトコトコトと車体を左右に揺らしながらやって来たのはピンクの萌え系ラッピング車です。ひなびた日常を撮りたかった私にとっては、萌える気持より萎える気持が大きく凹みますが、これも一つの時代の記録です。しばらく電停前で待ってい
るとお目当てのタブレット交換が始まります。もう日本中でこんな光景が見られる場所がいくつあるのだろうか・・・?という思いと、21世紀も中盤というのによくぞ生き残っているものだという2つの思いが脳裏をかすめます。
併用軌道沿線はこれでもかというほど軌道敷<スベル>という注意喚起の標識が掲げられています。たしかにその通りなのですが、ここは高知大学正門です。受験シーズンには、ちと縁起が悪いかと心配しますが、スベルと決めつけている訳では無いのでセーフなのかな・・・。
錦川橋電停付近に歩いて移動します。ここから市内方向は複線となり本数も激増します。いろんな塗装の電車がやって来ますが先ほど目撃した萌え系[地元パチンコチェーンの広告電車]は一両だけではなく、増殖している事を知ります。
陽も沈もうとしています。そろそろ引き上げる時間です。それにしても路面電車には夕暮れ時が似合います。