2011年10月8日(土)
7時に起床し、おそい朝食をとった後、考え込んでしまいました。今日から三連休なのに何の予定も無い。天気はすこぶる良好なのに、勿体ない。とは言え、泊まりがけで遠くに行きたいという気持ちも、あまりありません。どうしたことか最近は気持ちが前に向いていきません。
とは言え、このまま家に居るのも、精神上良くない。そこで、JR多度津工場に行こうと思い立ちました。今日は年に一度の公開イベントが開催されています。そんなこんなで、もたもたしているうちに自宅を出発したのが10時。徳島駅の近くまで来て、<徳島運転所でもイベントしてるはずだけど・・・?>と思い、立ち寄る事にします。徳島に住んでウン十年経ちますが、未だに徳島運転所内に入った記憶はありません。小学生の頃から、敷地外から中を窺うだけでした。今、思い返すと、私にとっては、近くにあったが為に、日本の鉄道施設の中で最も遠い場所だったのではとも思えます。という訳で、予定を変更して徳島駅裏にある徳島運転所に寄り道します。
鉄道の日ふれあい祭り in 徳島運転所
元々規模は大きくない上に、休日とは言え車両の出入りのある現業機関ですので、公開される範囲も限定されています。運転所詰所前の3線路とターンテーブルを使い展示、体験運転が行われています。軌陸車2台のデモと、レールスターと呼んでいる軌道モ ーターカーの体験乗車が子供たちの人気を集めています。しかし、何といってもここでの見どころは、1500型気動車による転車台体験乗車です。お客さんを乗せたままターンテーブル上を2回転します。私は車両には乗車せず、外から車両が回る姿を観察します。もともとC58クラスの機関車を回転させていたもの ですから、比較的小さい1500型気動車を乗せると、いっぱいいっぱいという感じです。桁長は18.3mだそうで、これなら、キハ40も車体をはみ出しながら回転さすことができます。今回、桁に関しては、取り付けられていたプレートから大正4年、横河橋梁 製作所という事が判明。由緒あるものの様です。
詰所4Fでは、HOの鉄道模型運転会が開催されています。この組み立て式レイアウトを見て
<このHOレイアウト・・・。 何もかもなつかしい・・・>
と宇宙戦艦ヤマトで沖田艦長が最期に呟いた(ような)セリフが出てしまいます。このレイアウトこそJR OBのS口さん所有の作品であり、私にとっても、現在でもHOを細々とで はありますが、続けるきっかけとなったものなのです。今から20年近く前のある晴れた日に、外回りの営業に出た私は、偶然に徳島県南部の町で自宅の庭に大きなHOレイアウトを組み立てて走らせる男性を発見。感動のあまり、その場で思わず声を掛けてしまいました。後日、この方のレイアウトで自分が学生時代に買った車両(諸事情で買わされたHOのコキ10000系)を何年かぶりに走らせた時は、本当に感動しました。大学を卒業して以後、もう2度と走らせる機会は無いだろうと思っていましたから。<徳島の様な鉄道趣味不毛の地(以前は、そう思っていました)にも、HOの文化があるんだ・・・。>と妙に感動したものでした。思わず昔の事を思い出してしまいました。そして今日も会場に居たS口さんの温かい笑顔が、私を迎えてくれました。
駆け足で会場を回りましたが、長居は出来ません。これからダブルヘッダー!2回戦に向かいます。当初の目的地、多度津工場に向かいます。